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最近考えてること

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みなと松田って最近何考えてるの?

松田:最近か…自分がお金を稼ぐことと、commmon のリーチを拡げることかな。

みなと:あー…あ、だめだ滑っちゃう。手先にハンドクリーム塗り過ぎた。

松田:おれのリップクリームをハンドクリーム代わりにするの、ようやくやめてくれるんやね。

みなと:笑 だってどっちもワセリンだし。

きみにとってはね

松田とりあえずお金について考えるために、最近は全然何も買ってへんな

みなと:節約してるってこと?

松田:まあ結果としてはそうやな。何も考えんとお金を使ってたら、どうしてもそれを客体化できる感じがないし。

みなと:あー…

松田:ほんま『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』って感じあるよ。

みなと:よく噛まずに言えたね。

松田:笑

Image: Amazon.co.jp

マックス・ヴェーヴァー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波書店

みなと:なんか前にさ、中垣が話題にしてたゲンロンのおじさんいるじゃん?

松田:はいはい。

c いいと思うのなら対価を払え / いいと思うのならタダにするな

みなと:それでちょっと読んでみようと思って『ゲンロン戦記』を買ったんだけど、結構おもしろいというか、考えさせられるところがあって

松田:うんうん。

東浩紀(2020)『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』中公新書ラクレ
Image: Amazon.co.jp

東浩紀(2020)『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』中公新書ラクレ

みなと読みながらめっちゃ松田のこと考えてたのよ。もちろん立場は全然違うけど…でもすごい松田っぽいよね。

松田:あれを読んで、まあ当然考えるところは多くあったよ。別におれは彼のように偉くはないけど…ああいう気持ちは最近特にあるな。

偉くないという自認、たぶん嘘

みなと:ただ…たぶんなんだけどさ、別に普通に大卒で会社に入ってみたいな人があれを読んでも「東浩紀、こいつただのクソじゃん」くらいのことを思い得るんじゃないかと思って。

松田:笑 まあそうやんね。

みなと:うん、でもすごいおもしろかった。すごく分かるし、めちゃくちゃ思い当たるところもある。

次郎:『ゲンロン戦記』ってあれだよね、ファイルの整理の話が書いてるやつだよね

松田:そうそう、よく分からんケーブルをなんとかしてたやつ

 ぼくが当時、領収書を打ち込みフォルダをつくりながら考えていたのは、そのような「経営の身体」はデジタルの情報だけでは立ち上がりにくいということでした。紙の書類を印刷しフォルダにして書棚に入れると、情報がオフィスのなかで特定の場所を占めるので、全体が身体的に把握しやすい。
 それはお金の流れだけの話でなくて、そのときはじめてぼくは、ゲンロンの全体をしっかり摑むことができるようになったのだと思います。ゲンロンカフェだったら、このケーブルはどこにどうつながっていて、どんな意味があるケーブルか、配線レベルまでいちど完全に把握しました。業者の請求書も細かいものまですべて確認しました。面倒なことを人任せにせず、ゲンロンについてなら、なにを質問されても答えられる状態になりました。
 会社を経営するためには、いちどその段階を経ないとダメです。Xさん、Aさん、Bさんと続いたトラブルの原因は、結局のところ、ぼくが「仕事をひとに任せる」ということの意味がわかっていなかったことにある。仕事をひとに任せるためには、現場でいちどそれを経験しておかないといけない。そうでないと、なにを任せているのかもよくわからないまま、ただ任せるだけになってしまうからです。それはほんとうは任せているんじゃない。単純に見たくないものを見ないようにしているだけであり、面倒なことから目を逸らしているだけなんです。「任せる」ことと「目を逸らす」ことは根本的にちがう。こんな話は実務経験があるひとにとってはあたりまえだと思いますが、それまで大学や出版という特殊な空間にいたぼくには大きな発見だったわけです。

