Categories
したいこと 人生 仕事 思索

当たり前ですけど、人生勝ち負けとかじゃないんでね

4 months

7 minutes read

みなと:最近上がったさ、白濱さんと話してた記事あったじゃん。

松田:うんうん。

c プライベートでも仕事みたいなノリのやつ、まじなんなん?

みなと:あれを読みながら近いことを考えていたというか、前に同じ寮にいる会社の先輩と喋ることがあったんだけど…

中垣:はいはい。

みなとその中で「どういうふうに生きていきたいか」って話になって、それで今までどんなふうに人生を送ってきたか、大学でどんなことをしていたかみたいな話をして。それでまあ、その先輩は大学生のときからいわゆる意識が高い感じではあったみたいで、今の会社に対しても思うところはあって、ああだこうだってことをずっと言っていて。

きむ:二、三年前から思ってたのは、これはかっこいいとかこれは美しいとかあるじゃん。それをちゃんとやっていきたいなって。逆にこれはかっこよくないとか美しくないとかっていうものを、ちゃんとやらない人でいたい。そういう人であることに満足を覚えるというか。

Sourse: commmon

c みんなどんな人生にしたいの?

松田:はいはい。

みなと:それで気になって「どういうことを考えてこの会社に入ったんですか?」って聞いたのね。なんなら転職活動とかもしながら、それでも踏みとどまってうちの会社にいるみたいだし。

松田:あー、まあ確かにね。

J(Japanese)T(Traditional)C(Company)

c 日系大企業の内部レポート

みなと:そしたら「おれが今までの人生で一番大事にしてきたのは、人に負けたくないって気持ちで」って。

松田:あー、なるほど。

みなと「悔しいっていう気持ちがおれを成長させてくれる」みたいな、そういうことを言っていたのね。だからまあせっかくの機会だし、めっちゃ丁寧に話をしようと思ったの。別に喧嘩をするとかじゃなくね。

松田:はいはい。

みなと:で、僕が思ってたようなこと、つまり「競争とかじゃないと思うんですよね」って感じの話をしようとして、「競争とか勝つとかって言うと、相手に勝つことの優越感が自分の中で優先されちゃう感じがあって、それが嫌だから、自分の中でおもしろいと思えることにフォーカスしながら他者にはたらきかけていきたい」って話をして。

松田:うんうん。

みなと:そしたらなんか「みなとくんは達観してるね」みたいな、「それは学歴が良いから言えるんじゃない?」って感じの方向になっちゃって…でも僕は、そういうのじゃなくてもうちょっとちゃんと話したいなと思ってたんだよね。なんだけど、なんかボールを渡したらそのまま捨てられちゃったみたいな感じになって。

松田:はいはい。

みなと:それで、どうやったらもっときちんとそういう話ができるのかなと思ってたんだけど…それこそ中垣とか、よく生存者バイアスの話してるじゃん。

中垣:あー、うん。ちょうどそのことが思い浮かんでたわ。

生存者バイアス
Image: Wikipedia

生存者バイアス(せいぞんしゃバイアス、英語: survivorship bias、survival bias)または生存バイアス(せいぞんバイアス)とは、何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、通過に失敗した人・物・事が見えなくなることである。選択バイアスの一種である。

Source: Wikipedia

生存者バイアス – Wikipedia

みなと:まあ見られる側としては仕方がないのかもしれないけれど、どうやったら話題をテーブルの上に乗せたままにしておけるのか、ちょっと分からなくなっちゃって。

松田:じゃあこれは? 負けたくないって言うのなら、直近では何に勝つつもりなのかを聞いて、そのまま「次は?」「次は?」って繰り返して勝ち進んでいってもらう。

みなと:なるほどね笑

松田:それでさ、何十回か聞いた先で「で、アメリカ合衆国大統領になるわけ」とか言われたら、それはもう邪魔はできんやん。

みなと:笑

松田:でもそうやって聞いていくと、どこかでほころびは出そうじゃない?

中垣:そうやと思う。

松田:そもそもさ…まあ難しいで、これがどこまで一般化できる話なんかは知らんけどさ、考え方に違いがあるときに、抽象的なところで話し合って上手く着地するのなんて稀なんだから、相手の具体から話を聞くしかないと思うな

みなと:あー、なるほどね。

松田:だって、その人も負けたくないとは言うものの、具体的に何にどう勝ちたいのかがあるわけじゃないでしょ。

あるいはそうでなければ、藤井聡太とか白鵬とか山中伸弥に負けていながらそのことに目をつぶってんのはおかしいよね?

