中垣:河東から頼まれてた
松田:ほいほい。
中垣:ちょっと考えててんけどさ、
松田:はいはい。
中垣:白のVネックに黒のジャケットにデニム、みたいなのがかっこいいとされた時代の残り香を感じる。
倉留:メンエグ時代の名残りね。
メンズエッグの表紙で見る「お兄系」が「お兄系」でなくなっていく変遷。 – 山田耕史のファッションブログ
中垣:あー、まあ時代的にはそうやね。
倉留:リック・オウエンスなら本人がこーんなVネック着てたで笑
職質不可避
松田:
中垣:あー。
倉留:コレクションってそもそもTシャツなくない? 上裸にシャツ着て、ボタン開けまくるくらいしか見たことない気がする。
中垣:まあまあ。
松田:まあそうやな。それによって想起されるものがダサ過ぎるだけで。
それによって想起されるもの
中垣:
倉留:あー、おれも。
松田:確かに、そういうことか。
中垣:当時はUネックとかVネックの方がかっこいいと思ってた。
松田:
倉留:あー。
中垣:結構むずいのがさ、文脈のせいで本質的にダサいような印象を刷り込まれてるわけやん。
松田:でもそれ言い出すとさ、本質的にダサいってどういうことなん?
中垣:なんて言えばいいんやろう、
北極でも南極でも、アフリカでもエベレストでもダサい
松田:まあそうか。Vネックは別にそういうもんではないよな。
中垣:そうやんか。でもそれくらいダサいもんやと思われてるやん。
松田:確かにな。Vネック着るんならなんやろ…
中垣:グランジでもVネックは着なくない? でもまあ着方としてはそんなところか。
松田:収まりはつきそうやけどね。
倉留:あー。
松田:とにかく
中垣:確かに。ギラッチじゃなくて、
自分でジーパンにヤスリをかけたことがあるからこその例え
松田:なんやろうな、たぶん本気でそれやってるって思わせたらあかんねんやんな。
倉留:笑
中垣:そうやね。
松田:だから例えば…リゾート地で朝起きて、適当に着た下着ともTシャツともつかんような服のまま外に出てきた、みたいな格好やったら、まあなくはなさそう。
まずね、リゾート地に行く機会がないんですよね
倉留:
中垣:そうやね、オンスは低めがええやろうね。テロテロの生地で。
中垣:…でも河東筋トレしてるからな。筋トレVネックはあかんやん、
松田:あー。
中垣:だからやっぱり、ガリガリでテロッテロのVネックで、ヨレヨレのネルシャツ着て…って感じなんかな。
河東のtodoリスト
①断食 ②ホームレスから服もらう
倉留:それこそカート・コバーンやね。
松田:まあヨレヨレのネルシャツは悪くない。
中垣:ただそれ、
倉留:まあな。
中垣:Vネックね…ニットやったら結構かっこいいねんけどな。Vネックのニットに白のクルーネックTとか結構いいやん。
松田:あー、それええな
中垣:そもそも河東はなんでVネックが着たいんやろう?
西川:笑
松田:まあそこ次第やんな。基本的にヨレっとした感じで逃げることはできるけど…
女体化という線もある
倉留:笑
中垣:まあ身体鍛えるっていうのはある…
松田:ただただそういう人になっちゃうよな。
擬人化されたアバクロ銀座店みたいな人
中垣:だからやっぱり下着系で着るしかなんかな…だってさ、チートやけどさ、ジョニー・デップが着てたらVネックもかっこいいやん。
松田:ジョニー・デップは何着てもかっこいから。
倉留:間違いない。
倉留:あとさ、
中垣:そうやな。確かに深い方がいい気がするな。
倉留:
西川:ふーん。
倉留:あれはおれが見た中で一番深いVネック。
中垣:
松田:はいはい、なるほどね。
中垣:ブーツカットでローテクスニーカー、みたいな。
松田:そうやんな笑 それに結構、その文脈で正当化された上で着たいドメの服とかあるわけよ。
倉留:はいはい。
中垣:そうやんな。しかもなんか、
松田:ほんまそれ。
倉留:今からガチってみる? 奈良裕也の時代やろ?
松田:笑
中垣:君嶋麻耶とか。
松田:おしゃれキング笑 なつい笑
倉留:
中垣:何それ?