Source: 東浩紀(2020)『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』中公新書ラクレ

みなと:それでこれは、中垣が今日話したいって言っていた美的人間っていう話にもつながると思うんだけど

松田:はいはい。

河東:このままおったらほんまにかっこよくなられへん気がするのよ。

Source: commmon

c 「僕は僕で、僕という線では結構やらしてもらってるんですよ」

きむ:二、三年前から思ってたのは、これはかっこいいとかこれは美しいとかあるじゃん。それをちゃんとやっていきたいなって。逆にこれはかっこよくないとか美しくないとかっていうものを、ちゃんとやらない人でいたい。そういう人であることに満足を覚えるというか。

中垣:それは、それをかっこいい美しいと思えるマインドを維持するということでもあるん?

きむ:そうだね。

中垣:だって例えば、すごい批判的なあれやけど、たぶん悪いことするやつって、 最初ちょびっと悪いことして、ううって思って、でも慣れて、もうちょっと悪いことして、慣れて、最後にはめっちゃ悪いことするねんけど、「まあでもこれはこれで自分なりに正義やし」とか思うようになるわけやん。

きむ:そうだよなあ。そうなんだよな。

Source: commmon

c みんなどんな人生にしたいの?

ダセぇことしながらそれを知らないふりしてるやつ、それじゃおれらには勝てんよ

みなと:まあ何かしらやりたいと思っていることがある一方で、それを形にして維持していくっていうのはどういうことなのか…ってことをすごく思ったし

松田:うんうん。

みなと:あとはそういうことを考えたときにさ、あの本ではリーチできていない人にあの感覚を知ってもらうにはどうしたらいいだろうなっていうことも、読みながらふんわりと思ったな。

松田:はいはい。

みなと:それこそ次郎だと政策とかもまさにそうだろうし、起業を通して商品を世に問うみたいなときにもあるんだろうけど…まあ commmon はその規模が今のところ何十人とか、ウェブサイトを読んでる人を含めても100人とかだと思うんだけど、ここまでは「これが理想だ」って言ってるだけで広がっている範囲なわけじゃん。

アナリティクスちゃんと見ろな、はるかにもっとおるで

松田:うんうん。

みなと:なんか…そこから先に何かを拡げるっていうのは、東浩紀が本の中で言っているようなことを考えなければならないのかなって思って。それで、最近の松田は何を考えて生きてるんだろうと思ってさっきの質問をした。

松田:まあなるほどね。

みなと何かを妥協する…とかじゃないと思うんだよね

c よいものが売れる vs 売れるものがよいもの

松田:うん。おれの今の気分としても、観念的な理想と実際にやっていることのギャップをもって妥協だとするとか、そういうふうには全く考えてへんなcommmon のインスタアカウントだって作ったくらいやし。

みなと:うんうん。

松田:あとこっちは個人的な話になるけど、お金を稼ぐというか…お金のゲームにシンプルにのるっていうの? それもゼロ葛藤で取り組めてるし。

みなと:その分の電話番号が生まれては死んでいくんだね。

横行するiPhone安値販売のカラクリ 業界からも懸念 – 日本経済新聞

松田:そうそう笑 ほんでそういうことをしてる合間に金融リテラシーを高めながら「やっぱ全員クソ」って思いを噛み締めてる。リーマンもアルケゴスも頭おかし過ぎでしょ。

みなと:それに関しては松田はどの participant でもないけどね笑

松田:そんなことないよ。お金を目的にする以上誰もが避けては通れない行動原理の、その究極がああいうことでしょ

みなと:まあそうか。

松田:お金を稼ぐことが第一義になるのであれば、捕まってお金を稼げなくなったり、財産を没収されることがない限りは何をしてもいいからね。

中垣:違和感がすごいよ、おれにはほんまに分からへん。ハヤカワ五味もバルクオムも、何がしたいんかほんまによく分からへん。

松田:なんかさ…別にお金を稼ぎたいからやっているわけでさえなさそうやねんな。

中垣:そう、そうやねん。そこがポイントやと思うねんな。

松田:だから言うたら、お金を稼ぐことにフォーカスできてる反社の方がしっくりくるまである。

中垣:うん、ほんまそうやと思う。なんやろう…本当に理想の製品とか社会善みたいなことが目的なふりをしながら実態は全くそうではなく、でもそこを突っ込まれたら「お金を稼ぐことが目的です」って言っとけばいいみたいな、そういう複雑で結局よく分からんことになってる気がする。

