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人生 思索 生きづらさ

苦しみの解決を外注しちゃいかんのです

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倉留:中垣の言ってた自己責任って何のことなん?

中垣:なんか、「自分のけつは自分で拭きましょう」ってことが言いたくて…要は、自己責任って言うと分かりにくいけど、一番苦しい部分を人に解決させてはいけないというか

松田:はいはい。

中垣:自己責任って言うと一人で勝手に苦しんで死ねって聞こえるから冷たく感じるねんけど、そうじゃなくて、苦しいなら人に頼ってもいいし相談してもいいんだけど、でもその苦しみは自ら引き受けなければいけないというか

中垣:さっきのオウムの例で言うと、麻原に頼ったからって自分のモヤモヤが解決されるみたいな期待を抱くのは間違っていて…というか、麻原がもしそのモヤモヤを解決するって言ったのなら、その時点で疑いを持たなくてはいけなかったわけで

c オウムに入信したインテリの気持ち

松田:うんうん。そうやんな。

commmonは誰にもいかなる解も与えません。ちゃんと自分で考えような

倉留:はいはい。なるほどね。

松田一手段としてならね、何に頼ってもいいわけだけど

中垣:そうそう。メンヘラとかも要はそういうことやん、けつを自分で拭かへん人らやん。

松田:うんうん。

中垣:あいつらは苦しみたくないと思ってるやん。まじでゴミやと思う。苦しめよって思う。

松田その苦しみの解決を外注しちゃうとさ、お前ってなんなん?お前の人生ってなんなん?ってなっちゃうよな

倉留:はいはい。

中垣:そうそう。

松田:それを引き受けないのならさっさと死んでまえよって思う。そんなん、なんのために生きてんのか分からへんやん

中垣とは言え、これは強者の理論なんじゃないかって話も今までちょいちょい出てるやん。そこは若干引っかかってるというか…

中垣:昨日彼女と喋ってて、何の話やったかは忘れたけど、「結局そういうふうに考えられるのは恵まれてるからだよ」とか言われて。

松田:笑

小学校のとき「アフリカの子供はね~」とか言って水節約させる先生いたじゃん。めっちゃ嫌いだった

中垣:「ハァ…」とか思って。

倉留:なるほどなぁ。自己責任…自己責任で考えんと、物事が前に進まんくない?

ほんまそれ。客観的に自分に責任がない場合でさえ自己責任的に理解した方がいいのはまさにそこ

中垣:物事を前に進める上ではもちろんそうやんな。

倉留:おれは全てにおいて自己責任で考えるな。

中垣:うーん。これがさ、もうちょっとメンタルヘルス的な話になったらさ、精神的に辛い思いをしている人に、自己責任やから勝手にのたれ死ねとは言われへんわけやん

倉留:うんうん。

松田:相談してくれたらいいし、病院にだってぜひ行ってくれって話やんな。

中垣:そうそう。

松田:ただ最後の最後、どこまでいってもそれはお前の問題やからな、って話やねん

とりあえず毎朝イッツマイライフ聴け

中垣:そうやねん。そこさえ忘れなかったらいいねんけど。

倉留:確かに。

中垣:そうや、彼女との話思い出した。善いとか悪いとか、勝ちとか負けとか、そんなんどうでもいいっていう話をしてたんや

c 人間的な豊さに目を向けるには

松田:はいはい。

中垣:そういう相対的な価値判断って、ゲームの中以外では意味が無いやんか。だから善悪とか勝ち負けとかを言う人が嫌いだって話をしててんやんか。

松田:なるほど。

中垣:なんで善悪とか勝ち負けにこだわるかって、分かりやすい価値判断を通して自分のいる側を肯定することで、自分を正当化できるからなわけやん。例えば白人至上主義とか、エリートの学歴自慢とか、お金をひけらかすとか。

謎の公共心とか道徳心を押し付けてくるやつは、実は自分のことしか考えていない

Image: Amazon.co.jp

岸見一郎・古賀史健(2013)『嫌われる勇気』ダイヤモンド社

中垣:って話をしたときに、彼女もまあ納得はできると。ただ、「そういうふうに考えられるのって恵まれてるからじゃない?」って言われて…つまり、てめえは今まで負けてこなかったからそう言えるんじゃないかってことを言われたのね

松田:そんなん言い出したら、別にいくらでも負けてはきてるけどな。

クラブでギャルに怯える、合コンを楽しめない、度重なる留年…地獄ですよまったく

中垣:でもなんかね、確かにおれもそんな気がすると言うか、そういうことを恥ずかしげもなく言い張れるのは、今まで勝ち負けで卑屈になることがなかったからやと思うねんな

松田:まあそうか。

中垣:だから他人に今の話をしても、納得はできるけど実践はできないと思うねん

松田:でもさ、納得はできるわけやん。それはもう、そういうもんなんじゃない?

中垣:そうなんかなぁ…

松田:理論的にはというか、建前としてはそうなってて、それをマインドにどう実装するかは人によるんちゃうかな。確かにそうだと思えることと、それを実践することはまた別の話じゃない?

中垣:まあそうやねんけど、なんか…まあそうやね笑 でも今の松田の説明を聞いたら余計に、「分かってる、分かってるけど…やっぱり無理です…」ってなると思うねん。正し過ぎて無理、みたいな。

松田:なるほど。難しいな。

2020年6月5日
Aux Bacchanales 銀座