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思索

電車でシートの端に座る人間は大成しない

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中垣:電車でシートの端には座らへんって話、これ最初に言い出したん4~5年前やん。

松田:はいはい、せやな。

中垣:確かにおれ、今でも実際に座らへんねんけど、当時座らない理由としていたものと今のそれが、そんなに大きくは変わってへんねんけど、当時ちょっと青臭い感じの勢いで言ってたから、もうちょっと精緻化できひんかなって思ってるねん

松田:はいはい。

中垣:おれが覚えている限りやとあの頃、「一生やってろ」とか「そんなんやってたら出世できひん」とか、そういうのがキラーワードというか、流行ってて…

松田:あ、おれらの中でね笑

次郎:笑

中垣:そう笑 それで、そのスタンスの実践のひとつとしてベンチシートの端には座らへんっていうのがあってん。理由としては、なによりみみっちい感じがすごく嫌だと。

次郎:はいはい。

中垣:東京で電車乗るって言ったらさ、10分も乗らへんことがほとんどやん。それなのにお前はそこまでして座りたいかと。しかも端っこに座るやつって、端っこに座る必要が特別あるわけじゃないのにわざわざ座ってると思うねん。言うたらポイントカードめっちゃ持ってるやつと一緒やねん。

松田:あー、そうやね。

中垣:「ポイント三重取りできるクレカとLINE Payの合わせ技」みたいな、そういうメンタリティで、取れるもんは少しでも多く取っておきたいって感じ

Source: IHayato/YouTube

ほんまクソ。なんのために生きとんねん

松田:せこくせこく、できるだけ損せんように選択をしているというか…

中垣:そう、損せんようにって感じやね。そういう話もあって、電車でシートの端に座れて喜んでるようじゃあかんよ、と。

中垣:あともうひとつは完全に勢いの話やけど、真ん中に座るやつの方が絶対出世しそう。なんとなく。

間違いない

次郎:笑

松田:このテーマちょっと危うさはあって、と言うのもおれらの言いたいことはそもそも決まってるし、気分的にはみんなこのテーマに同意はするし、それ以上の何かを話の中で生み出せるんかっていう…笑

中垣:いや、まあそうやねんけど…とは言え、真ん中に座ってる方が出世できそうって言って伝わる人だけじゃないし、もうちょっと一般化したいというか、普段は端っこに座るって人にも「確かにそうかもね」って言ってもらえるように言葉にしたくて

中垣:今回のテーマにこれを加えてくれたおれの友達も、おれがこの話をしてからは端っこに座ってないって言ってて。それって別に、おれに言われたからとかじゃなくて、実際にやってみたら案外しっくりくるからやと思うねん。だから、端に座るのがみみっちいっていうのはそうやねんけど、それ以上にもっと、積極的な理由はないもんかなと思って。

松田:おれが思うんはさ、損せんようにポイントカード全部持ってるのもそうやけど、環境に適応しにいっている感じがあるというか…いや、まあ適応はよろしいことだと思うんだけど、なんやろう、シマウマが縞模様で草ん中に隠れてる的なというか…全面的にパッシブじゃない?

シマウマはライオンに勝つことを志向すべきなんだよ。角の一本でも生やしてみろよ

c 自分の人生を生きよう

中垣:そうやね。

次郎:このテーマを見ておれが思ったのは…なんだろう、壁にもたれかかって座りたいっていう怠惰さと、だけど他人にはあまり接触したくない…それどっちかにしろよ、怠惰の極致じゃんっていう話かなって

松田:確かに。電車の中で座りたいんならさぁ…っていう。

次郎:そうそう。あんま贅沢言うなよって

中垣:うーん。やっぱりおれが気持ち悪いのはね、それもあるねんけど、なんかむしろ、それが習慣になっている感じというのかな

中垣:だから、次郎が今言ったような理由を毎回思い浮かべてるようなやつは、別に端っこに座ったらええと思うねん。おれは絶対座りたいし、横には人おらん方がええ、みたいなやつはさ。

松田:「うーん、うーん…いや、今日もやっぱり端!」みたいなね笑

中垣:そうそう。端っこに座って効用をMax感じられる人間は座ったらええと思うねんけど、端っこに座る人間ってほぼ無意識的にそうしてると思うねん。電車に乗った瞬間に「端っこは空いて…ないか。他の席は…あそこなら空いてるけど隣にデブ座ってるし、どうしよう。うーん…」ってなって、とりあえずドアの横のとこにもたれかかっとくか、みたいな。なんやろう、そういうやつは結局何も考えてないねん。