松田:うんうん。

中垣:都合良く組み合わせた何にも焦点の当たっていない動機を、そのことに自覚的でないまま信じてるねん。

Source: commmon

c 市場原理の競走馬の話

次郎:それはファミマで寝ることになったのとは関係はあるの?

松田:あるある。あれはもうたまったもんじゃなかったからね。

みなと:笑

松田:今まではね、「ボロボロの服を着て半ばホームレスみたいな生活を送っていても、おれの崇高な精神は不可侵だぜ」みたいに思ってたけど、そんなん完全に嘘でした。

きむ:笑 はいはい。

松田:その晩は結局ね、シェアサイクルを乗り継いで流れ着いた先のファミリーマートのベンチで、ルイヴィトンのボストンバッグを抱きしめて寝たよ。

きむ:笑

Source: commmon

c お金一年生

松田:まあそんな感じ。

みなと:最近、松田が観測した何かについての話は聞いてた気がするけど、松田が自分の中で何を考えてるのかはよく分かってなかったから。

松田:まあそうやね。いよいよそういうことって話さなくなったからね。

みなと:中垣からは文字に起こされてない部分でも、彼が何を考えてるか聞く機会はあるんだけど、松田は最近「もういい」みたいな感じというか。

松田:おれがよく話してたのってたぶん2016年前後やと思うねん。その頃は内的過程みたいなのをめちゃめちゃ話してたと思うねんけど、そのときって何かしら実存に対する問いみたいなものが自分の主題としてあって、それになんとか決着をつけたいと思って話してたはずやねんな

みなと:うんうん。

松田:でもまあ、今は特にそういうのがないというか、もちろん日々の些事からより重要そうな物事まで生きていて困難を感じることはあるが、でもそれって寒い日に寒がってるみたいなもんでさ。

みなと:うんうん。

松田:ほんまに寒かったら服を着たらいいし、ユニクロに行ったらウルトラライトダウンが売ってることも知ってるねん。なんかそういう感じ。結局どうしたらいいかは知ってるし、それをやるのは自分だとも分かってるからね。だからそういうことを考えたとしても、わざわざ話したりはしてなかったな。

みなと:うんうん。

松田:もちろん込み入った話に言語的に整理をつけるのは好きやから、人の話を聞く中で「それはつまり」とか「別の例でいくと」みたいな口の挟み方はするけどね。

次郎:うんうん。

松田:でもまた一方で…おれ今日話したいことがあるって言ってたやん? その内容もおれにとっては、結局は寒い日に寒がってるような内容やねん。

次郎:はいはい。

松田個人的には正直どうでもいい、おれは困ってへんし。でも…それをパブリッシュすることまで考えたとき、それには多少なりとも意味がありそうだし、その延長線上でより大きな価値を実践することに今のおれは興味があるねんな。

みなと:うんうん。

松田:だからわざわざ話題として持ってきたし、話の役に立つであろう具体例もたくさん持ってきた。そうすることで少しずつ違う様々な具体に落としながら、より一般性の高いステートメントになればなと思ってる。その上で必ず記事にするしね。

みなと:はいはい。

松田:今の自分にとって話すっていうのはそういう感じかな。これまでは自分の最も特殊な確信を獲得するためのそれやったけど、今はなんとかそれを一般化して流通させたいって感じ

2022年1月23日
Aux Bacchanales

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