中垣:昨日Twitterでフォローしてる人が言っててんけど、小説を読んだけど、それが普通の日常を描いている小説やったからリアリティが無かったって言ってて。
松田:なるほどね笑
中垣:「出歩けるわけねえじゃん」って気持ちになったって笑
みなと:笑
中垣:パラレルワールドっぽいって言ってて、結構そうやなって思って。
中垣:で、仕事でリサーチとかしてると、例えば普通のリサーチなら2018年くらいまでの資料ならまあまあ新しくてあてにになる、2016年くらいのならちょっと古いかなって感じやねんけど…
中垣:2019年の資料とか見てると、「オリンピックを迎える年のホテル需要予測」とか言ってんの。使えねーって感じで。
2020年東京五輪開催年のホテル需給の試算 – みずほ総合研究所→
倉留:笑
中垣:もうね、リサーチ系は全部パラレルワールド。「どうしましょう、いったん細かいことは無視して、コロナのことは後で書き足して…」みたいな。いや、そもそもこの資料なんの意味も無いでって。
松田:確かにね。まじで世界線変わったって感じやな。
幻の東京特集って感じある
『POPEYE 2020年 5月号』マガジンハウス→
中垣:っていうのを昨日思っとって。それで今日、最近外出してなかったから、来る途中に久々にイヤホンで音楽聴いててんけど、久々に聴くから結構感動できたと言うか、「いい音楽やな」って思って、すごく気持ちが高ぶってきて。
松田:はいはい。
中垣:昔その音楽をよく聴いてた時期がいつとか、豊洲を歩いてたときに聴いてたなとか、この音楽をレコーディングしてる風景とか、ライブで演奏されているシーンにまで思いをはせてしまって、そうすると「あれ?」って。
中垣:今ってそんな出歩けないし、ライブで演奏できないし、おれがすごく感動したかつての音楽体験ってもう無理なんだ…みたいな。
松田:なるほどね。
中垣:そこからもう、ライブに行けないとか、集まれないとか、飲みに行けないとか、そういう…彼女と別れた瞬間の「もうあの子とは一緒に遊びに行けないんだ」みたいな気持ちになって。
なつき:笑
中垣:この悲しさってなんなんだろうって思って。おれがどうこうって話ではなくて、そういう出来事がこの世にはもう存在しないんだって。それってすごい悲しみじゃない?
松田:なるほどね。地元から東京に出てきて、「もう戻れない地元でのあの日々」みたいな、そういう感じ?
個人的にそういう地元への感傷はゼロに近い
中垣:そう、それに近い。それがね、おれは結構悲しいよ。超悲しい。
松田:あ、ほんまに。
中垣:「ほんまに」じゃないよ。結構悲しいよ。おれは別に飲みもライブもそんな行かへんから、もっと落差がある人って世の中にはいると思うねん。
松田:うんうん。
中垣:遊んでたのに遊べなくなった人っていっぱいいると思うし、そう考えるとおれは落差はあんまりないねんけど、でも超悲しくって。
松田:うん。
中垣:自分がアクティビティをするだけじゃなくて、誰かがしてるっていう… 喧騒の中でポツンっているみたいな、おれはそれが結構好きで。
松田:はいはい。
中垣:東京っていう街では何かが起こっているって期待を持てることがすごい大事で、それが持てなくなったのがすごい悲しい。
都市に期待するマインドの敗北
松田:なるほど。
中垣:今すごい悲しい。もうね、涙。
倉留:笑
2020年4月10日
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