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【シリーズ】今日のファッション #6

3 years

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河東坊主に似合うファッションについては思うところがある…というか、諸説があり過ぎるよね。

中垣:それを教えてほしいねん。

六本木のドンキで買ったバリカンで坊主になりました

松田:似合うってどういうことなん? 今までしてたような服装やとしっくりこないってこと?

中垣:って話もあるし、というより、坊主だからこそできる服装って何があるかなって。今まで坊主なんてしたことがないから、そんなん考えたこともなかったわけ。

松田:あー、なるほどね。

中垣今おれは可能性がすごく広がってるねん。髪があったときの拭い切れない中央線臭さも今やないから。

松田:笑

河東:今のガッキーは坊主としてかっこよく仕上がり過ぎてるから、だるだるの服を着て逃げるのは簡単やなと思うねん。

中垣:あー…

河東:要はどこまで攻め抜くのかって話で、昨日タカと3人で話してたライダースにブラックウォッチのパンツみたいなのは、攻め抜く路線の話やん。

COMME DES GARÇONS X LEWIS LEATHERS – HUIBEN

KENNETH FIELD × J.PRESS ORIGINALS – TARTAN PLAID GURKA TROUSERS – J.PRESS & SON’S

中垣:はいはい。

河東:やり得るシルエットとかの幅が広がり過ぎて、その中で一番を決めるのがむずい。言うたら全部似合っちゃうみたいな話になっちゃうのよ。

松田:はいはい。

河東:しかもスポーツ刈り顔じゃないから、余計に何着ても似合うねん。よく言う「坊主に似合うファッション」って、あれはスポーツ刈り顔のやつのための主題やと思ってるから。

中垣:でも、それで言うなら攻め抜くファッションをやりたい。今まで自分がライダースを着ることなんて考えたことなかったし。それに長年の夢やったネオ・ニンジャもやりたい

つまりエロルソン・ヒューのことね

Errolson Hugh – Instagram

河東:ええやん、余裕で似合うと思うで。

松田:今の中垣、ギャルソンの店員で一番厄介なやつって感じやもんな。

中垣:笑

河東:けど、どのセレショのフラッグシップにもおる、坊主で物腰柔らかいおっさんおるやん? あの感じにもなってるで。

松田:あー、はいはい。

中垣:あと昨日タカと3人で話してたとき、眼鏡をかけた方がいいねって話にもなってん。ただ眼鏡は眼鏡でも、それでアメリカに逃げるのもやめてほしいと

松田:うんうん。

中垣:それでタカは、べたやけどオリバーゴールドスミスのコンサルとかはいいんちゃうかって。

Oliver Goldsmith|About 「CONSUL」 – Continuer

松田:なるほどね。

中垣:ただおれは顔の横幅が狭いから、ああいう眼鏡をかけると、どうしてもフロントが横に飛び出ちゃうねんな。だから眼鏡をかけるなら何がいいかって話もあるし、そこも含めてヨーロッパに寄せていきたいねんけど…

これいっとこう

MYKITA + Maison Margiela Raw サングラス – Maison Margiela

松田:確かにヨーロッパの方がぽい気はするね。

中垣:ただ、どうやったらいいかが全く分からんねん。

河東:今日初めて実物を見てちょっと思ったのは、普通に坊主がめっちゃ似合ってるから、もはやアメリカのスケーターでもいい気はするな。

松田:まあ分からんではないで、確かにSupremeのルックの人に逃げちゃえば、それはそれで調子ええとは思うけど…

Supreme

河東:だいたい、いつからおれらはSupremeを逃げとか言うようになっちゃってん。別に普通にかっこいいからな。

中垣:笑

松田:でもSupremeをやっちゃうと、せっかくの「ギャルソンの店員の中で一番厄介なやつ感」を無駄にすることにはなるよな。だからこそのユーロ路線やとは思うで。

河東:まあそうか。じゃあおれ的には…ガンリュウとか?

collection look – FUMITO GANRYU

中垣:ガンリュウな…どういうブランドかいまいちイメージがないねんな。それで言うと、オムとかはちょっと着てみたいと思うけどな

結局『POPEYE』に載っていたオムのカーディガンを買いました

c ギャルソンの服ちょっといいよな

河東:うん、なるほどね。

松田:ただ中垣が坊主でオムとか言い出したら、おれと丸被りになるよね。逆にもう髪の毛伸ばそかな…

中垣:いやそうやで、役割交代やで。

松田:笑 あれは? ユーロ坊主でいくなら、それこそシャネルのコスチュームジュエリーとか着けてほしい

中垣:あー…まあ確かにヨーロッパやな。

コスチューム ジュエリー – CHANEL

松田:コスチュームジュエリーの埃っぽくてババアっぽい雰囲気を、坊主のエッジで一蹴するねん

中垣:でもおれ、先週までオタクハットで悩んでた人間やで。そんないきなりできるわけないやん。

松田:笑

c オタクのハットとファレルのハット

河東:いや、オタクハットはもう解決したよ。坊主が似合い過ぎてるもん、何着てもはまるよ。

中垣:あー、じゃあもう一生坊主でおるわ。ごめんな松田。

みなと:笑

河東言うたらスーツがいっちゃん似合うと思うで。着てみた?

