中垣:宮下パークできたじゃないですか。あれ、建築界隈というかカルチャー界隈が「昔の猥雑さが~」とか言うんですけど、
CONCEPT
卵とキャラメルが出会って、プリンが生まれた。
Source: MIYASHITA PARK
出会いって、愛。組み合わせって、未来かも。
公園の下に、ハイブランド。
ハイブランドの横に、飲み屋横丁。
ホテルも珈琲屋もレコードショップもギャラリーも、
混ざってくっついたらどうなるんだろう。
ごちゃっと自由に、ここは公園のASHITA。
その全部があたらしくなった、MIYASHITA PARK。
さあ開業、開園です。
ニンゲンも風も花も鳥も、どうぞいらしてください。
この頭悪そうなコンセプト文考えた人、怒らないから手を挙げてください
松田:間違いない笑
中垣:以前の渋谷のあの辺り全然好きじゃなかった。何もいいところがない汚いだけの場所だったし…
大森:あとね、
ノスタルジーあふれる古きよき宮下公園周辺
渋谷区渋谷(3)、宮下公園(改訂版) – 散歩と旅ときどき温泉
中垣:そうですよね。そんなん言い出したら90年代のセンター街なんて、それこそまともに歩けなかったわけじゃないですか。
大森:そうだよね。いざ自分がその世界にいたら、結構辛い思いするよね。
中垣:だから、
松田:笑
大森:渋谷の猥雑さもそうだけどさ、そういうこと言うのってだいたい当事者っぽくない人だよね。
中垣:うんうん。
松田:お前は昔のよかった渋谷で何してたの?ってね。
中垣:確かにね。「おかげで昔の渋谷を好きになった、ありがとう今の渋谷」ってね。
大森:確かに笑
松田:渋谷に関してはもうそれでいいよ。
大森:一方で、チェーン店ばかりになって個人商店がなくなっていくのもこれはつまんなくて、
中垣:ちょっと話は違うんですけど、
大森:はいはい。
中垣:いわゆるショッピングモールが初めてできたのは二子玉川の高島屋SCで、そこから郊外に大型のショッピングモールが立地するようになって、で、また駅に戻ってきて、ルミネとかアトレとかが建ち出したっていう経緯があるんですね。
中垣:で、これまでは街の中に商店があったのを、言ったらショッピングセンターは建物の中でそれを再現したと。
分かった、宮下パークにホームレス住まわせたらいいって話?
大森:うんうん。
中垣:で、最初はただの廊下みたいなものだったのが、どんどん発展していって、街を歩いてるときの日差しの感じとか、真っ直ぐな廊下だけじゃなくていい感じの隙間もあるとか、そういうカオス的感覚が商業施設の中でも実現できてきてるんじゃないかっていう内容だったんですけど。
大森:はいはい。
中垣:で、渋谷のストリーム、僕あれが超好きなんですよ。あそこ、
大森:あ、そうなんだ。
中垣:だから外の気温を感じられたり、あと搬入口がどうなっているのか、
大森:へー。
中垣:あとは南に行くにつれて道がだんだん狭くなってて、そういう
大森:それで言うとさ、
中垣:そうそう。ストリームいいなぁって思ってたら宮下パークができて、これも超よくて。今の用途制限とか耐震基準とかの条件の中で建てるには上出来なんじゃないかって。
大森:その点、
松田:確かにあれはおもしろくない笑
中垣:
OLにド直球で訴求するスタイルは嫌いじゃないぞ
大森:でも聞いててなるほどと思ったのは、おれコロナ前までヒカリエのオフィスで働いてたんだけど、ヒカリエにもストリームにも、ここは中なのか外なのかちょっと微妙だなって場所が結構あって、
松田:
中垣:あー、確かに。
大森:そっちの方がビジネス的にも都合がいいのかもしれないね。回遊しやすいとか、滞在時間が伸びるとか。
中垣:まあ真夏とか真冬とかは居心地悪いし、夜中の警備とかも大変だし、
大森:それでもそうするっていうのはなんでなのかな。
中垣:そこはやっぱり、いい理由なんじゃないかというか…
松田:ハートやね。
大森:笑
松田:てかさ、
中垣:あー、まあ店に入ったら快適やしね。
大森:なんなら逃げ場として店に入るわけじゃん…いや、そうじゃん。そういうことなんじゃない?
中垣:笑
大森:
松田:そう言えば大森さん、今期バギーズのマンゴーとウルトラピンク買ってたじゃないですか。その2色はちょっとやらし過ぎません?
大森:やらしいって何?笑
2020年9月10日
Aux Bacchanales 紀尾井町
立体都市公園制度を渋谷区内で初めて活用し、渋谷区と三井不動産がパートナーとなり再整備されたMIYASHITA PARK。1966年に東京初の屋上公園として整備された渋谷区立宮下公園のレガシーを引き継ぎ、公園、駐車場、商業施設、ホテルが一体となった低層複合施設。
幅広い飲食店が入居しており、併設のホテルには一室14㎡からの安価な部屋も設定されているなど、渋谷に訪れても居場所を見出しにくい若者にとって、アンカーポイントとなるポテンシャルのある設計となっている。