中垣:それでもまあ、端っこ空いててそこに座るんはまだ許せるねんけど、おれが一番嫌いなんはあれ。端っこが空いた瞬間横からスライドするやつ

松田:笑

中垣:ほんま嫌い。

次郎:笑

中垣:ほんま嫌い。あれに関しては、大学に入ってこの話をするようになる前からむっちゃ嫌い。

松田確かにあれ気持ち悪いな

中垣:気持ち悪いよね。なんか、こいつ何がしたいんやろうって。

松田しんどい思いする前に早よ死ねって思うな

次郎:笑

中垣:分かる。そうやねん、ほんまそうやねん。要はそういう人達って、そういうのすら嫌ならはよ死んだ方が楽やねん。ほんまに。

次郎:笑

中垣:そこのところをね、もうちょっとこう、インパクトのある表現で言えたらいいねんけどな。なるほど確かに、みたいな。

松田:そうやんな。

中垣:これ、確信は結構あんねん。

松田:抽象的に糾弾するとどうしても小難しくなってまうから、なんか分かりやすい話で例えたいねんけどな。

中垣:そうやんね。なんかこう、あんまり逆張りっぽくは捉えてほしくない。別にそうしたところでなんも変わらへんのに、損するのが嫌でそうしちゃう、みたいな話やねんけど。

中垣:例えばなんやろ、今日会社の部署の定期的なミーティングみたいなんがあって、そこで食事が出てんな、ビュッフェ形式で。そういうやつが実際におったわけじゃないけど例えばの話でさ、おんなじメニューが二皿置いてて、片方は七割くらい入ってます、片方は手付かずですって状況で、わざわざ手付かずの方から取るのはやめろよというか

松田:そういう話やと思った笑

次郎:なるほど、分かった分かった。

中垣:別にやってもええねん、その効用をフルに感じられるやつやったらやってもええ。あるいはめちゃめちゃ潔癖なやつとかでも別にやったらええねんけど、じゃなくて無意識的に「そらやっぱ、新しい方がよくない?」ってやっちゃう人、そいつはあかんねん

松田:あれやな、損せえへんためにならいくらでもコストを割けるっていうのが気持ち悪いって思うな

中垣:あー、そうやね。

松田:そのコストをより主体的に何かに振り向けて、自分の人生のトータルの効用を最大化しようとは決して考えないわけやん。

中垣:そうそう、だから「損しないように」っていうのはそこを上手いこと言い表してると思ってて。つまり…効用をゼロからプラスにもっていくっていうのは、それが自分にとってどれだけ価値のあることなのかっていう意識を前提としてると思うんやけど、損しないようにっていうのは、そういう意識の必要がないというか…

松田:せやんな。端っこにスライドするときに問題になっているのは、その人にとっての積極的な価値じゃないもんな

中垣:なんか、もうちょい近い例はありそうやねんけどな。なんやろな…

次郎:あれは違うの? スーパーで牛乳がバーって並んでて、一日でも賞味期限が遅いやつを奥の方から取っちゃうやつ

中垣:おれそれ取っちゃうねんけど笑

嘘でも取らないって言ってくれよ

次郎:笑

中垣:でもね、おれそれ毎回考えてるよ。無意識的に奥から取ることはない。し、日によっちゃめんどいから手前のやつ取るもん。

次郎:そういう意味ではおれは端っこにも座るしスライドもするけど、端っこが好きだからそうしてる

ごめんな言い出しにくい空気で

中垣:いや、分からんで。次郎も来週から「言ってたの一回やってみようかな」って試してみたら…

松田:「あれ、もうスライドできねえ」って笑

中垣:「なんか中垣に見られてる気がする」って笑

松田:でも一方やで、ややこしい話をいったん抜きにしてどっちがよりグダッとできるかって言ったら、これは間違いなく端っこなわけやん。

中垣:まあそうやな。

松田:だからごく単純な話として、フィジカルに効用が高いのはどっちかって言ったら、それは端っこやと思うねん

中垣:それはそう。

松田:つまり、そういう優位性がある以上、端っこに座ることはあくまで原理的には排除されないと思うって話

中垣:それはそうやな。

みんなも好きにすればいいと思うよ

2019年11月1日
Starbucks 東京ミッドタウン店


東武鉄道 東京メトロ THライナー
HeaderImage: TETSUDO.COM

東武鉄道伊勢崎線、及び東京メトロ日比谷線において運転されている、座席指定制列車のTHライナー。朝の時間帯に久喜発恵比寿行きが2本、夜の時間帯に霞ケ関発久喜行きが5本運行されており、乗車料金に加え座席指定料金が680円かかる。座席は進行方向を向いたクロスシートで、中央の通路を挟んで左右に二列づつ座席が設置されている。
該当の時間に該当の路線のベンチシートの端に座ってるやつは、いっそこれに乗るべきであることは言うまでもない。