中垣:それがね…ジャケットだけ着てみてんけど、なんかちょっと変やってん。

松田:スーツって印象が重いからさ、坊主で着ると首から上がスカスカに見えるねんな

中垣:スキンヘッドにまでしちゃうとね、逆にいい感じになるねんけど。

河東:あー、なるほどね。そうか。

今日の中垣と河東と、松田の生足

河東:ところでみなと、そのコンバース似合ってるな。それはなんなん?

みなと:これは松田がおすすめしてくれたやつ。もうずっと履いてる。

松田:普通のジャパンのやつやで。

河東ジャパンのコンバースをここまで履き込んでるやつ初めてみたわ。ぱっと見、90年代の普通のアメリカ製のやつやと思ったもん。やっぱジャパンはまじの永久名品やね。

Image: commmon

CANVAS ALL STAR J HI – CONVERSE ONLINE SHOP

松田:いや、やっぱジャパンええよな? 前にタイムラインから出たスエードのワンスターを履いててんけど、あれもムーンスターが作ってるメイドインジャパンやってん。今まで履いた中で一番好きなスニーカーやった

2014FW ONE STAR J VTG – CONVERSE

みなと:へー。

河東:次の彼女には、誕生日がくるたびにメイドインジャパンのコンバースを毎年色違いで送ってほしい

中垣:ね。

松田:しかも今日日、CT70なんて誰でも履いてるやん。その辺も含めてメイドインジャパンが一番いいよね。

CONVERSE – SSENSE

河東:なんなら2年前くらいは、逆にアメリカ人が喉から手が出るほどメイドインジャパンのやつを欲しがってたからな

松田:へー。

河東:日本の店がメイドインジャパンの入荷情報をあげるたびにアメリカからDMがきまくる、みたいな。

中垣:そうなんや。

河東:現行のコンバースをはるかに超えた仕上がりやからな。アメリカのブランドやのに、日本人が自分のものにしちゃってるよね。

c 『AMETORA』に学ぶ、戦後日本のファッションシーン

中垣:そもそもみなと、こういう感じの服が似合うよね。あとはA.P.C.とか着たらいいんじゃない?

A.P.C. STORE

松田:あー、そうそう。そうやと思う。

河東:A.P.C.のA2ジャケットとか着たらめっちゃかっこいいと思う。

松田:ところで…そのジーパンはなんなん?

みなと:これはずっと履いてるリーバイス。

中垣それA.P.C.にしいや

プチスタンダード – A.P.C. STORE

みなと:あー、そう? じゃあそうしよっかな。ジーパン買うならリジッドがいいの?

河東:おれ的には、今履いてるくらいのアイスブルーでええと思うけどな。

中垣:まあ履いてるうちに色落ちしてったらそれでええんちゃう?

河東:それにしてもみなと、A.P.C.が似合う感じあるよな。デザイナーのジャン・トゥイトゥが喜ぶモデルやで

みなと:笑

A.P.C. ジャン・トゥイトゥ
Image: the fashion post

A.P.C. (アー・ペー・セー) デザイナー Jean Touitou (ジャン・トゥイトゥ) インタビュー – the fashion post

中垣:あとは強めのパーマをあてたらええんちゃう? 生まれつきの感じのやつ。

松田雑誌で言ったらあれやんな、ファッジみたいな感じ

『men's FUDGE』2021年3月号, 三栄書房
Image: Amazon.co.jp

『men’s FUDGE』2021年3月号, 三栄書房

河東:しかもファッジに憧れてるやつってブスばっかりやし、そこにみなとが殴り込むのはいいよね。

みなと:笑

松田:あとはアニエス・ベーのカーディガンも着てほしいわ

アニエス・ベー カーディガン
Image: agnès b.

M001 CARDIGAN カーディガンプレッション – agnès b.

中垣:そうそう、あの感じやね。

松田:あれ着たい着たいと思ってまだ着たことないから、たぶん一生着ることないねん。おれの代わりに夢を叶えてくれ。

c やっていることが「したい」こと

2021年2月21日
Aux Bacchanales 紀尾井町

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A.P.C. ジャン・トゥイトゥ
Image: the fashion post

A.P.C.のデザイナー、ジャン・トゥイトゥ。1951年にチュニジアに生まれ、9歳で家族と共にフランスへ移住し、その後ソルボンヌ大学で歴史学と地理学の学士号を取得した。
1979年にニューヨークでagnes b.のショップオープンに携わるなどした後の1987年、36歳で自身のブランドであるA.P.C.を設立した。

A.P.C. (アー・ペー・セー) デザイナー Jean Touitou (ジャン・トゥイトゥ) インタビュー – the fashion post