中垣:
松田:あー、そうねそうね。
中垣:そういうレトリックを使っちゃうのって青臭いよなって思うねんな。
松田:はいはい。
中垣:よくある話かは知らんけどさ、
松田:うんうん。
中垣:まあ仕方のないことではあるねんけど、でもそろそろ卒業したいなと思って。
松田:そうね。
中垣:これね、
マイブーム落合陽一
WEEKLY OCHIAI シーズン4 – NewsPicks
松田:笑
中垣:彼ね、以前はもっと人を叩いてたイメージがあるもん。でも
Aの立場からĀを批判するのではなく、AもĀをも包摂する理論を提案し、みんなに採用してもらいたいのです。
松田:いや、それは間違いない。
中垣:それでさ、このあいだお金の話をしたやん。服なんて3年で着られなくなるのに〜ってやつ。
松田:はいはい。
中垣:あれって最初はおれの話やってん、そういうことを気にしちゃう瞬間が今でもあるけどそれは違うよなって。
松田:あー、確かにあったかもな。
中垣:これはちょっとダサいなって。まあ松田はどうか分からんけど、
松田:はいはい。
中垣:それがあるから何かを否定するっていうのはあると思うねん。だって
嫌われるぞ
松田:そうやんな。だから逆に話題にしてるってことは…
中垣:そうそう。一応これは個人的な話やねんけど、とはいえ誰しもそういうレトリックを使うことはあると思うから、
松田:そらそうやね。まあ難しいよ、何かを主張するためにはその背反を否定することにはなるからさ。でも、最後の最後ではちゃんと自分のこととして話を着地させるようにしたいというか…
中垣:むずいねんな。前からあかんなとは思っててんけど、とはいえそっちの方が話しやすいから方便としてなら…って思って使っててんけど、最近それが自分の中で特に気になってて。
松田:はいはい。
中垣:
それはよくない。クールは大事
松田:笑
中垣:まあ心がけたところで言葉尻が変わるだけな気もするねんけどな。「~っていう人がいたとして」みたいな笑
松田:なんならよりやらしい笑
中垣:まあむずいよな。
松田:うんうん。
中垣:そういう意味で仕方ない部分はあるねんけど…まあどうなんやろ、確かにね、
松田:うーん…
中垣:例えばさ、目の前に当事者がいたとしたら「お前は違う」とは言わへんわけやん。
松田:うんうん。
嘘つけ、大いに言い得るでしょ
中垣:みたいな話やねんけど…なんか違和感あるねんな。なんなんやろうな…
松田:じゃあこれは? モヤモヤを感じることがあったら、いったん黙って持ち帰るようにして、それを温める中でそのモヤモヤの背反にあたる出来事を経験したら、そこで初めて主題として口に出す。
松田:
中垣:笑 超話しづらい人やん。
松田:笑
中垣:例えばさ、豊洲のマンションでBMWに乗ってる人を否定する…というか、少なくとも自分はそういう生き方は選びたくないし、もっと一般的な話としてもなんか違うと思う、ってなったとして、それについての
松田:あー、うんうん。
中垣:なんかこう、
松田:うーん。なんかあれやね、
豊洲のタワマンでBMWに乗っている人に、より積極的な人生の追求を促すサービスをローンチしましょう
中垣:まあそうやんね。
松田:でもね、確かにちょっと思ってた。こういう言い方せんで済むならそっちの方がいいよなって。
中垣:例えばさ、これが中学生の話、
ウッ…
松田:あー、そうやね。
中垣:「彼らの環境はもっとこうあるべきで~」「こういうことをした方がいいよね」みたいな言い方になるわけやん。
松田:そうね、そらもっともやな。
中垣:でもどうしよう、周りの人がBMWに乗って豊洲のタワマンに住み出したら。絶対にそうなるねんな。
松田:まあそうなるよな笑
S.I.ハヤカワ(1985)『思考と行動における言語』岩波書店
2020年8月14日
Aux Bacchanales 銀座