倉留:ビースタってこれ。
CHOKi CHOKiは何故休刊に至ったのか – FASHIONSNAP.COM
中垣:知らねー。てかこいつ誰やったっけ…
西川:水嶋ヒロ。
中垣:あー、そうそう。あの頃水嶋ヒロめっちゃ雑誌の表紙出てたよね。
倉留:
中垣:あー、おった。
松田:ジレ笑 言ってた言ってた。
中垣:Tシャツの上にジレ着てたの意味分からへんもん。なんなんあれ。
カーゴパンツとかと合わせて着まわして、ネックレスをアクセントにするんですよね。分かります
倉留:笑
中垣:
松田:あった笑
倉留:笑
中垣:やたらレイヤードしたよね。
倉留:くそ懐かしいな。
松田:
中垣:でも最近、イッシーがここにきてロザリオとか言ってたよね。
HOME SWEET HOME – ATELIER HISTORIC INSTRUMENTS
松田:あー、言ってたね。それにロザリオさ、コモキン行って適当にパーツ買って作っても、それなりに好きになれそうやん。
中垣:そうやんね。
中垣:あとあの頃さ、ちょっと別路線で
松田:シエラデザインズとか? なんかあったな。
中垣:そうそう。
松田:おれも好き。
中垣:今着たら結構かっこいいと思うねんけどな。パーカーにダウンベストみたいな。
西川:へー。
松田:大学一年生のときにダウンベスト探してたな。ヒスとアンカバで迷って、結局買わんかったけど。
中垣:はいはい。
松田:まあちょっと脱線しちゃったけどさ、きっと自分らよりその時代を生々しく経験してる人がさ、もうちょっと年上におるわけやから、
ところでGoogleって偉いよナァ
東京のストリートファッション・カルチャーの記録:1980 – 2017 – Google Arts & Culture
中垣:あー、そうやね。
松田:
倉留:笑
中垣:でも当時の古着屋、生きてるとこもあるけどたぶん結構潰れてるやん。レモンティーとかまだあるんかな。
松田:そこでやな、今月のpenの特集が東京の古着屋特集やったやん。だからあれで目星をつけて、この辺やったら知見が得られそうってところに突撃する。
西川:笑
松田:絶対グランジ提案はしてくると思うから
倉留:笑
中垣:河東は前からVネックの白Tって言ってるねんやんか。で、それってたぶんタックアウトして着ることになるやんか。
松田:うんうん。
中垣:今の時代に白Tをタックアウトしてかっこよく着るには…もちろんディッキーズとかはなしやん、そうなるとやっぱチョキチョキっぽくなるんじゃない?
松田:そうなんかな。
中垣:
松田:でもそれはそれじゃないですか。
中垣:…そうやんな。
西川:笑
松田:し、それでおしゃれに見えたとしても、そう見えるのは知ってたって気持ちになりそう。なんかこう、
中垣:むずいな。リンガーっぽい、リブに色付いてるやつやったら今っぽく着れるかなって思うけど、でもそれってちょっと別やん。クルーネックでもいい世界観やん。
松田:うんうん。
中垣:白のVか…
松田:
中垣:ヘインズかなんかならあるけど…やっぱ下着っぽく着るしかないんかな。
松田:でもなんかそれは嫌やんな。下着っぽく着て、他の部分で説得力を担保するみたいな着方。
中垣:あー、じゃあこれは? なんかさ、ハミルトンのベンチュラってあるやん。
松田:そうやね。
中垣:そういうこう、
服好きはこれやりがち
松田:じゃあまず
倉留:笑
中垣:そうやんな。
松田:Vネック着てて文句言われたら、そのソースを見せるようにしよう。
中垣:そうやね。
西川:笑
中垣:そもそもVネックの歴史ってどういうもんなんやろう。
松田:まあな、
中垣:分かる分かる。首元が嫌でっていうのは分かるけど…ちょっと調べたくらいでは出てけえへんよな。
松田:古着屋巡るしかないよ。
中垣:やっぱそうなんか。
松田:Vネックってさ、
中垣:マルジェラのエイズTとか。
松田:あー、そうか。あれもヨレてる感じというか、下着系やんな。
中垣:そうやね。
また彼女にねだらないといけない
松田:それ結構危なっかしくない?
中垣:まあ危なっかしいか。
松田:
中垣:そうやんな。
倉留:
松田:そんなむちゃくちゃなことある?笑
中垣:おれもちょっと思った。それってどういうことなんやろうね。
松田:あれは? スラックスに白のVネックをタックインして、
そんなやついるわけない
中垣:それクルーネックの方がかっこよくない?
松田:クルーネックやったらワイシャツの下に着るやつおらんやん。
中垣:あー、そういうことか。それはちょっといいかもね。
松田:まあそうね。
フィリップ・リムでした
中垣:アレキサンダー・ワン? あいつタトゥーめっちゃ入ってんの?
松田:確かそう。要はお兄系っぽいチャラさを消せたらええわけやん?
中垣:そうやで。
松田:じゃあやっぱり輩系を目指せばええやん。
中垣:キャッチじゃなくてってこと?
松田:キャッチじゃない、もっと硬派。
中垣:あーね。
松田:だからね、ワコマリアですよ。
倉留:あー。
中垣:あー、それかっこいいかも。ワコマリアに白のVネックは結構かっこいい。
松田:それでいいやん。まあ河東がワコマリア着るかは疑問やけど。
中垣:
ようやく終わりが見えた
倉留:確かに確かに。
松田:そうそう、クロコとかそっち系の路線やと思う。
中垣:そうやんね。確かにそれはかっこいいね。
松田:そうそう。
中垣:それでハットとか被ったら決まるよね。
倉留:それってチョキチョキっぽくない?
中垣:いや、もうちょっといかついというか、ソリッドやと思うよ。
松田:ワコマリア説はあるよ。
中垣:あるなぁ。
松田:まあそうやな笑
中垣:
こんだけ話したんだから絶対やれよ
2020年7月17日
Aux Bacchanales 紀尾井町
2000年に創刊されたファッション雑誌『ChokiChoki』。創刊しばらくは「メンズヘア&ビューティマガジン」としてヘアスタイルとストリートスナップを主に扱う雑誌であったが、読者を対象にしたアンケートで特に人気だったスナップから「おしゃれキング」と呼ばれる読者モデルが生まれ、彼らをきっかけにメジャーなファッション雑誌へと成長した。2015年に休刊して以降も不定期の復刊が行われているほか、webでの発信を続けている。
「おしゃれキング」出身の有名人には俳優の千葉雄大、SHIMAの奈良裕也、OCEAN TOKYOの三科光平らがいる。