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ライフハック 思索

ペットとPepperくん

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中垣:ペットとペッパーくんの話ね。

河東:はいはい。

中垣:今からの話はきっとどっかの誰かが既に言ってると思うんだけど、結論から言うと、ペットを飼うっていうことは高度に合理化された生活にカオスを飼うことやと思うねん

松田:はいはい。アンダーコントロールでないものというか、自分から離れて自律的なというか

中垣:そうそう。おれの彼女が買ってる猫とか、松田の彼女が飼ってるとかげを想像してたのね。で、猫とかとかげは、たぶん食いたい寝たいドリブンで生きてるねんけど、でもおれらはそれを見ながら「あれ、ちょっと怒ってんのかな」とか「幸せだよねぇ~」とか、勝手に思ってるわけ

松田:分かるわ。彼女もよく「怒ってる」とか「笑ってる」とか言ってる。おれからしたら全部同じ顔やねんけど。

中垣:そう、それって都合よく解釈してるだけなわけ。でもこれはすごく大事なことで、普通の人間関係みたいに、振る舞いから怒ってることがはっきりと察されるような、そういう行動と感情が明確に繋がってる世界って結構疲れるわけ

相手の感じていることが分かればそれに働きかけられるし、場合によってはその感情の原因がそもそも自分であることを考えると、どうしても認知資源を割かずにはいられないもんな。

中垣:で、普段の人付き合いにそういう疲れる要素がある中で、自分にはコントロールできないけど自由に解釈できる要素っていうのを、人間は生理的に求めていると思ってて

松田:なるほどね。

中垣:昔、自然の中に小屋を立てて生活していたときなら、台風が来たら普通に家が飛んでくわけよ。あるいは熊が来たら村が死ぬとか。

松田:ベースの蓋然性が低いよな。

中垣:そういうカオスを克服して、合理的で秩序立った生活を築いてきたんだが、でもやっぱり人は、そういうコントロールできない自然みたいなのを求めてるねん。細かいロジックは知らんけど。

細かいロジックは知らん

松田:うん。

中垣:だから自分たちの生活を破綻させない範囲で、コントロールできないものを導入しようっていう、それが自然とかペットとかやねん。

松田:たまごっちとかもそうやんな。

Image: BANDAI CO.,LTD

中垣:そう、そういうこと。であるとすればよ、ペットは動物である必要はないねん。大事なのは、そいつが生き物かとか本当の意味でランダムかとかではなくて、人がそこにカオスを感じられすればいいねん

中垣:で、ペッパーくんは結構カオスやからそれでいいし、たまごっちも勝手にうんこしたりいきなり死んだりするからそれでいいねん。

河東:笑

松田:なるほどね。

河東ルンバもいいんちゃう?

中垣:そうやね。

カオスを飼うってコンセプトでルンバ買うやつやばいな

中垣:それでちょっと思うのが、いい感じに空気読めないとか、予測もしないレスポンスが返ってくるとか、そういうのも心地の良いカオスのひとつやと思うねん。だから倉留がモテるというか、変な人気があるというか、あれはそういうことなんじゃないかって。

この話とやや似ている

c ブランドのブティックでふてこい接客されてむかついてんのはおかしくね?

松田:なるほどな。そう考えると、この二項対立をいろんなものに適応できる理論として常に持っておくのは結構いい気がするな。

2020年5月30日
Aux Bacchanales 銀座