中垣:服に関してこのあいだ思ったことがあって、それこそトライアルが大事って話でさ、
松田:はいはい。
中垣:で、またスケープゴートにしちゃうねんけど、そのときに思い浮かんだのが植竹やねん。
松田:うんうん。
植竹ごめん
中垣:あいつも別に「変かなと思ったけど着てみた」とか言ってはいるけど、
『ポパイの読書案内。』(POPEYE 2020年 8月号)マガジンハウス
松田:あー、なるほど。
中垣:それこそあれやん、Vネックの記事に貼ってた「東京のストリートファッションの歴史」みたいなリンク。
シティーボーイ – Google Arts & Culture
松田:うんうん。
中垣:
松田:確かにね。
中垣:
植竹ごめんって
松田:笑
中垣:でもやっぱり、
松田:うんうん。
中垣:それで永田のことを思ってん。あいつは高校生のときからメンノンに載ってる正解をやろうとしてたから、別に特別おしゃれにはならなかったし。
A.P.C.のジーンズにマーカウェアのトップスにFIDELITYのPコートの同級生がいたんです
松田:確かになぁ。
中垣:し、それってたぶん、おしゃれになりたいやつなら絶対することやん。
松田:うんうん。
中垣:これって別に、
松田:そうやな、それはちゃうな。
気付いたらやらかしてるのです
中垣:だから、おしゃれになるやつとならへんやつっていうのはそこで決まってるねん。最短ルートでいけばいいみたいなもんじゃないねん。
松田:おれのイメージとしてはさ、まずおしゃれの本流みたいなのがあって、でも自分とそれとは若干ベクトルが違うから、
中垣:うんうん。
松田:で、そういう説明の仕方やとさ、永田はどういう感じやったと言えるんやろう。やっぱバジェットがあったから本流が十分に再現可能やったってこと?
中垣:やろうね。
松田:まあそうか。やっぱり本流を完コピできてまうと事故ることもないんか。
中垣:まあ予算の話も大きいよね。
郊外ティーンのDSMG
松田:うんうん。服に関してはそうやんな。とすると、やっぱり何かしらの制限があった方がいいって話になるねんけどさ、具体的にはどうしたらいいんかな?
中垣:
松田:そう、
中垣:そう言えばおれ子供の頃、ビーダマン欲しかったからレゴで作ったもん。
松田:はいはい。
中垣:それとかはめっちゃよかってん。たぶんビーダマンが欲しくてビーダマン買ってもらってたら、それはなんか違うかったと思う。
松田:やっぱそうやんな…だからさ、
絶対服嫌いになるでしょ
中垣:はいはい。
松田:「それこのあいだ〇〇くんがインスタにあげてたやつの真似でしょ?」って。
中垣:あー。
松田:ほんでひとしきりディスった上で、
これより、
これ
中垣:あー、まあ確かにね。
松田:そういうふうに刺激を与え続ける。これでええんちゃうかな?
中垣:
松田:おもちゃってそうやんな。おもちゃ…これはゲームもそうやけど、
5,000円のゲームソフトを買い与えるより、5,000円のVictorinoxを買い与えましょう
中垣:そうやんな。
松田:まあ親がちゃんと服をエンジョイしてたら、子供もそうなるとは思うけどな。
中垣:でもさ、親が服好きやから子供が服好きとは限らんくない。
松田:そうなん?
中垣:それこそなんか、
松田:へー。
中垣:どうしよう、子供が服に興味無かったら。
松田:まあそれならそれでいいんちゃう?
中垣:まあね。
つまり彼の姿は、自分の身の回りのことに誠実な好奇心を四六時中向けている人間が大成したらどうなるかっていう、ひとつの理想形として一般化できると思うねん。
Source: サラリーマンの矜恃なんかより大事なこと – commmon
松田:まあ確かに。
2020年7月24日
Aux Bacchanales 紀尾井町