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大事なのは豊かさの総量を増やすこと

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中垣おれらは基本的に怠惰で何もしないやん…って話やねんけどさ。

松田:うんうん。

中垣:例えば誰でもいいけど…まあ R とかさ、彼女はあれがやりたくてやってるんだろうけど、まずもうそれだけで偉いわけやん。

松田:はいはい。

中垣:一方で、会社を辞めてなんでもいいから起業するみたいな話でもいいねんけど、中身がどうであれとりあえず何かしているだけで偉いのかというと…はたしてどうなのかという問い、これを投げかけたい

植竹:はいはい。

中垣:おれは今のところ、どちらの立場でもないんやけどね。

あ、ずる…

松田:笑

中垣:まあこれを言い切っちゃうとさ、今まで何もしてこなかったのを肯定する感じになるというか、甘えている感じになるからさ。

松田:まあなるほどな。

中垣:でもさ、じゃあ青汁王子が何かしているというだけで偉いかというと、あんなん別に偉くないやん。せやろ?

植竹:笑

三崎優太 青汁王子 – YouTube

中垣:青汁王子は、彼と彼の商品にお金を払った人からなる経済圏の中では確かにお金を稼いではいるんだけど、その経済圏をひとつの完結した系として見ると、それはもう筋トレしてるのと一緒やから。

松田:あー…うんうん。これちょっと、おれが話したかったことともスムーズに接続しそうな気がするな。

中垣:まあ筋トレというか…要は本人にとっては負荷がかかるようなことを頑張ってやっているだけでは、別にそれはそれだけの話だよねって。まあやるのは本人の勝手にしてもね。

松田:うんうん。

中垣:あるいはお金が欲しかったと言うのであれば、それはそうなのかもしれないけど、でも理想を言えば、誰しも世界の知覚のフロンティアを前に進めることを動機としているべきだろうなとは思うねんな

松田:だからさ、お金じゃなくて具体的なものであれば何でも提供してもらえるって想像してほしいねんけど…

中垣:あー…

次郎:なるほどね、なるほど。

松田:そうなるとたぶん、ほとんど何も欲しいとは思わなくなると思うねん。

中垣:確かにな。

松田:お金なら10億円でも100億円でもなんぼでも欲しいと思うのに、具体物ってなるとそんなことは全然ないと思うねん。

みなと:そうだよな。

Source: commmon

みんなよーく考えろな

c 「お金が欲しい」じゃないんだよ

松田:うん。それで中垣は今中立の立場であると言ったけど、一方で世の中にはとにかく手を動かすこと自体が偉いという言説が山ほどあって、個人的にそれがあまり好きでないというのもあって言うけど、手を動かすこと自体に本質的な意味は無いと思っているよ

中垣:てか、そう思ってるからやってないんやんね。

松田:そうそう。それはあると思う…というか、そう思ってるとかよりもう少し手前で、ある種の信念としてそれが身に付いちゃってるから、だからもうできひんことはできひんねん。

中垣:うんうん。

松田:で…なんか今週すごく思っててんけど、世界の豊かさの総量を増やさずに、あるいは世界のフロンティアを拡大させずに死ぬのはすごく嫌だし、それができていないのであれば、どれだけ裕福でもそんなの嫌だなって。

中垣:うんうん。

松田:それはつまり、ゼロサムゲームのもと、世界の富を自分の手元に偏らせるだけで死んでくのが嫌ってことね。そんなものには全く意味が無いわけ。

聞いていますかバルクオム?

c みんな何がしたいの?

植竹:うんうん。

松田:それの典型例って反社の特殊詐欺とかがそうだと思うんだけど…でもそうでなくても、とにかく手を動かすって、基本的にはそういうことになっちゃうと思うねん

中垣:うん、そうやんね。

松田:それでもそういうことになっていないとすれば…それは、とにかく手を動かしていること以上に大事な何かが原因としてあるのであって、それこそがおれが擁護してコミットしたいものなわけ

植竹:あー…

意志と期待を持ちそれを共有することで、未来に対しての一足飛びのリーチを持つこと、これが我々が人間であるということであり、それを過小評価すべきではありません。我々は既存のルールのもとでサイコロを振るだけでなく、ルールを再検討することも、必要な目だけの出るサイコロを選ぶことも可能なのです。

“For millions of years, mankind lived just like the animals. Then something happened which unleashed the power of our imagination. We learned to talk and we learned to listen. Speech has allowed the communication of ideas, enabling human beings to work together to build the impossible. Mankind’s greatest achievements have come about by talking, and its greatest failures by not talking. It doesn’t have to be like this. Our greatest hopes could become reality in the future. With the technology at our disposal, the possibilities are unbounded. All we need to do is make sure we keep talking.”

