松田:この前六本木の蔦屋に行ってんけどさ、その途中で
みなと:あ、それどこかで広告見たかもしれない。
松田:しかも、
みなと:笑 なるほどね。

松田:で、実際にどういう展示なのかをちょっと調べてんけど、やっぱやばくて、まず普通にサウナに入って、ほんで休憩のときにアートを見ましょう的なやつやねん。
みなと:うんうん。
松田:
全然関係無いけど、昨日初めて舐達磨のストーリーのこと知りました
みなと:うん、全く同じこと思ったわ。
松田:ただチケットが制限時間100分で4,800円とかするみたいで、ちょっともう高過ぎじゃんよって感じではあるねんな。だから行くかどうかは微妙やけど、
みなと:なるほどね。
松田:で、それを横目に見ながら蔦屋に行ってんけど、そしたら
アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索してきたアート集団チームラボは、日本に定着してきたこの「ととのう」という特殊な感覚に着目し、「ととのう」ことによって感覚が鋭くなり、頭はすっきりし、美しいものはよりいっそう美しく感じられ、普段の感覚では気がつかない体験をする場として、アートとサウナの新しい展覧会を開催します。
この度、六本木 蔦屋書店では、「チームラボ & Tiktok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」開催の背景コンセプトに基づき、3つのテーマ~<第一章:茶の湯とサウナ><第二章:禅・マインドフルネスとサウナ><第三章:脳科学とサウナ>~に沿った書籍をご用意しました。
Source: 六本木 蔦屋書店
本を通して展覧会の本質をより深く理解し、体験が皆様にとってより強いものとなる手立てとなれば幸いです
【フェア】「チームラボ & TikTok, チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」を読む – 六本木 蔦屋書店
松田:それを見て、これはどうやねんとか思ったわけ。前にも言ったように、
われわれがけっして見落としてはならない一事がある——すなわち、貧の平和(けだし、平和はただ貧においてのみ可能である)は、あなた方の全人格の力をつくしてのはげしい戦いをたたかい抜いてのちに、はじめて得られるものである。怠惰や、放任安逸な心の態度から拾い集めた満足は、もっとも嫌悪すべきものである。そこには禅はない。ただ懶惰と、無為の生があるのみである。戦いは、はげしく雄々しく戦われなければならない。これなくしては、そんな平和が得られたにしても、それはみな偽物である。そこには深い基盤がないから、ひとたび嵐にあえば、たちまち押しつぶされてしまう。禅はまったくこの点を強調する。
Source: 鈴木大拙(1987)『禅』ちくま文庫
みなと:うんうん。この前も言ってたよね。
松田:だからちょっと拝見させてもらおうと思って選書されてる本を見てんけど…これがちょっと分からなくて。
中垣:はいはい。
松田:まず「禅・マインドフルネスとサウナ」のコーナーには15冊の本があってんけど、そのうちマインドフルネスの本が5冊で、残りの10冊が禅の本やったのね。
中垣:笑
みなと:すごいね。
松田:しかもその4冊にしても、なかなかいい4冊やったと思うねん。まずは

Daisetz T. Suzuki(2019)『Zen and Japanese Culture』Princeton Univ Pr

中垣:はいはい。
松田:『禅のつれづれ』の帯の「禅とは一心不乱である」っていうのもなかなかいいよね。一般的には禅とか悟りって滅却的で虚無い印象もあると思うねんけど、それは全くの間違いなわけ。むしろそれとは逆で、
みなと:笑
松田:しかもね、鈴木大拙の4冊に加えて、
中垣:はいはい、それはなんか聞いたことあるね。

松田:それでこの『日本の弓術』やねんけど、
みなと:うんうん。
松田:そうやって先生のもとで弓術を学ぶことになってんけど、
みなと:笑
松田:で、そういう感じでふててたら、「本当はこんなことをしたくはないけど、お前は言うても分からんようやから見せたる」って先生が言って、ほんで真夜中にいつもの練習をしてる場所に連れて行かれて、全く的が見えない状況で、先生が二本の矢を射って見せてくれてん。
みなと:うんうん。
松田:それで二本の矢が的中したところを見に行くねんけど、
みなと:あー…
松田:それで先生は言うねん。一本射って的中したくらいなら「いつもここで練習しているんだからそれくらいなら…」と思うかもしれない。でも二本とも全く同じところに的中するんだから、それはもうそういうことなんだよと。
みなと:なるほどね笑
松田:まあ別に、それで納得できるわけではないねんけどな。
中垣:笑
松田:ただとりあえずのところヘリゲル君のモヤモヤに決着はついて、その後も修練を重ねて無事弓術を会得するみたいな、まあそういう話やねんな。
中垣:はいはい。
松田:で、この本の内容の重要なところは、
中垣:うんうん。
松田:ここまでちょっと長くなったけど、まあそういう人の本も置いてたりして…だから
みなと:へー、なるほどね。
松田:あともう一個だけ話したい話があるねん。その日蔦屋を出た後に六本木の交差点のところのブックファーストにも行ってんけど、そしたらなんと、

中垣:え、嘘やん? まじ?
松田:でね、別に六本木には蔦屋があるからいいじゃないかっていうあほの声もあるとは思うねんけど、それは全然違うんですよ。
中垣:うんうん。
松田:まあ確かに場所が場所やから、GACKTの『勝者の思考』みたいな本があるとして、そういうのが平積みになってたりはするねんで。
あるかは知らん
みなと:笑
松田:なんだけれども、あそこは入り口入ってすぐ右手のところに「ROPPONGI LIBRARY」なる縦横2mくらいの棚があって、これがなかなかに優秀やねん。
みなと:へー。
松田:それでやねんけど、前にあそこのブックファーストでミヒャエル・エンデの『モモ』を買おうとしたことがあってんな。
みなと:はいはい。

松田:そのときに「岩波少年文庫の棚はどちらですか」って店員さんに聞いたのね。そしたら「岩波少年文庫は置いていないんですよね…ちなみになんていう本ですか」「ミヒャエル・エンデの『モモ』です」
中垣:笑
松田:だってさ、たまたま声をかけた店員さんが、自分の店は岩波少年文庫は取り扱っていなくて、でも『モモ』に限ってはあの棚に置いているっていうことを全部把握していないと、あの対応にはならへんわけやん。
しかも買った一週間後には補充されてたっていう
中垣:はいはい。
松田:しかも店員さんに聞いたら、外注とかではなくその店舗だけで独自にやっている棚らしかってんな。
2021年3月15日
Clubhouse
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