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経営者の本質

不確実な状況で決定と検証を繰り返す、経営者的人格に共通する本質について考えます。

3 years

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倉留:例えば将来経営したいとか独立したいとかいうのがあったらさ、それに付随して何かしらのスキルが必要になるのかなと思うこともありますと

松田:はいはい。

倉留:で、「1年目に営業やって、2年目はマーケやってみます」みたいに、何かしらそれっぽく経験をしてから独立するみたいな感じなんかなと思ってたけどさ…

松田:はいはい。

倉留:実際、会社でいろんな職種を経験して力をつけることと独立して何かしらをやる力には、圧倒的な乖離があると感じてて

松田:はいはい。

太郎:そうねぇ。

倉留:筋トレで例えると、同じ重さを上げててもあんまり成長せえへんのと同じやと思うねん。ベンチプレスを上げるにはひたすら次の重さにチャレンジしていかないと、いつまで経っても上げられるようにはならへんやん。

松田:うんうん。

倉留:なんか…何かになりたいのなら、まじでそれ自体をやらないと一生力はつかんというか

松田:あー、なるほどね。

倉留:そこの圧倒的なギャップを、最近めっちゃ感じるな。

松田:質的な違いがあると。

倉留:「やるならやれ」っていうのは世間一般で言われることやけど、まじでそうやと思うねん。就活中ないし新卒1~2年目とかの人が、将来を考えてどういうスキルをどこで身につけて…みたいに考えることってよくあると思うねんけど、手段としてのスキル的なことと実際に何かをする力にはまじで乖離があるから、それっぽいことを学んでるだけでは、たぶんいつまで経っても成功せえへんやろうなって最近思い始めてる。

松田:なんかこの前ね、白濱さんと話してて似たような話がでてんけど…

倉留:うんうん。

松田:そのとき彼もね、課題解決がどうとかロジックがどうとか以前に「明日300万円必要なんだけどそれ準備できる?」ができるかどうかなんだよな、みたいなことめっちゃ言ってた笑

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太郎:笑

倉留:そう、ほんまにそう。まじで総合格闘技やから、資金を引っ張ってこられるだけでもすごいことやねん。それさえできたら優秀な人雇ったらいい話やしさ。だからそう考えると、社会人を何年かやって力つけて…じゃなくて、まじでやるならすぐやった方がいいよなって改めて思うよね

太郎意思決定と実行の質が違うよね。とにかく決めきって検証は後からする、そのサイクルがずっと続くよね。

倉留:いや、そうやねんな。ほんまにやるかやらんかオンリーみたいなとこがあるねん。誰だって、まじでリスク背負って何かしらで死にそうになれば多分成功するんやろうけど、そこを踏み出せへんまま30歳を過ぎていくっていうのがほとんどなんやろうな

太郎:JUST DO ITの話題に回帰した笑

松田:ほんまやね笑

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倉留:でもまじでそうやと思うねんな。そこの乖離がでか過ぎて、やらな始まらんなって。そうした中で、強いてなんで今の会社を経てからやるのかって話になると、やっぱりその…人? 例えば共同創業者みたいなのってめっちゃ大事やから、そのメンツを探すくらいの位置付けやと思ってる。独立を前提にすると、それ以外に社会人をすることのメリットってたぶん無いやろうなって感じ。

太郎:なるほどね。

松田目的のためにまず手段を…って思ってたら、たぶん一生目的にはたどり着かへんよな

倉留:はいはい。

松田一方やや疑問なのはさ、戦略コンサルで何年かやって起業して、わりと早い段階で年商20~30億くらいあって…みたいな話ってあるやん。

倉留:うんうん。

松田:想定してるのはプログリットとかロコンドとか。これはどっちもマッキンゼー入ってしばらく働いて辞めて起業しましたパターンやったと思うねんけど。

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倉留:あー、そうなんや。

松田:まあ個人的には好きな感じのそれではないけど、とは言え普通にすごい話やん、成長著しいというか。あれはさ、今言っているような文脈ではどう説明されるんやろな

太郎:マッキンゼーはたぶん、ちょっと特殊なんじゃない?

松田:はいはい。

太郎:彼らのやってることって、本当に2~3人とかでクソでかい図体の会社のコストカットを考えるとかするわけじゃん。マッキンゼーとかBCGとかのレベルになると、そういう会社を大きく動かすレベルの意思決定を、一応チームとは言え自分で考えて実行するしかない、みたいな場面に晒され続けてるんだと思うよ。

松田:なるほどね。あいつらはそもそも、ほんまにいわゆる「サラリーマン」なのかっていうね

太郎:笑

松田:そう言えば前に嶋田が「経営者はみんなめっちゃ孤独」って言ってたな。それはどういうことかって、経営者って自分が一番上やからさ、どこまでいっても最後は自分で決めなあかんやん。しかも自分と同じ熱量で会社に対して戦略的に思考してくれる人もいない…ってなったときに、そういう相談相手としての意義をコンサルに見出してるお客さんもいるんじゃないかな、みたいな話やってんけど。

太郎:あー、そういうことか。

松田:彼らはそもそもが経営者と一緒に意思決定をするような仕事なわけで、自分で起業してもやることは変わらないのかなとは思うな

太郎:おれの高校の同級生で、起業してコスメアプリを作ってるやつがいるんだけど…

松田:深澤か。

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太郎:あ、知ってる? あいつとかに言わせると「いや、コンサルはちょっと違うんだよ」みたいな話もあるみたいだけど。

倉留:コンサル批判みたいなのってあるもんね。

太郎:彼なんかは「最初からやれよ」みたいな考えの持ち主だと思うんだけど、結局はその…「いいから明日までにいくら必要なんだよ」みたいなことが求められる場面で、よく分からないままとりあえず意思決定と実行をする、そのサイクルを積んでるかどうかなんじゃないかな

松田:うんうん。

太郎:職種とか関係あるんでしたっけ、みたいなね。そんなこと言ったら官僚とかも、「明日これ閣議決定するから、とにかく書け」「ええ…」みたいなわけじゃん。

松田:はいはい。

太郎:そういうのは、もはや経営者と変わらぬ次元の話なんじゃないかという気もするし

松田:それはそうやね。なんしか手元にある材料で、期限までに形を作らなあかんと。

太郎:そうそう。

2020年10月23日
Aux Bacchanales 紀尾井町

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