― Stephen Hawking

Source: goodreads

Quote by Stephen Hawking – goodreads

デイヴィッド・ドイッチュ(2013)『無限の始まり ひとはなぜ限りない可能性をもつのか』インターシフト
Image: Amazon.co.jp

デイヴィッド・ドイッチュ(2013)『無限の始まり ひとはなぜ限りない可能性をもつのか』インターシフト

松田:で…前に中垣がさ、仕事の間にウーバーイーツの配達やってみようかなとか言ってたやん。

植竹:笑

松田:それでそのとき「でも配達から帰って来たら今度は自分がウーバーイーツで注文するわけで…」とか言ってたけど、そのとき、世界の富の総量を増やさないばかりか世界を一方的に複雑にしている輩もおってやな…みたいなことを考えてたのね。

中垣:それ言ってたね笑 ほんまにそうやな。

植竹:笑

中垣:お前がお前の分だけ買いに行けって話やんね。

松田:そうそう。なんかそういうのってほんま最悪やと思ってて。

どうでもいい物を売って得たお金でどうでもいい物を買ってるやつは全員同罪です

中垣まあただ経済ってそういうことやからね…でも豊かさの総量は増やしてるよ、だって commmon やってるもん。

松田:うん、それはその通り。これがゴミみたいなキュレーションメディアならね、お金になるとしても絶対にできないよね。

中垣:うん、それ思った。キュレーションメディアってほんまそうやんね。

植竹:おれはちょっと分かってないんだけどさ…富の総量って物質的なところもあれば、非物質的なところもあるわけじゃん。

松田:はいはい。

植竹:別に commmon をディスってるわけじゃないんだけどさ、これは非物質的なところで世界を複雑にしているっていう見方はないの?

中垣:あー…

松田:なるほど、こんなことを考え出したせいで不幸になったやつもいるかもしれんと。まあいる気はするな笑

中垣もう身内にさえいるもんね

みんなすまん

植竹:笑 要は知覚はゼロサムゲームじゃないっていう前提があるように思うんだけど…それはそうなのか?っていう。

中垣:知覚はゼロサムゲームじゃない、か。てか是非以前にその言葉が良過ぎるな。

松田:まあでも言いたいことは分かるよ。

例えば、あるガスウォーターを飲んでお腹をこわしたことがあるとしましょう。このとき、その経験を一般化することがなければ、「〇〇というブランドのガスウォーターを飲むとお腹をこわす」という個別具体的な知識を得ておしまいです。
しかし、もしその経験を一般化するとどうなるでしょう? おそらくあなたはガスウォーターに含まれている成分を調べ、そのガスウォーターはミネラルが豊富な硬水であることを知り、その中のマグネシウムによって腸が刺激されていたことを知るでしょう。
このようにして一般化された「マグネシウムを摂取するとお腹をこわす」という理論は、まだ飲んだことのないブランドの水がお腹に優しいかどうかや、便秘の際にどのような食物を摂ればいいかという、まだ経験したことのない非常に広範な具体的知識につながっていきます。

Source: commmon

c 一を聞いて十を知るには

中垣:確かに感覚的にはさ、世界の豊かさうんぬんって言われてもまあ分かるわけ。だから何かが世界の豊かさに貢献しているかを聞かれたらそれに答えることはできるんだけど、それをうまく定義するのはなかなか難しいよね

松田:うんうん。

中垣:例えばiPhoneは世界を豊かにしたし、ユニクロもそれはそうなんだけど…しまむらはどっち?みたいな。

同じコストでより多くのことを実現する、またはより低いコストで同じことを実現できるようにすることをもって世界を豊かにしていると定義すると、全国の商店街のカス衣料品店を合理的に駆逐したという点で、しまむらは後者だとは言える気がします。

