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【後編】究極の陽キャ、つまり世界の主人公

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前回からの続きです。

c 【前編】究極の陽キャ、つまり世界の主人公

c 【中編】究極の陽キャ、つまり世界の主人公

中垣:あと地味に取捨選択みたいなのが大事な気はするよね。情報も環境もそうで…それこそきゅーちゃんが、調子いいときじゃないと commmon を読みたくないっていうのもそうやけど。

松田:あー…はいはい。

中垣どうしても自分を相対化しちゃってうまくいかないならそこは避けるとか、そういうゲームには参加しないとか。相性のよくないところで変になっちゃうのはもう仕方がないから。

松田:まあそれはそう。

If you make your bed every morning you will have accomplished the first task of the day. It will give you a small sense of pride, and it will encourage you to do another task and another and another. By the end of the day, that one task completed will have turned into many tasks completed. Making your bed will also reinforce the fact that little things in life matter. If you can’t do the little things right, you will never do the big things right.

And, if by chance you have a miserable day, you will come home to a bed that is made — that you made — and a made bed gives you encouragement that tomorrow will be better.

If you want to change the world, start off by making your bed.

Source: The University of Texas at Austin

Adm. McRaven Urges Graduates to Find Courage to Change the World – The University of Texas at Austin

c ベッドメイクをちゃんとする、話はそこから

中垣:その辺のセンサーを磨くっていうのは大事な気がするね。自分が今どれくらいそうなっちゃってるかが分かるようになるというか。

松田:うん、陰キャってなんか執着あるもんな。

中垣:そうそう。

松田:陽キャってそういうのないやん。いきなり「あー、おれはいいわ」とか言い出して、いやそこもしっかりおさえようと思ったおれはまだまだやったんか…みたいなさ。

これ分かる?

中垣:笑 で、そのもっと手前で、勝ち負けとかプライドを捨てるのが大事やと思う。その環境とかゲームに身を置いていないと負けた気がするとか、そういうのが気になってる限りは降りられへんから

松田:うんうん。

大切なのは、他に対してプライドを持つことでなく、自分自身に対してプライドを持つことなんだ。

他に対して、プライドを見せるということは、他人に基準を置いて自分を考えていることだ。そんなものは本物のプライドじゃない。たとえ、他人にバカにされようが、けなされようが、笑われようが、自分がほんとうに生きている手ごたえを持つことが、プライドなんだ。

相対的なプライドではなくて、絶対感を持つこと、それが、ほんとうのプライドだ。このことを貫けなかったら、人間として純粋に生きてはいけない。

Source: 岡本太郎(2017)『自分の中に毒を持て』青春文庫

c 岡本太郎(2017)『自分の中に毒を持て』青春文庫

なつき:これ、話の前提としては陽キャになりたいってことなんだよね? 陽キャとして想像する人間は強いなって思ってるみたいな、そういう話があるの?

中垣:いやそれは違うんじゃない? シンプルな話として、クラブでいきいきと遊べたら楽しいだろうにとかはあるけど、今はそっちの話ではなくて…

松田:まずは言語的に整理をつけるのが楽しいっていう、それでしかないよ。

なつき:笑

松田:…まあ明日からこっそり実践するけどな。

中垣:あとこれは全てにおいて大事やと思うねんけど…一挙手一投足みたいな話でさ、自分が嫌な世界観があるとしたらそのルールに則った行動は一切しないっていう、これはほんまに大事な気がしてて

松田:うんうん。

中垣:さっきも言ったように、おれは小4くらいまでは無邪気に生きててんけど、どっかのタイミングでおれとお前っていうプロトコルを持ち出すやつが出始めたのね

松田:はいはい。

中垣:それまでおれはそんなん持ち合わせてなかってん。インディアンやってん。

松田:まあ分かるけどな、言い方な。

ディー・ブラウン(2013)『わが魂を聖地に埋めよ』草思社文庫
Image: Amazon.co.jp

ディー・ブラウン(2013)『わが魂を聖地に埋めよ』草思社文庫

中垣:でもその後はむしろ、生存戦略としてそれを武器として使うようになったわけよ。

松田:闇堕ちやね。

中垣たぶんやけどそれが一番悪影響やったと思うねん。周囲がそうであるとか環境がそうである…もちろんその程度によっては何かしら対処しなければいけないこともあるんだけど、それを自分に取り込んで適応してしまうっていうのがやっぱり一番よくない

松田:せやね。

中垣:だから最近は他人様が作ったものにとやかく言わへんようにしてる。それだけでもだいぶ効く。

松田:うんうん。

中垣:なつきもさ、自分がうまく接続できない世界観とか、幸せを見い出せない世界観があったとき、それにあんまり言及しない方がいいと思うで

なつき:あー…

中垣:あるいはその世界のロジックでは発言しないとかね。それが一番効く気がする。

なつき:「あちらはあちらだな」って思えるようになる…って感じのこと?

中垣:まあ最終的にはそうやってしっくりくるようにはなるんだろうけど、とりあえずはテクニカルな話として、思っても言わないっていうのが大事やと思う。いずれ思わなくなるから

中垣:けどさ、それとは別に…例えばしょうもない同期をフォローしてるとして、その動機って悪口と一緒なわけ。

みなと:うんうん。

中垣:「ほーらまたこんなんアップして」みたいなね。でもそういうことをストーリーを見て思うたび、これは…出世できひんなと。

みなと:笑

中垣:要は、単純に悪口を言わないってことだけじゃなくて、そういうメンタリティは今後一切排除しようと思って。

松田:うん、確かに。

中垣:だからシエちゃんのストーリーもミュートしたし…自分が見て変なマウンティング心を感じちゃうもの、これは全部見ない。そう決めた。

Source: commmon

c 座右の銘「正しいことをする」

松田:それにさ、そういうことを言うてるうちは自分が中心には程遠いやん。言わなくなって初めてこう…世界の重心が自分の真下に寄ってくると思うねん

中垣:うん、それはめっちゃあると思う。てかそれいいな。

なつき:それで言うとこの間のバーベキューはそうだったね。

中垣:あ、そうやったんや笑 こいつは完全にチルってんのかポジション取りミスったんか、どっちなんやろうってずっと思ってた。

松田:笑

中垣:てか重心っていうのはほんまそうやね。ちょっともう一回言ってくれへん?

松田:笑 やっぱさ、よそのことを言うてる限り自分が中心にはなられへんねん。でもそういうことを言わんとおれば、自然と世界の重心が自分の真下に寄ってくるねんって

中垣:自分の真下に重心が寄ってくる、すごくいいな。

2022年5月8日
赤坂の部屋

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