匿名
臨床心理士・公認心理士
普段からcommmonに参加している🐹のお母さん。大学の教員として、またカウンセラーとして活躍なさっています。
どういうお仕事なのか? どうして今の仕事を選んだのか? おすすめの本ってありますか?…悩むことについてはプロの我々が、本職の方にうかがいました。
松田:ずっと以前から気になっていたことについておうかがいしたいんですけど、前に河合隼雄の本を読んだときに、カウンセリングにはいろんな原則があって、
河合俊雄編(2018)『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』岩波現代文庫
🐘:ああ、そうですね。
松田:なんだけれども、
🐘:ああ、そうですね。
松田:それに関して「…いやどういうこと?」じゃないですけれど、どういった場合に踏み越えるという判断をしているのかというか、
🐘:
松田:はいはい。
🐘:なんて言うのかな…でもそこでギリギリの迷いがあって、結局人間ってコンピューターみたいに考えるものではないですから、
🐘:確かにそういうのってあるんですけど、でも私がカウンセリングしてきた中でも、そんなにたくさんあることではないですね。
松田:あー、そうなんですね。
🐘:
松田:うーん、なるほど。「えいや」で賭けに出て、敗れることもあればうまくいくこともあると。
🐘:ええ。
松田:
🐘:それはやっぱり後者ですね。それこそ河合さんが書いていますけれども、
類似の記載が下記の本にあります
松田:あー、はいはい。なるほどなるほど。
🐘:だから事例研究って、科学的な心理学を重んじる人達からすると「そのときだけの話だろう」って言われるんですけど、臨床的な心理ってどこまでいっても証明できるものではないんですよ。
松田:ええ。
🐘:科学においては再現可能性が重要になるわけですけれども、カウンセリングで起こることっていうのは、
リアリティ中のリアリティ
松田:ええ、そうですよね。
🐘:だからカウンセリングで起こることは決して科学的には証明できないし、この賭けでうまくいったからと言って、例え同じカウンセラーであっても次また同じ賭けをしても大丈夫かというと、それは違うんですよね。
松田:うーん、なるほど。
🐘:だからそこは、
松田:はいはい。
🐘:ただ河合さんが言うには、
松田:うんうん。
🐘:
松田:うーん、なるほど。なるほど。
すごく納得できましたし、科学と対立するのもよく分かりました
🐘:ある意味では、
松田:はいはい。なるほど。
2020年9月25日
池袋 中国茶館
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