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批判の仕方

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なつき:世間一般のICUに対するイメージってなんなんだろうって思って。

松田リベラルっていうイメージはあるよ

中垣ハードリベラル笑

松田:ICUのよくないのは…なんて言うんやろ、微妙なコンプレックスみたいなのがあってさ、その補強のためにリベラルをアイデンティティに組み込むよう強迫されている感じがある

*偏見ですごめんなさい。

中垣:おれの説は、世の中の一番汚いところから綺麗なところまでのグラデーションを見ずに汚いものだけを見て、「これは汚い」って言ってるイメージ

*偏見ですごめんなさい。

松田:あーはいはい。

中垣自分が受け付けないものに対して反射的にNOって言うことしかできないというか、汚い人達の正義みたいなのが分からない人達

*偏見ですごめんなさい。

松田:一気に一般化しちゃうけど、物事を批判する際の態度の話でさ、例えば原発NOって言う人達がいるわけやけどさ、一方で原発が何かしらええと思った人達がいて、彼らにとっては何かしらの必然性が原発にあったわけやん。で、結果として彼らの必然性が承認されて、現状として原発は存在しているわけ。だから何かに対してNOと言うのなら、いきなり自分なりの角度からNOと言うとかじゃなくて、既に承認された必然性をポジティブに上書きすることを目指すべきじゃない?って。

中垣:そうやね。ポジティブに上書きするっていうのはそうやね。

松田:おれとみなとの大学のときの同じクラスの友達で脇山ってやつがおんねんけど、前に茶しばいたときに彼が言ってたのが、新たな価値を提示するにはそれが既存の価値観にとっても最もいいものじゃないと、人は絶対に受け入れないって。それはそうやなと思うわけ。

なつき:うん。

松田:それでさっきの話に戻るとさ、何かしらに対して意見を言う上では、それに対して人がとり得るあらゆるスタンスを理解した上でないと、実効性がある批判はできないよねと、そう思いました

中垣:それ結構好きな話題でさ、既にある選択肢と比べて最もよいものでなければ人は動かないというのはあるんだけれども、そのときに往々にしてあるのが批判自体がひとつのムーブメントになっちゃう、それがファッションとして昇華してしまう、そういうスタンスをとることがかっこいいってなっちゃうことやねん

なつき:うんうん。

中垣:それはそれで実効性はあって人は動くんだけども、まあなんか、2020年そんなことでいいいのかみたいなのは思うよね

松田:なんか途中からさ、ピュアな論理的見解とかじゃなくなってくるよな。そうなると最後…

中垣「アベ死ねや」みたいなね笑

松田:そうそう笑 まあその人達にとっては、そういうアイデンティティを獲得できたという点でひとつの達成かもしれないけどね。

なつき:はいはい。

中垣むずいっすよね

2020年2月14日
Aux Bacchanales 銀座