ちさと:無垢のフローリングってどうやった? 私、家が無垢のフローリングやったことがないからさ。
松田:あー。
ちさと:今フローリング張り替えようとしてんねん。実家にリフォームしている部屋があって。
松田:なんやろな…足を乗せた感じは、例えばクッションフロアやと塩ビの変なやらかさがあるやん、ああいうのがなくて堅い。でもあれやな、かかとを落としたときの底付き感みたいなのは、むしろクッションフロアの方があるかもしれへん。
ちさと:あー。
松田:あと無垢の床は若干たわんでる感じもあるかな。
ちさと:あー、なるほど。
松田:あとは素肌で触れたときに生体への親和性の高さを感じる。
ちさと:やっぱあるんや。
松田:ビニールのさ、肌に馴染まない感じ、ああいうのがない。
ちさと:確かに確かに。今フローリングを買うっていう謎なことをしてるねん。自分で貼ろうと思って。
松田:まじかよ。
ちさと:お前にリノベを任せるのは怖いからとりあえず一部屋リフォームしてみろって親に言われて笑 だから最近は週一で実家に帰って、この間は左官工事をした。
松田:へー。
ちさと:めっちゃ上手やった。左官仕事があったら頼んでほしい。
左官工事なんてないし、あっても頼まないよ
松田:内側の壁? 塗り壁なん?
ちさと:そう、内壁。元は壁紙やねんけど湿気が溜まるって言ってたから、壁紙にプライマー塗ってその上から珪藻土を塗った。プライマー塗ったら付きもいいし、全然そのまま塗れる。
松田:へー。実家の内壁が塗り壁やってんけど、全然おすすめせえへんで。物ぶつかったら一瞬で欠けるし、よく触るところがめっちゃ汚れる。
ちさと:確かに。汚れたときどうしようもないな。
松田:まあでもあれやな、自分で塗ったやつなら後から塗り替えてもええよな。
ちさと:あとやっぱ、一回手を加え始めちゃうと、そういうことをするのに気軽になるやん。管理者感が増すと言うか。
松田:確かに…
(iPhoneを魔改造して、そのまま徐々にぶっ壊していったことを思い出しながら)
ちさと:スキーマって分かる?
松田:分からん。
ちさと:長坂常っていうデザイナーの、どっちかというと内装が多めやねんけど、建築事務所があるねけど、そのスキーマの人が言ってたのが、ユーザーが移動させるみたいな、それこそスターバックスのテラスで椅子とか机の場所をちょっと動かすっていうレベルの介入の仕方と、専門家に頼んで施工してもらうレベルの介入の仕方、その間にもうちょっと選択肢のグラデーションがあってもいいんじゃないかって。
スキーマ 建築計画→
松田:ほうほう。なるほどね。
ちさと:それは結構いい話やなと思ってん。私はもともと建築やってるからあれやけど、住環境に何か不具合が起きたときに、それを「うう…」って思うけど、でも10万20万払ってプロに任せるほどでもないしな、みたいな、そういうのが解消できればいいよなって。
松田:そうやんな。
ちさと:自分でやっちゃえば一万何千円の世界になってくるから、それがすごいいいなって思う。
松田:なんか、経験する物事は、それが自分にとって自由なパラメーターだと思れば思えるほどいいと思っていて。そういう点では住環境もそうあればええと思うよな。
ちさと:あとスキーマって家具部があるんやけどさ、エポキシ樹脂で作った机が代名詞みたいになってんねんけど、めちゃくちゃかっこいいねんやんか。で、床とかでもそれをやってて、松田絶対に好きやと思う。
松田:確かに、おれこういうの好きやな。
ミーハーだからね
ちさと:めっちゃかっこいいで。
2019年10月18 日
東京ミッドタウン
Header Image: Schemata Architects