松田:
みなと:うんうん。
松田:おれはチョコレートが結構好きやからさ、毎年この時期は1万円分くらい、あれやこれやと買うのね。だから2月の最初から今日に至るまで毎日のようにチョコを食うてて、まだまだ残ってるねんけど…
みなと:笑
松田:で、まずはシンプルにおすすめのチョコレートの話やねんけど、
みなと:はいはい。
松田:結構好きやから、この時期に限らず機会があるごとに買ってるねんけど…なんて言うのかな、
みなと:あー、カバディとか?
あー、違います
カバディ(英: Kabaddi、ヒンディー語: कबड्डी)は、南アジアで主に行われるチームスポーツである。インドの国技でありインドから発祥した。源流はマハーバーラタに遡るといわれ、古代に起源すると考えられている。最も大きな特徴として、競技中に、攻撃者は「カバディ、カバディ、カバディ……」と発声し続けなければならないというルールがある。
Source: Wikipedia
松田:いや、それはちょっとちゃうねんけど…例えばアイススケートってさ、冬になったら商業施設にリンクが設置されてたりして、「ちょっとやってみようかな」って感じでやったりするわけやん。
みなと:うんうん。
松田:で、アイススケートで言うなら遠心力で外側に引っ張られながらスーッとカーブする感じとか、カーブの半径が小さくなり過ぎたらそのままぐるんってなっちゃう感じとか、ああいう
みなと:あー、はいはい。なるほどね。
松田:
みなと:へー。
松田:ショコラティエールがオーストラリアに住んでるみたいで、
みなと:はいはい。
松田:ほんで実際に食べてみると…例えばストロベリーガムのチョコレートやと、
オーストラリアで古くから住むアボリジニが食べてきたブッシュフード。今まで見たこともない味わったこともない素材との出会いは、彼女のクリエイティブな発想に火をつけ、新しい味覚を生み出すきっかけとなりました。
Source: Nakamura Chocolate
みなと:あー、なるほどね。
松田:そういうフレーバーの組み合わせの妙とか、その組み合わせを「ダークチョコレートの土台と、その上にミスト的に漂うストロベリーフレーバー」みたいに視覚的に表現できる感じが、普段は行使しない感覚のエクササイズとして楽しめるわけ。
みなと:はいはい。
松田:しかもそもそもチョコレートやから、別にたいそうなこと考えんでも普通に美味しいわけ。
みなと:なるほどね笑
松田:それでふたつ目の話やねんけど…この一ヶ月間チョコレートを食べまくる中で、なかなかにやばいチョコレートに出会ってしまってん。
みなと:そのナカムラチョコレートとは別に、だよね?
松田:そう。それが、
みなと:へー。
松田:そこでは「カカオの旅」とか言って、
みなと:はいはい。
カカオの旅9ヶ国コレクション – CACAO SAMPAKA
松田:まあいろいろあるわけ、エクアドルとマダガスカルとかって。それでまず左上から食べていってんけど、ひとつ目は言うたら普通で、フルーティーな中にやや酸味が感じられるかな?くらいやったのね。
みなと:うんうん。
松田:だからその時点では
みなと:はいはい。
松田:で、それぞれの産地の解説みたいなんが載ってる冊子が入ってて、そこにちょっとした文章とレーダーチャートが書いてあったから、
みなと:へー、ミネラルか。
松田:ミネラルってなんやねんって思うやん? ここで言うミネラルって、要はロスバッハーのあの感じ、硬水のあれやねん。
みなと:あー、なるほどね笑
松田:しかも、硬水のそれって言うても液体やからサラッとしてるねんけど、
みなと:
松田:そう、まさにそう言おうと思った笑 チョコのそれは岩をベロッと舐める感じで、シンプルに不味いねん。
みなと:笑
松田:ほんで間髪入れずにスモーキーがやってくるねんけど、こいつもほんまに穏やかじゃないで。
みなと:笑
松田:もちろんスモーキーであることが売りになる嗜好品って、シガー、ウイスキー、香水とかがあると思うねんけど、
みなと:うんうん。
松田:それと比べるとカカオのスモーキーはやばいよ。
みなと:笑
松田:木をガシガシかじってる感じ。さっきの岩っぽさと言い、
みなと:Aなんちゃらとかだよね。
松田:そうそう。その中にサバナ気候っていうのがあって、カカオもコーヒーもそこで採れるねんけど、
みなと:笑
松田:カカオの出自を丸ごと食ってるって感じ。前に食事の話をしたときに中垣が言ってた、
みなと:笑
比良山荘で鮎と鰻と熊と猪と鹿を食べながら大地の複雑性に感謝している. 落合陽一 – note
松田:というか、そういうスタンスじゃないと肯定できないよ。確かに稀有な体験ではあるよ。味覚を通して眼前にサバナが広がる非常にスペクタクルな体験なんだけど、
みなと:そうだよね笑
松田:でもね、それでもぜひ試してほしい。というか可能であれば、今日ここに買って来ようと思ってたくらいやもん。
みなと:味覚にとどまらない体験って感じなんだ。
松田:そうそう。あんなん味覚フックのどこでもドアやで。
みなと:それはあくまで味覚って感じなの? さっきの話の感じだと、触覚っぽい感じもあるのかなとも思ったけど…
松田:うーん…それで言うともちろん味覚ではあるんだけど、あまりに生々しいために、それと関連のある、知り得る限り全ての記憶が呼び覚まされるって感じやったで。
みなと:そんなになんだ笑
松田:いや、ほんまにそれくらいすごいねん。なんかさ、特定の香りを嗅いでそれと関連する記憶が呼び覚まされるとか、
みなと:しかも、直接経験したことに限らずってことだよね。
松田:そう。ちょっとでも連関のあるものであれば、ナショナルジオグラフィックで見た写真まで全部引っ張ってくるって感じ。ミネラル→大地→アフリカ→ナショナルジオグラフィックのあの写真、って。
みなと:笑 チョコを食べてることがメインというよりは、アフリカの方がメインな感じなんだ。
松田:あー、そうね。
2021年2月21日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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1935年創業のスペイン最大のカカオ豆の輸入・チョコレート原材料の製造会社の子会社として、1999年バルセロナに誕生したCACAO SAMPAKA。スペイン王室御用達のショコラテリアとして知られ、バルセロナに本店を構える。
希少なカカオの再生を手掛けたり、そうした豆を栽培するカカオ農園を支援する活動も行うなど、幅広くカカオ事業を運営している。
CACAO SAMPAKA – Marunouchi.com