中垣:おれみたいな
赤坂にある化調ドバドバの大盛りチャーハンが300円でいただけるお店での会話です
松田:はいはい。
中垣:入店してすぐに空腹度を聞かれて、腹減ってるやつはまずプロテインバーみたいなんを渡されるねん。
松田:なるほどね笑 やばいな。
中垣:
松田:はいはい。
中垣:要はたぶん、血中のなんとか濃度とか次第で美味しい味って変わってくるやん。だからそれに合わせて一番美味しく感じられる味を出すとか、
松田:ドレスコードみたいな感じで、
中垣:それいいな笑
松田:
中垣:
松田:あー、いいね。ほんで朝は便秘薬も飲むよう指示される。
中垣:本来はそこまでやってほしいよね。
松田:でもこれってさ、行き着くところは…
中垣: ピー 。
松田:そうそう笑
中垣:それは思っちゃったね。でもご飯に関してはまじでそれでいいよな。そうするのが一番美味しいもん。
松田:だからさ、さっきおれはホテルの朝のビュッフェが一番好きな食事って言ったけど、これって単にチルな時間をお腹由来の欲求不満に邪魔されたくないだけの話というか、
ビュッフェは好きだけどコーヒーとナッツとパンくらいしか食べない
中垣:はいはい。
松田:純粋に味覚的インプットのみを楽しむんであれば、それはやっぱり ピー 。
中垣:うーん…でもやっぱり、
松田:はいはい。
中垣:だってさ、セブンイレブンでちょっと工夫された何かがあれば、それは美味しいと思えるわけやんか。
松田:あー、はいはい。確かに
中垣:そうやんなぁ。食事が服とかと違うのは、どこまでいってもプレミアムな体験としては楽しもうとは思わないというか、毎週は行けないのならコミットしなくてもいいやというか。
松田:うんうん。
中垣:うんうん。
松田:どうせ行くとこまで行くんなら、早いうちに天井知っといた方がいいわけやんか。
中垣:うんうん。
松田:でも食事ってそうではないからな。
中垣:まさに、ほんまそう。あとは蓄積というよりかは、
松田:あー、はいはい。
インディアンジュエリーのお店で「50歳60歳になってから買っても死ぬまで何年も楽しめないでしょ?」って言われて200万円のブレスレット買わされそうになったことある
中垣:うんうん。シンプルに算数の話やんな。
松田:そうそう。どうせ出すお金だし、効用が逓減する見込みもあまりないわけやから。
うんこになる
中垣:
松田:そうそう。
中垣:あるいは完全にファッションにしてしまうのはありかもな。前にタカが言ってた、入るのにちょっと緊張するお店に行くみたいな話、そういうゲームとして楽しむのはありなんかも。
洋服と一緒でさ、「この服似合うんかな…でも鏡で見た感じ結構いいし…でも高いし…」とか、あるいはアテリエに行ったときの緊張する感じとか、そういう緊張が食事にもあると楽しいんじゃないかって。
Source: commmon
松田:はいはい。
中垣:そうすると蓄積が生まれるやん。
パレスホテルのバーにビーサンで行ったら入れてくれなかった。次は…
松田:はいはい。
中垣:やるならそんな感じやんな。
松田:やっぱあれやな、
インスタに食事の接写あげてるやつ、その画像ではお前の味覚体験は1ミリも伝わってこないぞ
中垣:そうやんね。それで言うとあれや、
松田:はいはい。
中垣:それまでの経験の蓄積によるレバレッジが無いというか、
松田:うんうん。
中垣:今見ても70歳になってから見ても一緒やねん、若いうちに見たからどうとかではないねん。
松田:あー、それはすごい分かるな。おれは旅行中に経験するあらゆることに対して、何かしらの形でそれを一般化・理論化・記号化して自分の中にアーカイブしようっていう焦燥がめっちゃあるねんやんか。
中垣:はいはい。
松田:そうせんかったら、
「すごーい」だけだと明日からの人生は何も変わらない
中垣:そうやんな…でもしっくりきてよかった。グランドキャニオンに行ったのは中3くらいのときやったけど、なんであんなに感動しなかったのかがうまく言えた。それよりもラスベガスの街を歩いてるときの方がよほど感動したし、今でも覚えてる。
松田:やっぱベースさ、人が作ったものじゃないと…
中垣:いや、そうやねん。
自然よりビルが好き
松田:まあね、
中垣:そうやねん。マチュピチュもまじでマチュピチュでしか無かったで。まず行くのがめっちゃめんどいねん、ペルーの首都のリマに行って、そっからクスコっていう街に行って、さらに電車に3時間乗ってバスに乗り換えて…みたいな。
松田:だるいな。
中垣:それでもあれやで、
松田:笑
中垣:まあおれのその手の想像力が弱いっていうのはあると思うよ、それを作った人類に思いを馳せる…みたいなさ。それでもね、
松田:笑
中垣:オーロラも絶対に感動せえへんやろうな。
松田:うん、しないね笑
中垣:そう、そうやねん。
松田:むしろオーロラ以上の感動を、現地に行くまでのカスみたいな街で感じられると思う。
中垣:
松田:そうそう笑
2020年10月9日
中国茶房8 赤坂店
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