中垣:先週松田と話してたコンサルの話の続きをしたい。
松田:はいはい。
中垣:おれは今2年目なわけやけど、当初言っていたような仕事辞めたいって気持ちは最近はあんまりなくて、それよりもうちょっと、
嶋田:はいはい。
中垣:よく言われるけどひとつには、
嶋田:あー。
中垣:もうひとつは、
嶋田:プロジェクトとしてはそうやな。
松田:へー。戦略案件の方が短いもんなん?
嶋田:せやな。
中垣:だから戦略は金にならないって言うんやけど…つまり、そこの矛盾って全然起きるわけよ。
嶋田:はいはい。
中垣:例えばで言うと、今入れようとしてるシステムは、実は5年後には絶対にオワコンになるから入れるべきではなくて、今はもうちょっと我慢して、しかるべきタイミングでちゃんと構想策定してシステムを考えるべきだと。
松田:うんうん。
中垣:そんなの長い目で見たら明らかなんだけど、でもおれらがとってる案件はこの3年で業務を効率化することだから、今はこのシステムを入れましょうと。で、
嶋田:うんうん。
中垣:ビジネスとして考えたら、それはもう仕方ないねん。
嶋田:そうやね。
中垣:そういう制約があるから、なんかこう、
嶋田:
中垣:そうそう。あくまで我々のスコープの中で、お客さんのことを考えましょうってなると、まあ楽しくはない。
松田:なるほどねぇ。
中垣:やっぱりそこには自分を投影したいというか、例えばユニクロは今世界で2番目やけど、これを世界一のアパレルメーカーにするんじゃって柳井さんは言ってるわけやん。おれもたぶん、立場が立場ならそういう気持ちで取り組めると思うねん。
嶋田:はいはい。
中垣:でもそういうのってコンサルだと無理だよねってことを、すごい思ってるねんな。それでちょっと気になってるのが…
マッキンゼーのウェブサイトのデザイン、ssenseの次くらいに超好き
嶋田:どうやろ、
中垣:うんうん。
嶋田:もちろん今はチーム単位で現場にいて、話をするんも会いに行くんもほんまのトップのトップが相手じゃないし、たまに会ってもプロジェクト中に一回くらいの話やからさ…そういう意味ではプロジェクト単位でプツン、プツンって切れる感覚はあんねんけど…
松田:うん。
嶋田:なんやろ、それこそCEOカウンセラーが仕事みたいなとこはあって、
経営者って自分が一番上やからさ、どこまでいっても最後は自分で決めなあかんやん。しかも自分と同じ熱量で会社に対して戦略的に思考してくれる人もいない…ってなったときに、そういう相談相手としての意義をコンサルに見出してるお客さんもいるんじゃないかな
Source: commmon
c 経営者の本質
中垣:うんうん。
嶋田:
中垣:確かに、お客さんとのリレーションが続いてるプロジェクトもあれば…っていうのはあるねんけど。
嶋田:でもそれさ、コンサルやからじゃなくない?
中垣:まあまあ、内部にいてもそういうことはあるよね。
太郎:まあそうだよね。
嶋田:
太郎:でも確かに、学生のときにインターンで一緒に仕事をしてたコンサル出身の人は
中垣:そうそう、その感覚はあるなって。スコープの意識がめっちゃ強いねん。
太郎:そういう考え方がスタンダードなんだっていう驚きと寂しさみたいなのは、その人と話してて感じたな。
国のスコープ…
中垣:他にも例えばシステムを入れるプロジェクトとかやと、
松田:うんうん。
中垣:
松田:はいはい。
中垣:でもほとんどの会社は、業務側の人は意思決定もできてイケてる人が多いんやけど、システム側の人って必ずしもそうではないねんな。意思決定ができないわけ。
一般論な
嶋田:なるほどね。
中垣:ほんまは我々がもっとシステムのところまで提案して「こういう方向性は?」って言ったほうが、プロジェクト的にはスムーズに進むの。
嶋田:なるほどな。
中垣:だからうちのリソースの中で口出すとしたら「システム担当のあの人変えたほうがいいですよ」くらいやねんけど、でもそんなこと言えないわけよ。
嶋田:なるほど、確かに言えないよな…でも、うちはそれ結構言うけどな。
どっち?
中垣:そう、そこがちょっと気になっててん。
嶋田:あー、それはあるかもな。
中垣:そうそう。それに
ほんまにクソ高い
嶋田:はいはい。
中垣:
嶋田:まあそれはそうやな。「普通のことを普通に言うな」って言われてるし、
藤木:忖度的な、「これは言っても変わらないだろうな」みたいなのはないの?
嶋田:もちろんある。そのときはまず誰に言うかを考えるかな。本当にやばかったら「もっと上の人にこれを言ってください」って言うとかね。
マッキンゼー出身のコンサルタントによる、論理的思考のための最強の一冊。これだけ買って、手元にある「ロジカルシンキング」を謳う本は全部捨てろ
2020年11月13日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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