みなと:キャッシュレスなんとかしてほしいんだけど。いっぱいある感じとか。
太郎:そりゃ今は競争段階にあるんだから…
みなと:いや、分かるんだけどね。
太郎:ただ、そこで結局ペイペイが勝利を収めるのが腹立たしいんだけど。足で稼いで中小店舗に入り込んで…
松田:おれはどれか一個になったらもうなんでもいいよ。
みなと:まあ僕もそうなんだけど、現段階でこれだけ選択肢があるのがさ。
松田:それよりおれがむかつくのはさ、キャッシュレスの群雄割拠が有力大手に束ねられていく過程で、「われわれ消費者としてはみんなが競争してキャンペーン打ち続けてくれてる方が幸せだよね」みたいな言説が見られることやね。何をアホなこと言うてるねんって思うよ。
太郎:笑
松田:いらん競争が行われてるのはどう考えてもよくないでしょ。
松田:だからどれか一個にまとまるならそれでいいよ。もうペイペイでいいよ。
みなと:笑
太郎:まだしばらくはキャペーンやると思うけどね。スケールメリットで金は集まってきてるだろうし。
中垣:また総務省もなんかやるでしょ? 還元みたいな。
太郎:あー、マイナポイントな笑
マイナポイント事業→
松田:そんなんがあるの?
中垣:今のキャッシュレス還元は経産省でしょ? その後に総務省がなんかやるねん。今のキャッシュレスの還元よりはめんどくて上限もあって、ちょっとザコいねんけどな。まあ総務省やし。
総務省のみなさまごめんなさい
松田:なるほど。
松田:ペイペイさ、今は決済手数料タダやけど、それが来年の9月までやん。そうなったら店舗はどうすんのかな、案外置いたままにすんのかな。
中垣:どうなんやろ、絶対に営業もそこで動くしね。
松田:今ペイペイだけ導入してるとこってさ、まじでペイペイじゃなかったら入れてへんとこやん。手数料がタダならまあ…って言って。彼らがどうすんのか、おれはめっちゃ気になる。
みなと:クレジットカードとキャッシュレスを明確に切り分けてほしかったんだけど。前も松田と話したけどさ、クレジットカードってあくまでクレジットで決済を実行して、後払いしているわけじゃない。
松田:そうね。
みなと:だから僕は、デビットカードは即時引き落としだから一回の決済の上限額が小さいみたいな、そこの壁をキャッシュレスに乗り越えてもらいたかったんだけど、なんかあくまでクレジットカード側の派生系にしかなっていないというか…
太郎:あー…
みなと:何かとの対価交換制っていう意味でのキャッシュ…これを代替してほしかったんだけど。
太郎:いやでもそれは、beliefというものは一朝一夕には変わらないですよねって話で。
中垣:beliefって何?
みなと:信念。
返事が雑
太郎:この千円札が1,000円の価値を持っています、っていうこと。
中垣:あーそれはね、そこを疑い出したらね、ゴールドマンサックス潰れちゃうからね。
理解が雑
太郎:これは昔は貝殻だったわけ。
みなと:そこからどんどん変わってきたわけで。
太郎:もしこの千円札を0.1%の国民しか使ってなかったら、「なんか一応は使えるらしいけど…」ってなるわけじゃん。
中垣:あ、みなとは貨幣を疑っているわけではなくて…
みなと:僕はキャッシュレス決済によって物理貨幣を駆逐してほしかったんだよ。
松田:「千円札なんて今日日誰も使わんでしょ」って世界線に期待してたのね。
太郎:でもそれは君が一番実感していると思うけど、世の中から石炭を一掃できないのと同じで、物事には順序があるわけですよ。
松田:そういう話?笑
太郎:まずどこぞの工場を閉鎖して…笑
c 【シリーズ】日系大企業の内部レポート 01→
みなと:いや、まあそれはそうなんだけどね。つまり何が言いたいかって、クレジットを担保するためにカード会社は手数料を取っているわけなんだけど、物理的な貨幣の場合はそんなの存在しないわけじゃん。紙幣自体が価値を持っているってなってるから、別に手数料とかいらないわけじゃん。
太郎:じゃあ例えば、現金を使う人にディスインセンティブを与えるべきであったってこと?
みなと:そうそう。
太郎:それはその通りだとおれも思うけど、国民からの反発が凄まじいからさ。
中垣:そりゃあね、紙幣なんてなくなった方がいいに決まってるけどね。
太郎:まず自民党の経産部会ではねられる。
みなと:笑
中垣:そうなんや笑
太郎:5人くらいの有力議員にいろいろ言われて「これはちょっときついな」ってなるってことを、官僚の側も予測してそこはやらないって感じ。でもひとつの思考実験として可能性は全然あると思うけどね。キャッシュでの決済には10%の手数料を乗せます、みたいな。
中垣:でもむしろ、今の状況にライドすべきやとおれは思うで。朝起きたらまずインスタ見て…っていう時代感覚からするとさ、「今でも紙幣なんてあるんだ」って感じなわけ。そう思って生きた方がいいよ。
太郎:笑
中垣:紙幣がある時代をありがたがって生きた方がいいよ。100年後は絶対ないもん。20-30年後でもたぶんほぼないよ。
太郎:そうだね。
中垣:だから愛でた方がいい。いずれ「父ちゃんの子供の頃はな〜」ってなるわけ。
みなと:笑
中垣:「こんなクオリティの印刷普通せんよなァ」とか。
お札の偽造防止技術 – 独立行政法人 国立印刷局→
松田:そうか、瓶のコーラをありがたがるノリか。
中垣:そうそう。
太郎:「うわ、これ透けんじゃん」みたいな笑
中垣:そう、その方がイケてる。2020年ってずいぶん遠くまで来た感じあるのに、まだこんなん残ってたんや、みたいな。
太郎:まあまだ新しいモデル出ちゃうんだけどね笑
新しい日本銀行券及び五百円貨幣を発行します – 財務省→
みなと:そうだよな。なんか前回の更新と比べると感動が薄いというか、また紙が紙に変わるのかって。
松田:消化試合っぽいよな。いつ3Gを停波するか…みたいなのと似てる感じある。
中垣:渋沢栄一が生きとったら、おれの顔とか以前に紙幣やめろよって言うやろうな。
不本意な顔をしている
松田:おれの教訓はそこじゃないよ…って笑
2020年3月6日
Madam Mỹ