横澤琴葉
ファッションデザイナー
中垣が大学時代にインターンでお世話になったブランド「kotohayokozawa」のデザイナー。
かつては手を動かして物を作ることが大好きだったのに、頭でっかちになり過ぎたせいで何も作れなくなってしまった中垣や松田にとって、多くを学ぶべき相手なのである。
中垣:一口に大人って言っても、
コトハ:そうなの?
中垣:
コトハ:あー、なるほどね。
前者なら任せろ
中垣:それで、その2つの軸で切ったときの4象限をそれぞれ見ていきたいんですけど。
コトハ:じゃあ、
中垣:まああれですよ、あくまで年齢的に大人とされる人に限っての話です笑
松田:笑
中垣:まず右上の人、つまり精神的に成熟しているし社会にも適応している人、これが本当の意味での大人ですよね。
コトハ:うんうん。
中垣:逆に左下の人をみると、これは精神年齢が低いから扱いが大変なんだけど、
コトハ:そうだね笑
中垣:さっきの話で言うと破天荒なだけの人ってここなのかな、と。
コトハ:
コトハ:もちろん偶然は受け入れつつ、それを感覚だけじゃなく知識に照らしながら賢くやっていける人が本当にすごい人なんだとは思うんだけどね。本当に感覚だけでバチーンっていっちゃうと、結局前回と今回を比べることができなくて、本当に破天荒なだけのやつみたいになっちゃうから、それはそれで響かないんだよね。
松田:うんうん。
コトハ:そういう感覚も大事にしつつ、基本的な知識とかはちゃんと持っていて、地に足着いてるって感じじゃないとね。
松田:破天荒なだけの人って、きちんと想定をすることもなしに勢いだけで変な方向に行っちゃって、でも当初の想定がないから反省もできなくて、それはそれだけで終わっちゃうって感じですよね。
コトハ:うんうん。
Source: commmon
あらゆる創造に当てはまる原則について話した、個人的に大好きな回
中垣:次に右下をみるとこれは最悪で、
コトハ:だめだ、めっちゃおもろい笑
中垣:まぁ言ってみれば老害みたいな感じですかね。
松田:はいはい。
中垣:で、本当に理想的なのは左上の人達で、これは
松田:最初はパッションドリブンでいくけど、後からきちんと顧みるひとね。
中垣:そうそう。例えば洋服のデザイナーだと…これに当てはまる人って誰なんですかね?
コトハ:それこそ、
中垣:…初めて名前聞きました。
コトハ:『ザ・セル』とか『落下の王国』なんかの、ゴリゴリの衣装デザインを手掛けている人。
中垣:へー。
石岡瑛子(いしおかえいこ)
Source: 東京都現代美術館
1938年東京都生まれ。アートディレクター、デザイナー。東京藝術大学美術学部を卒業後、資生堂に入社。社会現象となったサマー・キャンペーン(1966)を手がけ頭角を現す。独立後もパルコ、角川書店などの数々の歴史的な広告を手がける。1980年代初頭に拠点をニューヨークに移し、映画、オペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなど、多岐にわたる分野で活躍。マイルス・デイヴィス『TUTU』のジャケットデザインでグラミー賞受賞(1987)、映画『ドラキュラ』の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞受賞(1993)。2008年北京オリンピック開会式では衣装デザインを担当した。2012年逝去。
コトハ:ずっと衣装デザイナーをやっている人だと思ってたんだけど、資生堂に新卒で入って、当初はグラフィックデザイナーをやってたらしい。新卒って言っても疎開を経験してるくらいだから、キャリアはめっちゃ長いんだけどね。その
もう終わっちゃいました。終盤は激混みだったみたいですね
松田:はいはい。
コトハ:それで印象的だったのが、
Phrase of the Day
自己が確立されててギャンギャンな感じ
中垣:あー、なるほど。
コトハ:それを見て、
中垣:うんうん。
コトハ:それに80年も生きてると、初期の作品なんて遠い昔なわけじゃん。それをインタビューで思い出しながら「われながらよくやったなと思うわ」みたいなこと言ってて、それってめっちゃかっこいいじゃん。
松田:はいはい。
コトハ:あとは
Phrase of the Day
ツルツルしたものはつまらん
松田:
「あら、いいわね」
Source: 岡本太郎(2017)『自分の中に毒を持て』青春文庫
「しゃれてるじゃない」
「まことに結構なお作品」
なんて言われたら、がっかりだ。こちらは自分の生きているアカシをつき出している。人間の、ほんとうに燃えている生命が、物として、対象になって目の前にあらわれてくれば、それは決して単にほほ笑ましいものではない。心地よく、いい感じであるはずはない。
むしろ、いやな感じ。いやったらしく、ぐんと迫ってくるものなのだ。そうでなくてはならないとぼくは思っている。
何回でも言うけど全員買えよ
コトハ:まさにそうだよね。
松田:でも彼らってどれなん?
中垣:微妙やけど…大人っぽさと子供っぽさのバランスで言えば左上っぽい気はするけどな。
コトハ:他の例だと
中垣:僕も、大人だけど少女ってのは川久保玲をイメージしてました。
コトハ:彼女ももう高齢だからいつまで作品を見られるか分からんみたいな話は聞くけど、今でも年々ぶっ飛んできてるのね。モビルスーツみたいな服出したりさ。
中垣:はいはい笑
コトハ:でもその反面、
💞💞💞
松田:うんうん。
コトハ:彼女って会社員からいきなりデザイナーになったわけじゃなくて、
最初の店舗がセレショであることのソースがちょっと見つからんかったですすまん
中垣:へー。
コトハ:森ガール先駆け、みたいな感じだよね笑
松田:笑
コトハ:それでなんかのインタビューで、そのお店のオーナーの川久保玲さんですみたいな感じで撮られてる、ちょこんと座ってる写真があるんだけど…
中垣:あー、それ見たことあります。
コトハ:そうそう。やがて世間が求めるイメージもあって今みたいな強い感じになっていくんだろうけど、
Unsettling Vision of Rei Kawakubo – THE NEW YORKER
松田:うんうん。
コトハ:
中垣:丸襟のシャツとか、まさにそうですよね。
松田:うん、めっちゃ分かるな。
COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS – FASHION PRESS
コトハ:そうそう。よくお年寄りと赤ちゃんは一緒とか言うけど、
今日のまとめ
2021年1月23日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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