ちさと:曳舟とか押上付近のEAST東京江戸っ子キッズって、まじでスケボー率高くて。
松田:へー。
ちさと:移動が日常的に、ほぼほぼスケボーやねん。
松田:道が綺麗で幅が広くて、車がそんなに走っていない。
ちさと:そうそう。それで女の子も普通にスケボーしてるわけ。私ぐらいの人が携帯で電話しながらペニーで横を通る、みたいなのも結構あって。
ちさと:なんかみんな、日常的な移動グッズとしてスケボーを使ってるだけで、別にイキってはいない、みたいな。ダサい子達もみんなスケボーで移動してる。
supremeとか別に知らない(たぶん)
ちさと:で、彼ら江戸っ子キッズは全然銭湯には来ないんだけど銭湯の前はめっちゃ通るから、あいつらがみんな来るようになれば大正解やなって思って。
松田:確かに。
ちさと:そう。それとか銭湯の隣に公園があるねんけど、そこのベンチをテーブルにして、任天堂のSwitchを体育座りして二人でやってる男の子がいたりしてさ。
松田:はいはい。
ちさと:それ、雨の日は銭湯の中でやってたらいいいなって思う。でも今のところは全く来てないから…
松田:あー、なるほどね。
ちさと:そうそう。今の銭湯界隈のリブランディングって基本的に若くてイケてる人をターゲットにしてるねんやんか。
ちさと:サウナとかもそうやし、「古いものと新しいものが融合してもいいよね」みたいな、そのちょうどいい塩梅を探すためにグラフィックに凝るとか、そうやってなんか尖がってしまってるのが現状で。
文化浴泉と小杉湯はちゃんと反省しろよな
ちさと:基本的に私達くらいの年齢になると銭湯に対する価値観って出来上がっちゃってるから、私達をターゲットにしたら銭湯の側がこちらに寄せていく感じになってしまう。
松田:そうか、そうやんな。逆にキッズの銭湯観ってタブララサってことやんな。
ちさと:そうそう。彼らには偏見がない。
ちさと:ただやっぱり子供ってさ、商売相手として成り立たへんから、そこをどうやって形にしていくのか。キッズ相手で商売として成立するのってだいたいは親を取り込むっていう話になってしまうんだけど、そこらへんの塩梅だよね。必ずしもそうじゃなくてもいいんじゃないかとか…
松田:キッズの入浴料って安いしな。
6才以上12才未満は180円
ちさと:あとね、銭湯に来てもお風呂に入らなくていい、っていうのをすごくやりたくて。たまにだけ銭湯に入る、入りたければ入る、みたいな。
松田:はいはい。
ちさと:例えば前に銭湯でZINEを作るみたいな話があってんけど、そういうときって銭湯をネタにして、「みんな何を持ってきているか調べ」みたいな、そういう特集を組みがちやんか。
松田:笑 銭湯ベースのサムイやつな。
ちさと:そうそう、どうしても銭湯ありきになっちゃうねん。でもどっちかと言うと銭湯自体は空の場所であって、お風呂っていう機能はあるにしても、みんなそこで全然違うことをしていて、その全部を含めて銭湯みたいな、そっちの方がかっこいいよねみたいな話をしていて。
松田:おれSuicaで銭湯に入りたい。
ちさと:あー、いいね。確かに。
松田:改札通るくらいの感じで番台抜けてさ。
ちさと:でもめっちゃ分かる。なんか、みんな銭湯のリブランディングはしてるねんけど、アナログなところは残したいって気持ちでやるねんやんか。だから水回りだけtちょっと綺麗にするとかで終わっちゃう。
清水湯は反省しろよな
ちさと:でもそうじゃなくて今の古い銭湯のまんまで、なぜかすごいIT化されてるみたいな、それって結構いいような気がする。
松田:Suicaで入れたらキッズも来そうじゃない?
ちさと:確かにね。Suicaだけは渡されててオートチャージになってるとかあるもんね。
松田:そうそう。
ちさと:あとは、今は建物の前面が壁でその横の入り口から入っていく感じやねんけど、ここを全面ガラス張りにしたいっていうのがある。
ちさとは銭湯に住んでるらしい
松田:あー、確かにそうやんな。
ちさと:そう。今の状態だと中の雰囲気が分からないまま、とりあえず入るしかないから。
松田:あれやな、銭湯がローカルの有力古着屋の店前みたいな雰囲気になったらいいな。
2019年10月18 日
東京ミッドタウン
Header Image: 東京都浴場組合