みなと:まあそうだよね。「成長したい」とかって言ってるのを聞いたときの「…で、それって何?」って感じと同じだよね。

松田:そうそう。だからもっと具体の話をしたらいいんじゃない?

みなと:確かにそれはそうだな。

中垣:まあそれこそさっき話してたタグの問題でさ、十分条件として、一度勝ったと思えていると「勝ち負けとかどうでもいいよね」っていう考えに至りやすいとは思うけど…まあなんか、それがないからとりあえず欲しいって感じなんかな。

みなと:なるほどね。

明石:なるほど。まあ言いつつね、僕もサウナには行くんですよ。 ピー が久しぶりに営業再開して大変な赤字だっていうから、支えなきゃいけないなと思って。

松田:てか ピー に行ってんのか笑

明石:でもね、それは「おれはサウナ好きだ」とかではなくて、今まさに中垣さんが言ったように…

中垣:“““サウナ”””を卒業したってことですね。

明石:そう、そうそうそれ。おれは“““サウナ”””を卒業して、ただの38歳のおっさんがひとっ風呂を浴びてオロポンを飲んでいるだけで、これはもう“““サウナ”””って感じではないんですよ。一回やり尽くすとそういう距離感が取れるんですよね。

中垣:うん、それはそうですよね。

Source: commmon

c クォーテーションマークの守破離

中垣:でもそういう人ってめっちゃ多そうじゃない?

松田 ピー とかもそういう感じやもんね。一回アガっておきたいというか、まあまあ十分に批判を退けられる程度にはサクセスしておきたいって感じあるやん。

中垣 ピー もそういう感じやんね。

みなと:そうなんだ。

Peter Thiel(2015)『Zero to One』Virgin Books
Image: Amazon.co.jp

Americans mythologize competition and credit it with saving us from socialist bread lines. Actually, capitalism and competition are opposites. Capitalism is premised on the accumulation of capital, but under perfect competition all profits get competed away. The lesson for entrepreneurs is clear: if you want to create and capture lasting value, don’t build an undifferentiated commodity business.

Source: Peter Thiel(2015)『Zero to One』Virgin Books

Peter Thiel(2015)『Zero to One』Virgin Books

中垣:でもなんでなんやろうね。だって ピー とかもはや東大出てるねんで、それじゃだめなん?

松田:でもどうやろう、東大やなんや言うても、出身高校とか就職先とか言い出したらなんぼでも劣等感は持ち得るしな。

中垣:あー、まあ確かにね。

松田:しかし難しいな…おれは中学生のときとか、言うても絶対負けたくないと思って勉強してた気はする。

中垣:それはあるよね。

松田:まあ高校生にもなるとさすがにそんなことなかったけど。

中垣そもそも勝たれへんかったし、勝ってるやつも別に勝とうと思ってやってへんからね。「じゃあもうおれも好きにやらしてもらいます」って感じ。

松田:せやねん、なんかもうギリシャ神話って感じやったやんな。様々な能力を持った最強が揃ってたから、じゃあもうおれも好きなことしようって。

みなと:笑

松田:だからまあそれを考えるとね…

中垣:し、おれは少なくともそのプロセスで、勝ち負けなんてどうでもいいと思えるようになったよ。

みなと:なるほどね…なるほど。

中垣:ただ松田の言った通り、それを言い出したらもうきりがなくて…じゃあ確かにおれは灘東大だけど、別にコンサルはマッキンゼーではないからね

みなと:そう、そういうことだよね。

中垣:それに今度マッキンゼーだとしても、じゃあ最年少でマネージャーになれるかはまた別やしね…って話はもう延々とあるやん。

みなと:そうそう。

松田じゃあなんですか、ジェフ・ベゾス以外は全員不幸なんですか?って。

中垣:そういうこと。

世界長者番付、首位は今年もベゾス コロナ禍で富豪が急増 – Forbes JAPAN

みなと:そう、でもその先輩との話の中でもめっちゃ言ったわ。結局僕の友達も、いい企業に行く人もいればそうじゃない人もいるし、何がいいかを決めるのは結局は自分でしかないし、別にそれを根拠に勝ち誇ってるって感じでもないし…と思うんですよねって、そのときは話したな。

中垣:まあちょっと思うのは、そう考えるのは仕方がないというか、見たくなくても定規が見えちゃうのは仕方がないんだけれど…てかその人子供おらへんの?

