中垣:
松田:これ結構いいよな。
中垣:なつきは結構効くタイプやと思うで。
なつき:
中垣:そう。先週おれが提唱してん。
倉留:松田はばり効いたらしいで。
松田:おれはすごく怠惰なわけ。やらないといけないと分かっているけどやらない、みたいな。それは学校の宿題的な意味でもそうやし、
倉留:笑
松田:
なつき:笑
松田:そのおかげでこの一週間、
c the only easy day was yesterday
松田:で、なんでかなって思ってたわけ。それで考えたんが、今までは取り組んでいることへの自己同一化が自分にとっての問題になっていたというか…心身の二元的な乖離があったって言えばええんかな、
松田:でも、その心身のうち
結構ぶっ飛んだこと言ってんな
なつき:それさ、人に命令されてやるってことになるけど、それは苦じゃないの?
松田:命令すんのも言うておれやからな。
倉留:笑
松田:いやまあね、最初はそら、
倉留:笑
松田:
中垣:入れ替わったんや。
松田:うん。そっからはもう早いよ。
当たり前やんけ
なつき:いやいや笑 まあ分かる気もするんだけど、多重人格の発症理由って結構そういう感じじゃない?
松田:そうなん?
なつき:強烈に辛い体験があって…
中垣:強烈に辛いはずはないけどな笑
なつき:おれがそれをやるなら、
松田:あー。
中垣:
倉留:あー、そうやねそうやね。
中垣:VCっていうのがすごい大事で、
中垣:…ていうか、なつき痩せたな。
倉留:仕事で?
なつき:そう。
😿
松田:今なつきが心のVCを飼っちゃうと、
中垣:絶対辞める。
なつき:笑
松田:
なつき:なるほどね。
中垣:
中垣:人間を爆発させなければいけないねん、おれたちは。
なつき:いやー、そうだよね。その問題はあるよね。
中垣:その人が他の人と比べてパンピーかじゃなくてさ、
星野リゾート、豊洲のタワマン、BMWの5、これらは悪しき「そこそこ豊かな人生」精神の象徴です
松田:心のVCによって
倉留:うんうん。
松田:自分はどれほどのことができるか考えるべきだ、甘んじてはいけない、みたいなことをすげえ言ってる。
自分はどのくらいの能力があり、どのくらいのことをすべき器であるかということを見極めようとしないで、つまり、自分のことが自分でわからないのに、勝手に自分はダメだと見切り、安全な道をとってしまう。
このように自分を限定してしまい、その程度の人生で諦めてしまえば、これは安全な一生。だが、自分がいまの自分を否定して、更に進み、何か別な自分になろうとすることには大変な危険が伴う。
そして、ほとんどの人はこの危険に賭けようとはしない。それは、いままでにこの危険に賭けて失敗した人がいたり、また危険に賭けない方がいいというムードが日本人全体にあるからだ。このムードに従って、みんな自分の分限を心得てしまい、消極的にしか生きていない。ただマメに働いて、質よりも量で自分の働きの価値づけをしようというようなところがある。
Source: 岡本太郎(2017)『自分の中に毒を持て』青春出版社
今日を充実して生きるには、昨日の自分をぶっ殺さないといけないんだよ
中垣:うん、甘んじていてはいけない。
松田:うんうん。
中垣:なんかスピってきたけどさ、そういう人らって、自分という枠を決めてその中で最大化するみたいなゲームではなくて、
倉留:はいはい。
中垣:それを拡げるゲームが楽し過ぎるんやと思う。
松田:なるほどね。
中垣:
松田:そうやんな。前も言ったけど等差的な人生と等比的な人生って話でさ、やっぱなんか、
中垣:そうね。
松田:
10年後の見通しが立つってことは、その間に全く新規的なものは何も期待していないってこと
デイヴィッド・ドイッチュ(2013)『無限の始まり ひとはなぜ限りない可能性をもつのか』インターシフト
中垣:それはおかしいよな。
松田:そういう人達は、10年後にBMWかレクサスに乗れていればそれで満足なんやろうな。
中垣:豊洲のタワマンに住んで、サ高住に入って…
倉留:
中垣:まじでどうでもいいよな。
松田:メゾンカイザーを朝食に食べることが豊かな人生だと思っている人達。
倉留:二子玉川。
中垣:やっぱね、人生燃やさないと。
なつき:仕事辞めずにってことだよね?
中垣:辞めてもいい。別に今すぐじゃなくてもいいから。
松田:それも込みやねん。
なつき:あー…
松田:だからさ、24時間365日があったときに、
ぼくは日常からとび離れたトッピな行動をすすめているわけじゃない。
確かに冒険というと、何か威勢がよいように聞こえるし、若者達がロマンチックな夢に誘われるのも当然だろう。だがムード的にただ素朴に冒険、冒険と憧れるのには疑問を感じる。ある意味では無責任な感じがするからだ。
冒険は賭けである。ならば一生を通しての闘いであるべきだ。それを一定の目的だけに限定して、あたかも事件のように、冒険が行われたりする。つまり、いわゆる「冒険」の前提には何か甘えがある。
現代の小市民生活の単調さ、空しさは、一般的だ。だから束の間にもせよ、そこからの脱出をねがう気持ちはわかるのだが、「冒険」では実は己自身も、社会の運命も、小ゆるぎもしない。そういう安定した社会、生活、ふだんの土台に、いつでも戻ってきて心身を休められる。それを期待し、頼りながら、ただ一時期、羽目をはずしてみるだけ。全体的、全運命的責任はとらないのである。
(中略)
ぼくなら冒険と言わない。そんな些細なバランスの上でいい気になっているお遊びより、生涯を通じて、瞬間瞬間の「危険に懸ける」のが真の人間のあり方だと思うのだ。
Source: 岡本太郎(2017)『自分の中に毒を持て』青春出版社
倉留:
松田:そうそう。
中垣:前に言ったやん、落合陽一が
松田:うんうん。
中垣:「ぼくの知り合いの囲碁とか将棋のプロの人達も同じこと言ってて…」って。それはほんまにそうなんやと思う。
松田:
文化村前のスターバックスの座敷童子やってた
なつき:やば。
松田:でもね、そのときはすごく楽しかった。
中垣:うんうん。
松田:「っあ、キタこれ⭐️」みたいな。「真理ゲトった」って感じ。
スピッた
中垣:うん、なんかほんまにそうやと思う。
松田:うんうん。
中垣:当たり前やん、そんなん成長するに決まってんねん。アホじゃないねんから。でも残念ながら、そういう意味での成長スピードは機械の方が圧倒的に早いねん。
倉留:はいはい。
中垣:
松田:そうやんなぁ。
中垣:
I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.
Source: goodreads
松田:成長とかほんまクソやんな。
中垣:成長ってまじでなんなんやろうな。それってなんて言うか、
そう。さっきの『無限の始まり』を読みましょう
松田:そう、ほんまに笑
なつき:はいはい。
中垣:
2020年6月12日
Aux Bacchanales 紀尾井町
彼のことを芸術家というのはやや抵抗があり、いつものように簡潔にまとめるのは難しい。
彼のアウトプットの中でも特に勧めたいのは『自分の中に毒を持て』。