タイトルを見て「でも…正しいことって逆になんだよ?」って思った方、何が正しいかも確信しないまま何かに取り組むだなんて、まさかそんなことないですよね?
中垣:最近のマイブームやねんけど、
みなと:ほう。
松田:それがブームになるくらいには、悪口を言う衝動があるってこと?
中垣:そういうこと。でもそれはもうさ、明らかやん。
松田:まあせやな。
中垣:それでシンプルに言うと悪口ということになるねんけど…例えばインスタでアカウントをフォローする動機ってさ、もちろん今のおれなら、かっこいい自転車をあげるアカウントをフォローしてたりもするねん。
自転車どハマり中
松田:うんうん。
中垣:けどさ、それとは別に…
みなと:うんうん。
中垣:「ほーらまたこんなんアップして」みたいなね。でもそういうことをストーリーを見て思うたび、これは…出世できひんなと。
みなと:笑
中垣:要は、単純に悪口を言わないってことだけじゃなくて、
松田:うん、確かに。
中垣:だからシエちゃんのストーリーもミュートしたし…
みなと:あー、なるほどね。
松田:正しいね。
There was no boasting in his manner and consciousness, no thought of comparison. His attitude was not: “I can do it better than you,” but simply: “I can do it.” What he meant by doing was doing superlatively.
Source: Ayn Rand(2005)『Atlas Shrugged』Signet
こうありたい
Ayn Rand(2005)『Atlas Shrugged』Signet
みなと:なんか…その意味では僕は、他人の投稿への感じ方が中垣とは逆タイプの人間というか、シンプルに「あー、この人はこんな感じなんだ」ってタイプなんだけど、それでさえ、やっぱり目にすることで影響を及ぼしてくることってあるじゃんか。
中垣:うん。
みなと:だからなんだろう、見てるのもくだらないというか、
中垣:そうそう。それで…なんか最近すごく感じるねんけどさ、どんどんメッセージがシンプルになってきてるの。他人と比べない、とかね。
みなと:笑 でも分かるよ。
松田:うんうん。
中垣:なんかもう、
松田:笑
みなと:でも本当にそうだよね。もしかすると偉人に近づいているって可能性はあるよ。
高慢である
中垣:あとはさ、昨日なつきと舐達磨の何が好きかって話をしててんけどさ、ライブかなんかで
松田:あー、うんうん。
中垣:そもそも commmon で舐め達磨の話が出たのもさ、東浩紀の商業道徳の話とか、ハヤカワ五味とかバルクオムとか、ああいう話をしてた中で出てきたことやん。
松田:うんうん。
中垣:違和感がすごいよ、おれにはほんまに分からへん。ハヤカワ五味もバルクオムも、何がしたいんかほんまによく分からへん。
松田:なんかさ…別にお金を稼ぎたいからやっているわけでさえなさそうやねんな。
中垣:そう、そうやねん。そこがポイントやと思うねんな。
松田:だから言うたら、お金を稼ぐことにフォーカスできてる反社の方がしっくりくるまである。
中垣:うん、ほんまそうやと思う。なんやろう…本当に理想の製品とか社会善みたいなことが目的なふりをしながら実態は全くそうではなく、でもそこを突っ込まれたら「お金を稼ぐことが目的です」って言っとけばいいみたいな、そういう複雑で結局よく分からんことになってる気がする。
Source: commmon
何でも無料のインターネットは、「商業道徳」を無視しすぎている – PRESIDENT Online
中垣:「間違ってることを正しいと謳わない」って別に、自分は正しいことを言っている、とは言っていないわけやんか。ただ、間違ったことを正しいとは言わないって…いや、それはほんまにそうやなって。
みなと:うんうん。
中垣:でもそんなことを思いながら、
松田:はいはい。
中垣:…まあ何が言いたかったわけではないねんけど、でも5年くらい前の自分が見たら「丸くなったなお前」って言いそうなくらい、当たり前のことを最近はすごく思ってる。
みなと:笑
中垣:それこそここ最近、ずっと信念とか言ってるしね。
みなと:確かにね。
人生は、未来に背中を向けて、後ずさりしていくことと似ている。未来は見ることができない。背中にぶつかるものが、非難の石つぶてなのか、会場を揺るがす声援なのか、未来に進み、目にすることができたときにやっとわかる。今は見えないものを信じられる者だけが、未来に向かって後ろ向きに進むことができる。見えないものを恐れる者は一歩も未来に進めない。
Source: 野矢茂樹編(2013)『子どもの難問』中央公論新社
中垣:あとは前にゼロサムゲームみたいな話をしたけどさ、そういうこともほんまに身に染みて思ってるもん。
みなと:うんうん。
松田:で…なんか今週すごく思っててんけど、世界の豊かさの総量を増やさずに、あるいは世界のフロンティアを拡大させずに死ぬのはすごく嫌だし、それができていないのであれば、どれだけ裕福でもそんなの嫌だなって。
中垣:うんうん。
松田:それはつまり、ゼロサムゲームのもと、世界の富を自分の手元に偏らせるだけで死んでくのが嫌ってことね。そんなものには全く意味が無いわけ。
Source: commmon
中垣:それでなんか…彼女がブランドをやるってなったけどさ、インフルエンサーブランドなんて、汚いやり方はなんぼでもできるわけ。別に商品の質を下げても物は売れるし。
松田:はいはい。
中垣:で、彼女は「自分もそういうことをした方がいいのかな」って言うてやってんけど、いやしない方がいいでしょ?って。もちろん、
松田:すごいな笑
中垣:そう。自分でもそんなことを言ってるのは結構おかしい気がするねんけど、でも最近、そういうことをすごく思うねんな。
松田:うんうん。でも思うわ、なんていうかさ…死んで天国に行ってから、
なんで天国だと思った?
みなと:死んだ後のこと考えてんのか笑
松田:まああれやで、ひとつのテストの仕方としてね。
中垣:うん、いやでもそうやと思うな。
2021年5月26日
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