西川:前に何もすることなくて暇だったとき、
中垣:言ってたね。
西川:それで、『サピエンス全史』の著者が新しく出した『21 Lessons』っていう本があって…
ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons : 21世紀の人類のための21の思考』河出書房新社→
中垣:
すぐ煽る…
西川:いや、その本は21世紀を生きていくための…みたいな話なんですけど。
中垣:あ、なるほど。
松田:全部で21のレッスンがあるの?
西川:いや、別に21章あるだけで、21個教えるみたいな感じではない。
松田:あ、なるほど。
西川:で、まじで生きてる価値ないって思ってたときに、
西川:私がここで言いたかったのは、そうやって途中まで共感できるな面白いなって思って読んでいて、
西川:
中垣:あ、そういうことね。
松田:笑
西川:要するに、私としては解決策は出なかったし、最後に瞑想を出してきたのがトレンドっぽいというか、こいつもそっちか、みたいな。
松田:
中垣:おれも誰が悪いんやろうなって思ってた笑
西川:いや笑、
松田:バカとは言わんけどね。とりあえず
西川:希望を持っていたんだよ、私は。何かしらこう、人生に意味を与えてくれんのかな、みたいな。
中垣:まず解決策ってなんなんって言うかさ…
松田:なんかさ、人生に意味がないということについて、そうは言い得ると思うねんけど慎重にそう言いたいねんな。なんやろな、
西川:うんうん。
松田:
西川:何それ?
中垣:仏教?
松田:いや…
松田の説明はWikipediaよりザルだった
松田:で、何が言いたいかというと、
西川:うんうん。
松田:
パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』角川文庫→
上に挙げた2冊はどちらも、探していたものは実は手元にあった、的な話です。
主客分離的に、つまりここにはない何かとして、あるいは今の自分ではない何者かとしてそれを追求する以上、決してその何かに到達することはないというテーマが共通しています。
西川:うんうん。
松田:そういう意味においては
西川:なるほど。
中垣:
松田:おれも人生の意味なんてどうでもいいけど、したいことはいっぱいあるな。
中垣:そう、それだけやん。だからなんやろ、人生の意味ってどういうことなん?
西川:そう。生きてたら消費ばっかりするし…
中垣:え、そういうエコロジー的な話をしてるの?
西川:うーん…
中垣:だからあれなんじゃない?
西川:うーん…
中垣:単純に活力がないだけで、
西川:うーん、まあそんな感じはする。
モヤモヤは続くよどこまでも
2020年2月28日
Aux Bacchanales 銀座