みなと:なんでさ、パパ活してる…されてる側か、ってああいう感じなんだろうな。なんか、ざっくりと二極化しているけどさ、日焼けしていてシュッとしている感じの人か、もしくは普通におっさんみたいな。そういう感じじゃない?
松田:ちょっと分かる。見てて結構分かるよな、あれはパパアクティビティだなって。今後そう呼ぶことにするけど。
パパアクティビティ
みなと:笑
松田:我々はあの光景のどこを見てパパアクティビティって判断してんねんやろ。
みなと:パパアクティビティってさ、具体的に何が行われるの? デートとは違うの?
松田:お茶しばくだけちゃうん? お茶というか食事か。
みなと:とか、ちょっとお買い物一緒に行ってもらって、バッグ買ってもらうとか?
松田:じゃない?
みなと:と、僕はイメージしているんだけどさ。決してなんか、めっちゃヤってるとかじゃなさそうだよな。
めっちゃヤってるってなんだよ
松田:うんうん。だからあれやって、なんか江戸の吉原シーンのひとつの粋のあり方として、遊びに行ったのになんもしないみたいな、それがかっこいいっていうのがあったっぽくて。
みなと:それめっちゃおもろいな笑
松田:だからきっと、パパアクティビティもそういうことやねんって。「若いときに散々遊んだからいまさら興味ないよ」みたいな笑
みなと:確かに。なんだろう、何を見てそう判断してるんだろうね。やっぱさ、男の方がお金を持ってそうだなっていうのはある。パッと見て分かるじゃん。
松田:うんうん。それに必然、男の年齢もそれなりに高い。あとは女の子がプロっぽくないよな。さっきの光景とかもさ、同伴ではない感じあるやん。でもプロっぽくはないねんけど、それなりに都会的でシュッとしていて、仕上がっている感じがある。
ちょっと思ったけど、パパアクティビティしてるやつってハード系水商売と顔の雰囲気似てる気がする
みなと:一回その吉原の粋みたいなのやってみようかな。面白いじゃん、めっちゃ抜いてから行ってさ。
松田:あ、でもおれ吉原の粋やったこと一回あるわ。
松田:地元の友達でケンタくんとシンヤくんっていうのがおんねん。シンヤくんは高校生の頃からバイトをしててんけど、高校生の頃なんてバイトしているやつあんまおらんから、3人で集まったらとりあえずこいつにタカろうみたいになっててんな。で、大学生になってから一回帰省したときにケンタくんと会って、暇やしあいつも呼ぼうってシンヤくん呼び出して、ほんでケンタくんがタカり始めるわけ。「風俗行きたい」とか言って。
みなと:いい歳して…
松田:ほんでまあシンヤくんも大概で、タカられてお金を出すくらいしかアイデンティティというか、世界に対して手応えを感じる瞬間がないから、「しゃーないな、ええで」って言って行くことになってん。ほんでケンタくんが車を出すねんけど、これがナンバーが8888のプリウスで、煽りまくるから燃費がリッター12kmみたいな、まあそういう感じやねん。で、それに乗って新地に向かって、コインパーキングも道中の飲み食いも、コンビニでのタバコも全部シンヤくんが出して、もちろん風俗もシンヤくんが出して。
松田:ほんでホテル着いて、それぞれ部屋に分かれてちょっとして女の子が来てんけど、さっき言っていた吉原の粋とかではなしに、よう分からんけどなんかめんどくさくなってきてんな。射精する快感と比べてもめんどくささの方が遥かに大きくなってしまって、結局何もせんかってん。
ローエンド村上春樹小説感
松田:まあ何が言いたいかって、みなともそういうところあるんじゃないかと思って。
みなと:あー。
松田:だからわざわざ吉原の粋を実践してみようとかじゃなくても…
みなと:普通にめんどくさくなっちゃう笑
松田:そう。みなとの場合は全然ありそう。
みなと:それこそ前のゴーゴーバーのときもそうだったしな。こいつを連れて帰ってヤったとして、そもそも連れて帰ると決めた瞬間が最高だし、ヤった後は絶望するだけだから。
c タイのゴーゴーバーと『「いき」の構造』→
松田:せやねん。案外そうなるで。
みなと:そうだよな。
2019年10月4日
Starbucks 東京ミッドタウン店