酒井:さっきドーバーでジュンヤワタナベも見てたんですけど…
松田:ジュンヤね。ジュンヤは分かりやすいもんな。何て言うんやろう、まずもってコムデギャルソンやし。ただコムデギャルソンって、服に興味を持ち出したら早い段階でエンカウントするわりに癖が強いというか、いまいちどんな服なんか理解しにくいところあるやん。でもジュンヤはみんなよく知ってるようなノースフェイスとかともコラボしてるし…
酒井:うんうん。
松田:そんな極端に狂った服じゃないし。まあけったいな服ではあるねんけど、どういうタイプの変わった服なんかが分かりやすいやん。コラージュっぽいデザインとかさ。気持ち的には手を出しやすいよな。
酒井:一回有名どころの服着てみたいと思っていて。BAPEとか、Sacaiとか。一回でいいんですけど。
松田:その感じやったら何がええんやろうな。例えばなつきはいつもイッセイミヤケのジャケット着てるけど、あれはシュッとしてるよな。
酒井:あー確かに。イッセイミヤケも気になるな。
松田:Sacaiとかはせっかく着てみても、いつか「ハッ…」って気付いたときに着なくなっちゃうと思うねんな。
酒井:なるほど。
松田:イッセイミヤケならおしゃれとかじゃ全くなしに、適当にデパートで買ったイッセイミヤケをただ着ている、みたいなスタンスで着ることもできる。
酒井:そうなるとSacaiとかって誰が着る服なんですか? あんま街中で見たことない気がする。
*今の酒井が見て分かんのかって話ですよ。
松田:難しいな。おれもよく分からんけど、30半ばの六本木に住んでる主婦で、服屋は周りにたくさんあって服にかけるお金もあるけど、特に服への熱意があるわけではなく、とりあえずパッと見でコンセプトが分かりやすい服を着る、みたいな人が着ている印象がある。
酒井:はいはい。
松田:Sacai着て、ステラのバッグ持って、ナイキのヴェイパーマックスを履く。
松田:酒井ならむしろBAPE着てみるとかの方が楽しそうやで。この前中垣がユニクロで服見繕ってくれたときのコンセプトにも合ってると思う。00年代にBAPE着てた人の服装って感じで選んでた気がするし。
酒井:あーなるほど。
松田:だからBAPEであんまり派手じゃないええ塩梅のやつ見つけて着たらええやん。
酒井:買うかぁ。
松田:ニッチな話やけど、BAPEの初期のやつって今みたいにベタベタのデザインじゃなくて、結構凝った服があるねんな。服好きなやつが作ってんねんやろうな、って感じの。それを中垣が教えてくれたからすぐに買ってみてんけど、確かによかったで。
酒井:じゃあちょっと、BAPEでいいと思ったのがあったら写真送りますね。
松田:審査やん笑 いいよ。
2020年2月21日
Aux Bacchanales 銀座