松田:ユニクロの柳井さんさ、
楠木 お洋服屋さんのなかには、自分たちの立ち位置がはっきりしていて、ファッショナブルでとがっていて、そのぶん規模はあまり大きくないところも数多くあります。そういうやり方に柳井さんは、あまり惹かれないのでしょうか。
柳井 全然惹かれませんね。昔は「とんがったものもいいな」と思っていましたが、それでは生き残れないでしょう。一部の人を対象にするより、あらゆる人を対象にする仕事のほうが、社会貢献につながります。一部のおしゃれな人を対象にしているのは、ビジネスではなくて趣味ですよ。
楠木 では、趣味と仕事の違いについては、どうお考えですか。
柳井 より多くの付加価値を生むか、より多くの人にいい影響を与えるかどうか。そこが仕事と趣味の分かれ目でしょう。やっている本人が満足する・しないというのはビジネスではないと思います。
Source: 楠木建(2014)『「好き嫌い」と経営』東洋経済新報社
中垣:まあまあ、それはそうやんね。
松田:あれが超好きやねん。で、
ユニクロは最高のライフスタイルブランドですが、ファッションブランドではありません。(中略)僕はユニクロを1回も買ったことがないし、着たこともありません。興味がない。自分の中ではユニクロはもう一生買わないようにしようと決めたんですね。
Source: 「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む – NIKKEI STYLE
「僕はユニクロじゃない」藤原ヒロシ、ブルガリと組む – NIKKEI STYLE
中垣:笑
松田:さらに、
中垣:確かに笑
松田:でもなんでなんやろうな。なんか、ユニクロに対してえらい突っかかっててん。
中垣:藤原ヒロシが?
松田:そうそう。ブルガリとのコラボレーションに関してのインタビューの中でそう言っててんけど、あのコラボレーションって言うて最近の話やん。いまだにこんなこと言ってんのかと思って。
中垣:あれなんじゃない? 昔コラボレーションしたいって言って断られたんじゃない?
ソースゼロ
松田:笑 あるかもね。
中垣:でもなんかね、数字で言ったらお相手にされるわけがないというか、格が違い過ぎるし…
松田:ね。
中垣:しかもそんなこと言うわりに、「僕は高いご飯も好きだけどコンビニも好き」とか言ってるし。じゃあユニクロもいいやんって話。
底辺食材も高級食事も好き。味の素も一番出汁も好き。
Source: 藤原 ヒロシ – 食べログ
底辺と高級、食材と食事…
松田:そうそう。逆張り的にチープな汎用品を推したりするのにね。まあなんしか
中垣:嫌いもへったくれもないよね。トイレとかと一緒やから。
松田:笑
中垣:
松田:しかもJRっていう話でいくと、特に文句もないもん。
中垣:そうそう、頑張ってるよね。
2020年7月24日
Aux Bacchanales 紀尾井町
1984年に広島市にオープンした「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」、ユニクロの実質的な一号店である。当時は売り場の半分を雑貨が占めるなどナショナルブランド衣料品の小売店であったが、1996年の東京事務所設立以降、自社開発商品の取り扱い比率を高めSPAへとシフトしていった。1998年には1,900円のフリースを発表し話題となり、その後2000年にはインターネット限定でカラーバリエーションを50色にまで拡大し2600万枚を売り上げた。
2019年時点での店舗数は世界で2196店舗にのぼり、そのうち60%以上が海外店舗である。