松田:今の話に絡めて最近考えてることやねんけど…
中垣:うん。
業界の低脳な感じほんと嫌いって話からの続きです
松田:
中垣:うん、おれもそれ好きやで。
松田:それでじゃないねんけど、今日に関してはクロムハーツもシェーヌダンクルも着けてへんねんな。家出る前にそのことを鏡の前で確認して、確信を持って着けずに出てきて…
中垣:はいはい。
散々世話になっておいて「あんなん」とは…
松田:あいつらは結局さ、どこまでも物が強過ぎるというか…もちろんクロムハーツにしてもシェーヌダンクルにしてもすごくいいとは思うねんけどね。
中垣:なんていうか
松田:そうそう。そんなものにコミットしても何にもならんというか、
「一番大きいのください!」@東急百貨店
中垣:うんうん、分かる分かる
松田:だから結局ね、
中垣:うん、分かるよ。なんかこう…すきやばし次郎で「やっぱ美味い」って言ってるのと一緒というか。
松田:そうそう。
中垣:「そら美味しいねんけど…」っていうね。
明日は今日知らなかったことを知りたいし、それが誰も知らないことであれば共有したい、当然です。
松田:せやねん。「…うん、知ってた」っていう、
中垣:うんうん。
松田:それで「次はブリンブリン路線がええかな」みたいなことを前に言うてたけど、まあちょろっと触ってみた感じ、それもまたちゃうなと思ったのね。
中垣:はいはい。
松田:そう、つまり多少のオタクハットに甘んじてでも、あくまでジュエリーの地平を開拓したいという話やねん。だからほら、ラッパーみたいに金ピカのチェーンを巻くみたいなのは悪くないかなとも思ってる。
中垣:あー、ブリンブリン路線か。
松田:そうそう。マイアミキューバンリンクとか、ダイヤモンドをパヴェり散らかしてるようなやつね。ただ…おれがブリンブリンをやったとして、それなりに収まりはつきそうかな?
中垣:いやぁ…まあ収まりはつくと思うけど、でもちょっと良くはない気はするな。ブリンブリンの持っているイメージが松田を越えちゃう気がするよ。
Source: commmon
松田:
中垣:あー、なるほどね。銀座の一階に置いてるあれ系? ちょっとゴスっぽいやつやんね。
DOVER STREET MARKET JEWELLERY – Instagram
View All-Jewellery – DSML E-SHOP
松田:あー、そうそう。ドーバーのジュエリーのセレクトって結構特殊やと思ってて…まずはゴスっぽいねんけど、でもドメのクロムハーツもどきみたいな、ペラペラした安っぽいゴスじゃないねんな。
中垣:はいはい。
松田:なんかこう、
中垣:うん、分かる。
松田:たださ、単にずっしりとしたゴスであればクロムハーツもそれなんじゃないかと言えるねんけど、それともまた違った感じで…
中垣:
松田:言われたらそれはジュエリーもそうで、アメリカのジュエリーって…例えばクロムハーツとかもそうですけど、日本人じゃ作れない形をしてるんですよね。
コトハ:どういうこと?
松田:クロムハーツはとにかくフィジカルが強くて、日本人じゃこれだけの厚みを持たせられないんですよ。
コトハ:それは作れないってこと?
松田:技術的にはもちろん作れますけど…ここにこの厚さを持たせようとはならないと思うんですよね。あれは自分達のフィジカルが強いからこそ出てくるデザインなんですよ。
Source: commmon
松田:そうそう。ボールドでエッジがしっかりと持ち上がっていてギュッとしてるあの感じ、あれはドーバーのジュエリーには無いねん。それこそ今着けてるアテリエのこれ、これがイメージ的には近い。
中垣:分かる分かる、そういう感じやんね。
松田:あとはよう分からん石を使ってる感じも特徴なんかな。だからあれ系やんね、言うたらシャネルのコスチュームジュエリーとかにノリは近いと思う。
中垣:まあもうちょっと洗練されているというか、モダンやんね。ちょっとマルジェラっぽくもない?