みなと:うん、いない。

中垣:うん、じゃあ子供ができたらそんなことはどうでもよくなると思う。

まあ子供いないんで知らんすけど

松田:笑

中垣:子供ができると、そんなことを考えているよりも、より手触りのあるやらなあかんことが増えるわけやん…つまりそういうものを見つけていくしかないと思う。彼はたぶん、脳みそが暇やねん

松田:うんうん。ずいぶんとこう「お前は脳内高等遊民かよ」というか。

みなと:なるほどね。

中垣:そうなんよね。

松田:まあでもさ、自分達にとっての整理としては今言ったようなところでいいと思うんだけど、そういう人達を説得するには…

中垣:だから子供作ればええねんって。

松田:ちゃうやん、やれば分かるって言っても人はせんって。

c おれらがフェラーリ乗ってたら、ちゃんと話聞いてくれる?

みなと:あとちょっと怖いのは、今の彼のままだと、子供ができてからの具体的な経験と今考えていることが全く断絶しちゃって、いつまでも「あの頃は~」みたいな言い方をしそうだなとは思ったな。

中垣:あー、「おれもそういうこと考えてる時期あったわ」みたいなね。

なつき:知り合いのおっちゃんには「こんなの学生が読む本だよ」って言われたんだけど笑

次郎:まあそれはそれでいいけど…でも学生が読む本ってねぇ?

なつき:「生き方に悩むのは学生までだよ」って、そういうテンションだった。

次郎:うわー、だるいな。

中垣:そんなこと言ってるからお前らは…って感じやな。

次郎:そんなの死んでるのと一緒じゃん。

Source: commmon

c 三島由紀夫入門

みなと:「若いね~」みたいな。でもそういうのってほんとしょうもないじゃん。

中垣:そういうやつっておるな…てかだいたいのやつがそんな感じやな。

みなと:飲み会とかもそんな感じなのよ。30代半ばくらいの先輩のが「いいねぇ、若いねぇ」みたいな。「おれもやれんならやりたいよ」みたいな。

何かができないのを年齢のせいにするんなら、じゃあもう今日にでも死ね

松田:もうあれや、「一番得意なことで一番になればいいんじゃないですかぁ?」ってアドバイスしよ。それしかないわ。

みなと:笑

松田やっぱ抽象的に勝つとか負けるとか言うてるからあかんねん。例えば釣りが好きなら釣りで一番になるとかでええ。ついでに「うちの会社で一番になろうと思ってもね、僕みたいな高学歴組がいますもんね」とか言うといたれ。

みなと:笑

松田:でも実際さ、煽ってくスタイルは案外ありじゃない? そういう人ってこちらが下から下からいっても、どうせより卑屈になっちゃうやん。

みなと:分かる分かる。

中垣:うわー、てかそれすげえ分かるわ。

松田僕は自分でこれを選んで、その線でそれなりに頑張ってきてるんです、逆にあなたはなんなんですか?って。負けたくないとかなんとか言ってますけど、それは何の話をしてるんですか?って。

中垣:うん、それはほんまそうやわ。やるかやらんかはっきりしろって話やね

勝つためには競走を避け資本を蓄積すること、そのためには誰も取り組んでいない、未だ資本の蓄積が進んでいない分野で最初で最後の一人になることが重要です。では分野を選択するにあたってその独自性、唯一性は何によって担保すればいいのか。それは自分が他でもない自分であるということによって、つまり自分が好きなことに確信を持って邁進することによってこそなのです。

2021年6月6日
Aux Bacchanales 紀尾井町

この記事をお楽しみいただけた場合、ワンクリックで支援することができます。

このリンク先でカートに入れた商品は、その売り上げの一部が commmon に還元されます。

また「誰が、何を何と同時に購入したか」は完全に匿名化されており、「何がいくつ販売されたか」以上の情報をこちらから確認することはできなくなっています。ご安心ください。