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仕事 外国のこと

とある技能実習生の話

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なつき:技能実習生で日本に来てる知り合いのカンボジア人の話なんだけど、2週間くらい前に日本で女の子を買おうとして、2万円払った後で「外国人はお受けできません」って言われたらしくて

外国人技能実習制度について – 厚生労働省

中垣:おお…

松田:えぐいなぁ。

なつき結局お金は返ってこなくて、女の子も来ずだったらしい

中垣:それやばいな。

なつき:で、「日本にも詐欺があるんですね」って言ってたんだけど。

松田:いやいや…

中垣:なんでそんなことになったん?

なつき最初から騙す気だったんじゃないの? お金を受け取ってから「外国人はお受けできない」っていう話だったらしいから。

中垣:あ、そもそも業者が騙す気やったってことか。客が日本人でも女の子は来なかったんかな?

松田:あるよね、適当にイチャモンつけてサービスを提供しないで、お金も返さないタイプの風俗。相手が日本人であってもね。

Source: エ.com(エド)/ YouTube

こっわ

松田:あとはそうでなくても、女の子が「キツいです」って言ってバックれちゃうのも、まあありそうな話ではあるよな。

なつき:そうだよね。なんか、高い勉強代だったねとしか言えない。

中垣:ちょっとやばい話やね。

なつきでも男一人で技能実習で違う国に来ると、そういうの大変だろうなって思って。そういう寂しさを紛らわす手段って結構ないよなって。

松田:まあ確かに。

中垣:なんか、詐欺なんかレイシズムなんかよく分からん話やな

なつき:そうそう。

松田:いずれにしろ抜群に悪いやつがおったことだけは間違いない。

なつき:まあ数年後には笑いばなしになってるんだろうけど。

松田:とは言えキツいよな。

なつき:彼にとっての2万円は大きいしね。向こうの月給は3万円とかだから

中垣:そうやんな。

なつき:さらにすごかったのは、彼は2ヶ月で30万円も国に仕送りしてるって言ってて

松田:やば。ガチガチに切り詰めな無理やん。

なつき:そうそう。今時給が1,250円で、10時-19時が定時らしくて。だから一日1万円ちょっとの稼ぎで、そこからの月15万円だから相当だよね。

松田:でも個人的にはさ、相対的にそこまで高いコストを払ってでも風俗には行くんやなと思ったな

中垣:まあいっちょやってみよって感じちゃう? おれらが海外でそう思うのと一緒やろ。

c タイのゴーゴーバーと『「いき」の構造』

松田:まあそれは分かるけどさ、にしても彼にとってはめっちゃ高いわけやん。

なつき:彼からその話を聞いたときも笑っていいのかが分からなくて、「残念だね」としか言えなかったんだけど…

中垣これベースでポリコレツイッターアカウントを運用したらバズりそうやね

なつき:そうだよね笑

中垣:身近なそういう話を上げていくねん。大義名分としては、本人には言いにくい話を代わりに告発する、小さな声を拾うアカウント。

なつき:はいはい。

中垣:でも本当の目的はただただバズらせることっていう、おれが一番嫌いなアカウント。

なんで言い出した

松田:笑

中垣:でもどうやろう、そういう内容やけど文面はすごい抑制がきいた感じ、あくまで扇動的ではない書き方やったらおもしろくない? 「これには別の側面もあって~」「本当に大事なのは~」って。

松田:粛々とね。

中垣:そうしたら、ぶら下がってるコメントはクソやけど…あれ? 本人はそこそこまとも?って感じになる。

おもしろいアイデアがまたひとつ生まれては消えました

なつき:でも、ちょっと人間らしいストーリーだなというか、やっぱ同世代だしそういう気持ちにもなるよなとは思うんだよね

松田:うんうん。

なつき:すげえ共感できるし。なんかね、日本でカンボジア人の女の子に出会うのって難しいみたいで

中垣:はいはい。いるにはいるやろうけど、なかなかね。

なつき:それにいても圧倒的に人気もあるんだと思う。

松田:確かにね。在ジャパンカンボジア人の男女比の偏りすごそうやもんね

なつき:しかもその彼は大卒なんだよね。だからわりといい教育を受けてきてるんだけど、日本に来ている他の実習生って中卒とかが多くて、彼からするとuneducatedな感じがするみたい。同じ職場のカンボジア人も中卒でマナーも全然悪いし、って。

オートサロンに行ったときの僕の気持ちですね

松田:へー。

なつき:周りの人は感情を言葉に表すことができないって、彼は言ってた。抽象的に物事を処理することができないんじゃないかな。それがすげえストレスらしくて

中垣しかも構造的なものもありそうやしな。まあおれが言うのもおかしいけど、仮に日本的洗練を志向するカンボジア人がいたとしたら、いかにもカンボジア人然と振舞う同じ出自の人間を目にしたときに、そこにはある種の同族嫌悪が生じるっていう。

松田:あー、はいはい。

中垣:おれらがハワイに行ったとして、現地で馬鹿騒ぎしてる日本人に「死ねよ…」って思うみたいな

松田:確かに、それはありそうやな。あとはまあ、そんなん言うならなんで大学卒業までして日本で技能実習生やってんねんって話もある。

はい配慮に欠ける発言

なつき:彼が日本に来ることを選んだのは、たぶん向こうで仕事についても現地の平均月収くらいしかもらえないけど、日本ならもっともらえて家族に仕送りもできるからって感じじゃないのかな

松田:まあそうか。なるほどな。

なつき:あと彼が行ってた中学高校は日本人が作った学校らしくて、授業科目に日本語があったらしいのね。

松田:へー。

なつき:だから元々日本語が結構話せたみたいで、それもあって来やすかったんだと思う。

中垣:まあね、日本はその辺は結構遅れているというか、違う人種をどう受け入れるのかみたいなところで、そもそも経験がないから議論さえ起きないしって感じやもんね

なつき:技能実習生っていう大きい括りの中の、とても解像度の高い、言ったら悪いけどおもしろい話を聞けたって感じだったね。当然彼にも性欲はあると

中垣:まあそらそうや。

2020年8月3日
Aux Bacchanales 銀座