MAISON MARGIELA シルバー Spliced リング – SSENSE
松田:あー、確かにね笑 まあシャネルのコスチュームジュエリーとの差分は、あんなにオバハン臭くはないということになるんかな。
若くてすまん
中垣:うんうん。いつもドーバーのあれを見ながら玄人か素人か判断しかねて、
松田:あ、そうやったん笑 でもおれもね、とりあえずそっち路線でいくことにしたよ。
中垣:うん、やっぱかっこいいよね。
松田:とりあえずこのあと、ドーバーに行って一個買おうと思ってる。
中垣:あー、ありやな。おれも行こうかな。
松田:それで買おうと思ってるのがさ…ちょっと
中垣:歴史はあるの?
松田:創業は1972年とかやから、まあそれなりには長いよね。なんかちょろちょろと名前が出てくるブランドではあって…例えばスカルリングってあるやん?
中垣:はいはい。
松田:あとは数年前のGUCCIのジュエリーコレクションで、アンガーフォレストっていうのがあったの分かる?
中垣:…分からん笑
Anger Forest eagle head ring in silver – GUCCI
松田:なんかね、こういう感じのジュエリーをGUCCIが数年前にたくさん出しててん。70年代森ガールみたいなノリのテイストになった初めの頃、ちょうどあの辺やね。
アレッサンドロ・ミケーレな
Alessandro Michele – Wikipedia
中垣:あー、でもここ最近ずっとそんな感じやんね。
松田:そうそう。ほんでそのアンガーフォレストっていうコレクション、
中垣:あー、でもそれくらいには「ここと言えばこういう感じのデザインだよね」っていうイメージのあるブランドなんや。
松田:そうそう、そうやねん。だからこれが…例えばビルウォールとかやと、確かにブランドのイメージっていうのは明確にある一方で、そこから大きく外れたデザインのものも濫造してたりするのね。
ジェシー・スタークの悪口はそこまでだ!
中垣:うんうん。
松田:でも
カニエ・ウェストからメタリカまで 多くのミュージシャンに愛されるジュエリー「グレートフロッグ」 – WWD JAPAN
中垣:はいはい。
松田:それでGUCCIのアンガーフォレスト、特にアニマルヘッドのモチーフは完全にザ・グレート・フロッグのそれで、もしかするとこれザ・グレート・フロッグのOEMとかやったりするんかなとも思ってんけど、GUCCIはイタリア製やったからおそらく関係はないんじゃないかな。
中垣:はいはい。
ザ・グレート・フロッグはイギリス製
Help & Information – THE GREAT FROG
松田:ほんでね、
中垣:あ、へー。
Claddagh Ring – THE GREAT FROG
松田:リングなら2万円くらいからあって、最もボリュームのあるものでも3万数千円とかやねん。そういうアフォーダブルな感じやねんけど、なぜかドーバーには結構な数が置いてるねんな。
中垣:なるほどね。もしかしたらあれかもね、それこそヴィヴィアンとか、あとあのお店なんやったっけ、藤原ヒロシがバイトしてたパンクのお店…なんしかそこで置いてたとか、そういう話があったりするんかもしれん。
知らんけど
松田:あー、なるほどね。まあとにかく、おれはそういうのにコミットしようと思っているって話。だからとりあえず来週までに、キュービックジルコニアを大量にぶら下げたゴスい感じのネックレスを作って着けてくるわ。
中垣:キュービックジルコニアって何?
松田:ダイヤモンドの代用に使われる人工石やねんけど、
“A woman should mix fake and real,” Chanel once declared. “The point of jewelry isn’t to make a woman look rich but to adorn her; not the same thing.”
Source: CNN style
How Coco Chanel changed the course of women’s fashion – CNN style
中垣:はいはい。
松田:それでシャネルストーンっていう石を枠にはめたパーツがあるねんけど、ジルコニアのそれをいっぱい買って適当に繋いでじゃらっとぶら下げるっていうのをやってみたかってん。
中垣:なるほどね。ところで今着けてるそのチェーンはなんなん?
松田:これは前に買ってたボールチェーンやねんけど、
中垣:うん、それっぽい。遠目に見てもちょっといいなと思ったもん。これはシルバーをくすませてるってこと?
松田:そうそう。シルバーを硫化させた後にちょっとだけ磨いて、
中垣:うん、これはかっこいいね。
2021年5月16日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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