酒井:年末年始の過ごし方って決まってます?
中垣:
松田:そうか、実家に帰って地元の友達と遊ぶのもなくもないのか。
酒井:
松田:一人だけ…いや、微妙やな。でもまあ一人だけおるかな。
中垣:なんか前に遊んでたよね。男と女と二人ずつくらいでって言ってなかった?
松田:あー、はいはい。えっとね、おれは地元にK君っていう友達がおるねんけど、
中垣:はいはい。
松田:それで途中から「誰か呼ぼか」って話になって、K君はずっと地元におるから友達も多いねんけど、何人か声かけた結果、
松田:せやけど田舎やから、
酒井:えー、すげえ笑
松田:で、その子らが来るから店を変えようって言って鳥貴族を出て、駅前のローソンでタバコ買って、店の前で一服しながら呼んだ二人が来るのを待っててんな。
中垣:笑
松田:そこでK君が
酒井:笑
松田:で、「カラオケならおれは絶対に行かへんで」って、松田がわがまま言い出してんな。
酒井:そうですよね。
松田:でもおれは
中垣:やば。帰ったんや…笑
酒井:笑
松田:そのとき歩いて帰りながら「いやー、完全に頭おかしいけど、
酒井:やばいなぁ。
中垣:
松田:そりゃ悲しかったよ。
中垣:でも悲しいってそういうことやんな。
松田:そうそう、ほんまにね。
中垣:前に河東にすすめた
略してカナコン
フランソワーズ・サガン(2008)『悲しみよ こんにちは』新潮文庫
中垣:そういうふうに一冊を通して悲しみを描くねんけど、そこで描かれるのはえも言えぬ感情というか、親が死んで悲しいとか振られて悲しいとか、そういうシンプルな悲しさではなくて、
酒井:あー。
松田:やるせないってこういうことか、って感じやんね。
中垣:そう、そうやね。
松田:親が死んだとかやったらさ、それは素直に悲しんだらええねん。でも
中垣:うんうん。
松田:
中垣:うんうん。
酒井:笑
松田:つまりどういう文脈になっても、おれにしたら楽しいイベントやったはずなわけ。カラオケであることにさえ目をつぶればめっちゃ楽しかったはずやねん。
中垣:まあそうやんな。そうやんな…
酒井:なるほどな笑
松田:
こういうタイプの悲しみ、みなさんも経験ありますでしょうか
2019年12月13日
ANTICO CAFFÈ AL AVIS 東京ミッドタウン
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『悲しみよ こんにちは』の作者、フランソワーズ・サガン。
CR MUSE: FRANÇOISE SAGAN ON AND OFF THE PAGE – CR