中垣:「モテとエッジ」の話の前に、ちょっと前提を共有したくて。
河東:うん。
中垣:何年か前に松田と、
松田:えっとね…
中垣:たぶんそのときに言ってたのは、
みなと:なるほどね。
松田:あー、うんうん。つまり陽キャは、
中垣:それや。
松田:陽キャは
「フィードバック」で思い出した
ウィーナー(2011)『サイバネティックス 動物と機械における制御と通信』岩波文庫
河東:うんうん。
中垣:それで言うと陰キャっていうのは…
松田:いわゆる陰キャはそれができていないねん、ただそれだけ。でもそいつらも、
中垣:あー、そうそう。
松田:休みの日に秋葉原駅を発着する電車、そこでは陽キャになれてる陰キャの集団を目にすることができる。
みなと:笑
ただし彼らは、自分達のみからなる数人の集団の中では陽キャの原理で行動できていますが、より大きい同じ車両内の人々という集団の中ではやはり陰キャのままなのです。何事も訓練ですね。
松田:逆に六本木のパリピも、アメリカの黒人クルーの中にぶち込まれたら「おぉん…」ってなっちゃうっていう。
河東:はいはい。
中垣:だから
みなと:なるほどね。
中垣:ほんで「陽キャ/陰キャ・モテ/エッジ」やねんけど、陰キャは周囲を参照せずに行動するからバグった感じになるねんけど、
松田:そうやんな。陰キャの自分の座標の確認の仕方って、
中垣:そういうのって側から見てると「うわ恥ずかしい…」みたいになるねんけど、でもたまに猫パンチみたいなのが出てくることもあって。
河東:笑
中垣:一方で陽キャのやってることって結局はモテでしかないから、そこには何もないと。
みなと:うんうん。
中垣:そもそもこの話のきっかけやねんけど、
「女性に対する偏見を育てる」という批判も…男子校は時代遅れなのか? “御三家”の校長に聞いてみた – 文春オンライン
河東:うんうん。
中垣:それに対して、慎重に答えてはいるもののどの校長もスタンスは明確で、なるほどと思いながら読めたのね。
松田:はいはい。
中垣:で、3人の校長が口を揃えて言うのは、
みなと:なるほどね。
松田:それはそうやな。
夏の暑い日はパンイチで授業受けてた。涼しくて集中できたっすね
中垣:それだけの話やねんけど…ここで考えたいのは、
みなと:あー。
中垣:言うたら、子供は男子校に入れるのがいいのか共学に入れるのがいいのか、っていう話ですよ。
みなと:ここで言うと…僕と河東は中高男子校で、松田と中垣は高校から男子校なのか。
河東:そうやね。
松田:おれは自分の子供は男子校に入れたいかな。
中垣:どうして?
松田:なんやろう、
中垣:確かに、モテはよっぽど失敗しない限りなんとかなるからね。
みなと:そうね笑
松田:そうそう。
みなと:会社の先輩がまさにそんな感じだわ。頭さえあれば失敗を重ねた後に一気に改善できるというか。
松田:大学の同級生とかでもおったやん。それまでダッサい格好してたのに
モテの守破離
中垣:あー、いるいる。それで言うと服もそうじゃない? めっちゃおしゃれとかではないねんけどとにかくシュッとした服装をしてる人が知り合いにいて、それを見るとやっぱり物事を体系的に理解するのが早いんやろうなと思うねん。
松田:おれの知り合いでもおるわ、別に服好きではないのに、着てるものから着方まであまりに隙がない人。だからやっぱり、
中垣:でも一方でさ、陽キャでエッジが立ってるやつも絶対にいるはいるやん?
松田:いやー、どうやろう。さっき言ったような定義の仕方であれば、一応そこは背反なんじゃない? その対立を超えて、
c 二種類の認知の膜
c 禅的公共観
みなと:陽キャでエッジが立ってる…か。あんまり想像はできないな。
松田:やっぱあれちゃう?
中垣:あー。
松田:高校生の頃からお父さんにいろんなところに連れて行ってもらって、そこで年上のお姉さんに遊んでもらうねん。モテの帝王学やね。
中垣:うわー…
みなと:ちょっと思うのはさ、
松田:はいはい。
みなと:エッジを効かせるって、要は自分の中にあるものをいかに拡げられるかみたいなことだと理解しているんだけど、
松田:モテがエッジの邪魔をするって感じか。
みなと:そうそう。
松田:さっきの富と名声の効用の話にも近い気がするな。エッジ磨き中にモテを知っちゃうと、
c 富と名声の罠
みなと:そうそう。モテに持っていかれちゃう気がするんだよ。
モテだけに…ね?
中垣:なるほど、そういうことか。
松田:いやー、ありそうっすね。
みなと:うちの中高の場合は、高校から入ってきた人っていうのはなんとなくモテを知っている感じがあったんだけど、逆にエッジが立ってる人はあまり多くなかった気がするんだよね。
松田:はいはい。
中垣:そこで言うエッジが立ってるってどういう状況? いや、もちろんおれもなんとなくはイメージできてるねんけど。
みなと:例えば部活とか関係なく、自分の興味のあることで成果を残しているやつとか。
松田:
受験に全く関係の無い中国語を勉強をしながら、自分がルールを作った卓球の亜種みたいなのを周囲に広めていた松尾くんというのがいたんです
松田:ただあれやぞ、そもそもの話として、高校から入ってくるやつって中学生のときは勉強しまくってるから、別にモテにコミットできていたわけではないぞ。
中垣:せやで。
みなと:そっか。
松田:その上でエッジを磨く暇もないから、
みなと:あ、そうなんだ。なんだ可哀想じゃん。
言うまでもなく commmon は全員陰キャです
2021年1月某日
某所
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