2020年11月22日と23日の二日間、commmonでは福島への視察旅行を実施しました。原発事故からの復興の現状をお伝えします。
デブリの回収
松田:廃炉資料館で、
中垣:はいはい。
松田:で、「何号機ではこういうロボットを投入し、小石状の物体を発見。
福島第一原発廃炉へ、「デブリ接触調査に成功」の意義 – ニュースイッチ Newswitch by 日刊工業新聞社
脇山:笑
松田:ほんでアームがゴソゴソやってる映像が流れるわけ。まじかよって感じやで。
山岡:言ってたよね、
原発事故9年 廃炉作業 残り約30年で終えられるのか? – NHK
松田:しかもロボットで動かなかったより大きな物体に関しては、
原発の敷地内
脇山:
中垣:
松田:そうやんな。廃炉資料館でも「人智を結集して~」とか言ってんねんけど、別に新しい何かを生産してるわけではないっていうのがね。
中垣:しかし結構異様な光景やったな。事故とか以前に普通の場所ではなかった。
脇山:敷地内を走ってる車にナンバーが無いしね。
太郎:確かにそうだよね、要は
松田:あー、なるほどね?
きむ:へー。
中垣:あとはテロ対策とかがとにかく厳重で、何回もゲートを通るし、
松田:へー。
脇山:手袋も3重だったね。
太郎:それは普通の原発でもそうなんだよね。
きむ:へー。
中垣:それで結構しっかり目の3Mとかのマスクを着けさせられてんけど、
松田:笑
きむ:聞いた? コロナと放射線どっちですかって。
中垣:それはさすがに聞いてない笑
廃炉資料館のスタッフ
松田:廃炉資料館で解説してくれた人おったやん、あの人って東電の社員なん?
太郎:そうだね。東電にもいろいろあるけど、
松田:なんかちょっと思ったのがさ、まあ当たり前と言えばそうなんかもしれんけど、
太郎:あー…
中垣:はいはい。
松田:
きむ:確かに、原稿をそのまま喋ってる感じはしなかったな。
松田:探査用ロボットをジブから吊って投入する、みたいなこと言ってたし。
横に張り出してる腕の部分をジブって言います
中垣:それは普通は通じひんな笑
太郎:
松田:そうそう、そういう印象がかなりあってん。だって普通やったら伝承館と同じノリで、
いろいろと偏見
きむ:笑
太郎:伝承館はね、それでもちゃんと選んではいるらしいよ。ただスタッフとして批判されるリスクを考えてお断りされるパターンもあるみたいで…
松田:はいはい、なるほどね。
太郎:だからなかなか難しいみたい。
廃炉資料館・伝承館の展示の仕方について
松田:昨日さ、なんで二号機は爆発してへんのに放出した放射性物質が多かったんかって話あったやん。
中垣:はいはい。
松田:それについて廃炉資料館で説明があってんけど、二号機は一号機の爆発でパネルが吹っ飛んで、そこから直接中の気体が放出されたわけやん。でも
2号機からは1~3号機の中で最も多くの放射性物質が放出されたと推定しています。これは、1, 3号機では、圧力抑制プールの水によってある程度放射性物質を取り除いてから格納容器の外へ気体を放出する「ベント」という操作が成功したことに対し、2号機ではベントのラインを開放することができず、ベントに失敗、格納容器から直接放射性物質を含む気体が漏洩したためと推定しています。
Source: TEPCO
中垣:あー、なるほど。
松田:だからベントっていうのは一応のところ正常な操作みたいで、
中垣:なるほどね。
松田:しかし昨日の伝承館でも思ったけど、
中垣:やっぱそうなんや。
松田:なんなら廃炉資料館の方がすごかったよ。
中垣:どんな感じやったん? 伝承館はなんかオシャレ路線やったやん。
commmonではひらがな表記の「おしゃれ」とカタカナ表記の「オシャレ」をきちんと使い分けています
松田:普通に凝ってたよ。モニターとかプロジェクターの使い方がなかなかテクい印象やったし、それぞれの機器も抜群にいいやつやった。
きむ:確かに伝承館はオシャレ系だったよね。
中垣:だって伝承館のあの最初の螺旋、まじで意味無いと思ったな。
グッゲンハイム美術館〜Solomon R. Guggenheim Museum〜 – UNIVERSAL NOMAD LIFE
太郎:あ、そうなんだ。
中垣:螺旋型の回廊で作品を展示するっていう、
松田:まあその辺も含めて伝承館はちょっとtoo muchやったね。それで言うと廃炉資料館は、
きむ:まあね、おれらが今までに見てきたような美術館とか博物館って大体もっと昔に建ったやつじゃん。今建てるってなるとああいうふうにはなるのかもよ。
松田:あー…
中垣:でも新美術館とか東京都現代美術館とか、新しいのは新しいけどね。
松田:あれちゃう? オーセンティックな美術館とか博物館って、そもそもプロジェクターを使って展示してみたいなとこではないやん。
きむ:あー、なるほど。確かにね。
帰りの車内にて
松田:原子力は火力と比べて金がかからんとか、まあ何かしらの引きがあるから多少危なっかしくても使いたいっていうのは分かるねんけど、もっと手前の動機として、
太郎:それは絶対あるね笑 何かの記事か本かでそういう話がまとめられてるのがあったはずなんだけどな…
松田:どこまで必然性があったんでしたっけ?って話になると、
説です
中垣:まあでもそうやんな、時代も時代やし。その領域でなら日本がプレゼンスを出せたみたいな話もあったのかもしれない。
松田:うんうん。
中垣:それこそ木野さんも、「なんで原子力を研究しようと思ったんですか」って聞いたら、
太郎:へー。
松田:あとは原子力発電の研究が場合によっては核兵器の開発にも転用可能だってなると、そういう意味である程度の土台は持っておきたいっていう動機もあり得るやろうし…
中垣:いやー、でもリアリティがすごかったな。昨日の伝承館でも「全電源喪失」とか見たけど、今日改めて敷地内で
全電源喪失はまじで絶望
脇山:笑
中垣:吹っ飛んだ建屋だって
松田:あ、それはおれも思ったな。
中垣:そう、ベニヤ張ってるくらいやと思ってたよな。
脇山:笑
松田:でも全然違かったね、あほみたいに分厚い。
太郎:普通のビルなんて屁じゃないくらいの構造物だよね。
中垣:これが吹っ飛んだんかと思うとさ。
松田:しかもさ、圧力容器だってめちゃめちゃ分厚いわけやん。
2020年11月23日
福島県
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福島第一原子力発電所の一号機。津波とこれに伴う浸水による全電源喪失のため冷却機能が失われ、冷却プールから露出した燃料が圧力容器内の水蒸気と反応し大量の水素が発生、水素爆発を引き起こした。
水素爆発に伴う瓦礫の散乱は二号機・三号機への対応の大きな妨げとなったほか、爆風によって二号機建屋のブローアウトパネルが脱落したことで、二号機からの大量の放射性物質の放出につながった。