黒沼:あそこのライトアップ許せないですよね、木に向けて緑のライトを当てるっていう。それなら木は白だろ。緑に緑を当てて緑を表現するのおかしくないですか。やってる側はどういう気持ちでライトアップしてるんだろう。
ちさと:何色を点けたらよかったんやろう。
黒沼:いいよ別に、なにも点けなくて。
ちさと:たしかに、点けへん方があっちの提灯も綺麗に見えそうやしな。
黒沼:そう。コントラストみたいなことを分かってない。
松田:ミッドタウンは他にも色々おかしくて、芝生はイベントで荒れるごとに年数回以上張り替えてるし、芝生に撒く殺虫剤に緑の着色料入れてるし。
ちさと:やっば。そうなんや。
黒沼:でも芝生って、そもそもそういう性質があるじゃないですか。ピクチャレスク的な、絵画の中の世界を作るために芝生があるわけだから。だから、もはや行くところまで行っている感じで気持ちいい気もするな。
松田:確かに、芝生の本質がそういうものか。
黒沼:そう、そう考えると徹底してますよね。僕、森ビルとかも行くところまで行っている感じが好きなんですよね。国みたいな感じで。そもそもこんな川の手の方で元々は価値が低いはずの土地に、IT企業とか外資企業が入るクソでっかいビルを建てたことで、山手とか川の手を超えた価値が発展したわけじゃないですか。
黒沼:あとはあそこ、発電所持ってるんですよ。だから東日本大震災の計画停電のときも六本木ヒルズだけずっと電気点いていたし。こんなんもう国じゃん。森国、みたいな。
松田:あそこの発電所も含めた耐震設備って、阪神淡路大震災を見たゴールドマンサックスが想定される最大震度の地震でも業務に支障が出ないようにっていう要求を出したせいで、100億円かけて整備することになったんやろ。
ちさと:そうなんや。
黒沼:トレードの最中に電気止まったら大変だから。
平成史スクープドキュメント 第6回 東京 超高層シティー 光と影→
*これ観たら東京のこともっと好きになれるよ。
2019年8月23日
東京ミッドタウン