みなと:すげえ雑な話なんだけどさ、自分の中で考えているうちに勝手に自分だけ確信を持っている感じになっちゃってる話があって、それを話したいんだけど、聞いていて変なところがあったらそう言ってほしくて…
松田:うんうん。
(この子、会社とかでもこんな話し方なのかな…)
みなと:昨日なんだけど、
松田:結婚がどうこうみたいな話?
松田:そう、そうそう。めっちゃ思うわ。あとは結婚とかもそんな感じじゃない? 「そんなん言われましても…」というか。
中垣:あー、そうやね。
みなと:それめちゃめちゃ分かるわ。その言葉によって指されている内容がよく分からないというか、君と僕との話なんだけど…っていう。
松田:そうそう笑
みなと:結婚したいって人が言うときに何のことを言ってるのか、本当によく分かんないな。
Source: commmon
みなと:そうそう。それで話し出したんだけど、
松田:おお…
みなと:笑 でもね、これが…少なくとも僕的には結構良かったなというか、一般に付き合っている相手と「話がしたい」みたいになるとさ、お互いに結論ありきで喋るところが往々にしてあるというかさ。
松田:あー、はいはい。
みなと:「おれはこう思ってる」「でも私はこうなのに」みたいなね。で、昨日の彼女も話し始めはそういう感じだったんだけど、
松田:うんうん。
みなと:それで…それこそ松田とか中垣と話すときみたいな話し方で、「僕はこう思うんだけど、今の君の話を聞いた上でこう思った」っていうのをひたすらずっと投げ続けて、
松田:はいはい。
みなと:ただ相手からしたら、そもそもの思いとか気持ちみたいなものが先行してるところがあるから、言ってることもコロコロ変わったりするんだけど、その度に僕はきちんと話そうということを意識して。
松田:うんうん。
みなと:それでも最初の方は「でも別に私は〇〇だし…」みたいな言い方が多かったというか、「私はこうなのにあなたはそうじゃない」みたいに投げつけてくる感じだったんだけど…
松田:はいはい。
物を投げつけないだけまだいいな、など
みなと:でもそうやってずっと話してると、彼女もだんだん変わってきて、最後の方はかなり建設的に話ができたというか。
松田:あー、そうなんや。なるほどね。
みなと:で、まあまずひとつは、彼女とそうやって建設的に…というか、
松田:うんうん。
みなと:あとはなんか、自分としてはこれを誰とでもやりたい…とまで言うと言い過ぎだけど、
松田:はいはい。
みなと:でもまあこれをみんなとやろうと思うと、一人あたり4時間はかかるから現実的にはきついんだけどね。
松田:笑
みなと:でもひとつのやり方としてはというか…例えば同期と話してて「むかつくな」とか「それはこうなんじゃない?」って思ったときにさ、普段は「それは〇〇じゃん笑」みたいなふうに、
みなと:で、僕が思ってたようなこと、つまり「競争とかじゃないと思うんですよね」って感じの話をしようとして、「競争とか勝つとかって言うと、相手に勝つことの優越感が自分の中で優先されちゃう感じがあって、それが嫌だから、自分の中でおもしろいと思えることにフォーカスしながら他者にはたらきかけていきたい」って話をして。
松田:うんうん。
みなと:そしたらなんか「みなとくんは達観してるね」みたいな、「それは学歴が良いから言えるんじゃない?」って感じの方向になっちゃって…でも僕は、そういうのじゃなくてもうちょっとちゃんと話したいなと思ってたんだよね。なんだけど、なんかボールを渡したらそのまま捨てられちゃったみたいな感じになって。
松田:はいはい。
みなと:それで、どうやったらもっときちんとそういう話ができるのかなと思ってたんだけど…
Source: commmon
松田:あー、はいはい。でも確かに、横からボールを投げる感じで誤魔化しちゃうのはちょっと分かるな。
こうして透き通った瞳のマジレスマンと化すのです
みなと:だから、
松田:うん、なるほどね。確かにそれはある気するよな。全般にマジレスする方がいい説というか…今から言うこと、必ずしもみなとの言いたいことと重なるかは分からんけどさ。
みなと:うんうん。
松田:我々の日常的な感覚として、話し合っている相手が十分に誠実なことってまあ稀で、
みなと:そうねそうね。
松田:そのせいで変などつきあいに発展するのが常やと思ってるねんけど…でもそこで
みなと:うんうん。
松田:だから結果として穏やかに話が進むっていう、それはあるかなと思ったな。
みなと:確かにね。あとは今話していて思い出したんだけど、前に、
松田:あー、うんうん。
松田:つまり、自分の求めていることを所与の条件にしてしまっているねんな。で、そういう条件のもと天秤にかけるのはあなただよ、っていう態度をとるねん。
なつき:いやー…なるほど笑
松田:そもそもは二人の課題だったのに、自分は思考停止をすることでおれに丸投げしてまうねんな。
中垣:なるほどね笑
松田:こうなると、「私がどう思うかはなんだっていいの? 自分に都合のいい方を選ぶん?」ってなる。いや、どうでもいいとかじゃないねんけど、それってそもそもフェアじゃないやん。天秤にかけて彼女の希望を切ったっていう見方はおかしいわけ。
松田:しかも彼女は自分の希望を所与の条件として固定化してしまっているから、all or nothingで自分の希望を提示するしかないねんな。こうなると、おれがその希望をかなえるのはほぼ不可能やねん。
なつき:うーん。
松田:これがおれの言う、他人に「してほしい」人達やねんな。本来なら「私はこうしたい」に始まっている自分の課題を、相手の行動に転嫁することで自分の課題ではないかのように装って、自分の望みを他人が叶えてくれるものとしてしか認識できない人達。
Source: commmon
みなと:昨日の彼女も最初はそういう感じで、「私はこうなんだけど?」って言ってカードを投げたらそこから動かないみたいな感じだったんだけど…なんていうのかな、
松田:はいはい。
これはもう本当にいいよ
みなと:だから最初はどつきあいっぽい雰囲気が出ていた…というか、彼女はもうずっと泣いてたんだけど。
松田:まあそもそもさ、そういう話は夜にすべきじゃないよね。絶対バッドに入るもん笑
みなと:笑 それで僕が最初に言っていたのは、
松田:うんうん、まあそれはそうやんな。
みなと:その上で、僕はお互いに話し合っていい着地点を探れたらいいと思っているということを最初の一時間ぐらいでひたすらに伝え続けて、それで落ち着いて話ができるようになったって感じだった。
松田:うんうん。でもやっぱそうやんな、立脚する地点が人によって異なるのはこれは当たり前の話で、しかも別に、普段はそれで問題はないわけ。
みなと:そうだね。
松田:でも、例えば商品の売買でも友達と待ち合わせるでもなんでもいいんだけれど、
みなと:うんうん笑
松田:だから
みなと:そうなんだよね。
松田:…でもまあ、それでもちゃんと一時間のバッドを切り抜けてなんとかきちんとコミュニケーションが取れたんだから、それはすごくいいことな気がするな。
みなと:そのあとさらに4時間以上話したんだけどね笑
松田:てかなんか…
みなと:昨日の自分は結構褒めたいと思うね。
中垣:ごめん遅れた、おはよう。てかなんでおれがネイビーの日に松田もネイビー着てるん?
松田:知らんよ笑 だいたい今朝起きて服着たの、おれの方が早いからね。
直前までちょうどそういうことを話していました
2021年6月13日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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