植竹:笑 でもそう言われると、そもそもユニクロとしまむらの違いが分からんな。

中垣:まあユニクロは服の捉え方がこれまでとは全然違うよね。ライフウェアっていうキャッチコピーがあるけど、それとかさ。

植竹:あー、まあそうか。

Video: UNIQLO

LifeWear magazine について – UNIQLO

c ユニクロという服屋

松田:でもまあ確かにね。自分の中で考えていることを整理する上でならともかく、世界の富の総量とか言ってるだけではあんま説得的にはならないよな

中垣:ただひとつ思うのは、それに取り組んでいる主体が何かしらの意思なり確信を持ってやっていることが大事っていうのはあるかもね

松田:まあそれはそうやな。彼なりの必然性、みたいなね。

松田:しょうもないものにお金とか時間を割くっていうのは、その存在を肯定することに等しいわけ。カスみたいなキュレーションメディアを閲覧するっていうことは、そのカスみたいな記事を書いて内心しっくりきていない人のその気持ちを原理的に支えることになるわけ。

次郎:いや、本当におっしゃる通り。

倉留:間違いない笑

松田:誰かが何かしらの妥協のもと生産したものを消費してはいけないねん、そうしている限りその人の妥協は存在し続けるから。そんなん絶対によくないやん。だからこそ、同種の別のものと比べて排他的にいいと思えるものにしかコミットしたらあかんねん。

次郎:社会を変える、それを主題にするのは自由なんだけど、むしろ日本国民全員が自らの選択の持つ意味に自覚的になった方が、絶対に世の中は良くなるよね

Source: commmon

c 社会を変えるんじゃないんだよ、お前が変わるんだよ

中垣:それで言うとさ、これまでバルミューダを散々ディスってきてるけど、前にバルミューダのランタンみたいなのを見て、それの光量が可変式やってんけど、光量を絞ったら電球色になって明るくするにつれて白色になって…その匙加減がめっちゃ正しかってんな。

植竹:へー、なるほどな。

中垣:これは分かってやってるなと思って。しかもさ、そんなん別に誰も気にせえへんというか、明るさが変わりさえすれば文句言うやつなんていないわけやん。

松田:うんうん。

中垣:なのにちゃんと色温度が変わるようにしてるのは、これはちょっとえらいかもって思ったな。

バルミューダ ランタン
Image: BALMUDA

BALMUDA The Lantern – BALMUDA

松田:だからまあ、誰かしらが「これでないといけない」と思っているのが大事かもね。それが生産する側であれ消費する側であれ。

中垣:それはそうやね。

“Strive for perfection in everything you do. Take the best that exists and make it better. When it does not exist, design it.”

― Sir Henry Royce

Source: goodreads

Quote by Sir Henry Royce – goodreads

松田:だから… commmon はノープロブレムってことで笑 これを読んで不幸になったやつがいるとすれば、それはもう本人が悪い。

植竹:笑

中垣:まあそれはそう。

植竹:し、別に他のきっかけで不幸になってかもしれないし、それで言うと早い分よかったっていう。

松田:笑

中垣:でもその定義もむずいけどね、だって欲しくもないものを欲しくさせることはできるからさ。

松田:まあ確かに。

中垣だから結局なんか、相手の誠実を信じるしかないよね

松田:まあそうやんなぁ。あとはそうである以上、自分が正しいと信じるのであれば同時に強くならないといけないね

中垣:そうやんね…てかそうか、そういうことか。クールとインテリジェンスとパワーってそういうことか。

c おれらがフェラーリ乗ってたら、ちゃんと話聞いてくれる?

松田:そうそう。

中垣:まあ悲しいかな、やけどね。パワーか…でもそれはほんまそうやな

2021年5月23日
Aux Bacchanales 紀尾井町

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バルミューダ ランタン
HeaderImage: BALMUDA

それにしても、なぜこのラウンジは、こんなに居心地がいいんだろう? 観察してみると、灯りが違うことに気が付きました。大きな照明はなく、一つ一つは少し暗めの灯りがたくさん置かれていることで、本を読める明るさと、心を落ち着ける暗さが両立されていました。

Source: BALMUDA

BALMUDA The Lantern – BALMUDA