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【シリーズ】今日のファッション #2

何を着るかではなくどう着るか。BRUTUSのファッション特集のルックのモデル、植民地に駐屯してる軍人の休日、おしゃれのためなら空想は無限に広がります。

4 years

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当日写真を撮るのを忘れていたので、実際の服装を頭の中でイマジンしながら楽しんでもらうコンテンツと相成りました。

松田:今日の中垣なんかおしゃれやな。おしゃれして来てくれとは言ったけど。

中垣:おしゃれやろ。ただパンツのウェストの紐を入れるか出すか迷ってて…昼間試しに散歩したときは出してんけど、ちょっとよく分からんくなってる。

松田:え、なんか紐が出てる感じがむしろいいよ。

中垣:あ、ほんまに? 今このスタイルに名前を付けようと思って考え中やねん。とりあえず「コロニアル」は入ってくる

co‧lo‧ni‧al1 /kəˈləʊniəl $ -ˈloʊ-/ ●○○ adjective

1 relating to a country that controls and rules other countries, usually ones that are far away
2 made in a style that was common in the US in the 18th century
3 relating to the US when it was under British rule

Source: LONGMAN

松田:おれの今日の格好はね、買ったまま全然着てなかった服を合わせただけと言えばまあそうやねんけど…

中垣:結構やばい見た目してるで笑

Image: commmon

人生初の置き画、めんどかったから二度としない

c ギャルソンの服ちょっといいよな

松田:いやでもね、これにもちゃんとテーマはあるねん。このパンツはディテールがワークパンツのそれやから、それに合わせてシャツの袖を2回捲ってるねんな

中垣:はいはい。

松田:これがちょっとさ…?

中垣:あー、ワークシャツ的なね。

松田:そうそう。とは言え別に、これをしたからって完全にワークスタイルになるわけじゃないやんか。で、これは結局 BRUTUS のファッション特集の、ブランドごとのスタイリングのモデルがしてる格好ってコンセプトやな

『WORK WEAR 働く服は美しい』(BRUTUS 2020年 4/1号)マガジンハウス
Image: Amazon.co.jp

癖が強すぎるデザイナーと合羽橋に行く記事が最高

『WORK WEAR 働く服は美しい』(BRUTUS 2020年 4月1日号)マガジンハウス

中垣:笑 そんなん言うたら全部逃れられるやん。

松田:笑

中垣:でもあれやな、上に何か着たら普通になんとかなりそうやけどな。

松田:このパンツ、かなり張りのあるコットンやねんな。すごい紙っぽくて、歩いてて衣擦れの音がバサバサいうねん。

コムデギャルソンシャツ ワークステッチパンツ
Image: SSENSE

Comme des Garçons Shirt Navy Workstitch Trousers – SSENSE

中垣:ほんまや、めっちゃ番手が高いな。でもあれやね、ヒゲとか出てほしくはないね。パッカリングとかならいいけど。

松田:そうやんな。だから最初のうちは洗濯のときに…いや、まあ何も考えんと履くことにするけどね。いずれにしてもフルスイングのコムデギャルソンって感じで気に入ってる。

松田:あとはおれ、このスタイルのためにいつも着けてるスコーシャ外して来てんで。あれ系のスタイリングに使っていいアクセサリーはクロムハーツとエルメスしかないからね

c エルメスのアレア

c Cippyのブレスとクロムハーツのネックレス

中垣:なるほどね笑

松田:あと、この格好にはオカバシが全然しっくりこなかったから、無印良品に行ってサンダル買ってトイレで履き替えたわ。オカバシは捨てた

オカバシ サンダル
Image: OKABASHI

一体成形サンダルのロールスロイス、ロールスロイスに乗ったことはないけど

Surf Flip Flop – OKABASHI

OKABASHI サーフフリップフロップ

中垣:それちょっといいな。

松田:そうそう。無印良品のこれ、ずっとエントリーしようと思っててんけど、なかなかタイミング難しかったからちょうどよかった。

足なりビーチサンダル – MUJI 無印良品

中垣:うん、これいいな。なつきもこれ買ったら? もう夏終わるけど。

松田:笑

なつき:これさ、なんかカラバリ不思議じゃなかった?

松田:赤、青、黒、灰色、白…あと緑か。確かに結構謎やんな。

中垣:トングは全部クリア?

松田:そうそう、トングは全部同じ。

中垣ちょっとヌメってる感じがいいな。グミっぽい。

松田:そうやんな。あとはソールのエッジが立ってない感じとかもええねんな

中垣:うんうん、そうやんな。

松田:あとはユニセックスやからか、かなり細めやんな。これがMサイズで24.5~25.0cmらしいねんけどやけど、それくらいぴったりで履くのがええと思う。

中垣:はいはい。

松田:多分ね、かかとが出ちゃうとだらしなくなる。

かかとが合ってない靴履いてるやつ超嫌い

中垣:そうやね。

松田:これはあれや、メゾンブランドが夏前にノリで出す、意味分からんビーサンの気分で履いてる

中垣:あー、そういうことね笑

松田:3万円くらいで出てるやつな。これも含めて BRUTUS のファッション特集って感じ

中垣:確かに、そう言われたらありそう。

松田:よかった笑

中垣:今日のおれの服はね、まあ見た通りなんですけど…

松田:はいはい。

中垣パンツはね、この前なつきが買ったのと同じもの

なつき:今日も全く同じだよね笑

H BEAUTY & YOUTH カーゴパンツ
Image: UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE

ナイロンとリネンとコットンの混紡。繊維の錬金術やね

BALLOON CARGO PANTS – H BEAUTY&YOUTH

中垣:とりあえずこれは履きたかってん。でもちょっとぶかぶかしてて、最近大きめのトップスも持ってないしどうしようかな…と。

松田:はいはい。

中垣:ウエストを腰の上まで持ってきてもかなりタブつくねん。ケツ周りのシルエットが若干不安にはなるよな。

松田:あー、なるほどな。

中垣:そこで、ちょっと大きめのこのシャツがあったから、じゃあもうこれでいいんじゃないかと。

BEAMS PLUS コットンリネン オープンカラー ショートスリーブ シャツ
Image: BEAMS

コットンリネン オープンカラー ショートスリーブ シャツ – BEAMS PLUS

中垣:実際にそんなやつがおったのかは知らんが、植民地に駐屯してる軍人が、休日に適当に軍パンと開襟シャツで出て行く、みたいな。そういうスタイルが仮にあったとして、それの再解釈なんじゃないかってことにした

楽しそうで何よりです

松田:はいはい、なるほどね笑

中垣:そもそも、こういう開襟のリネンっぽいシャツにグルカショーツみたいなのを合わせるだけでザ・コロニアルスタイルみたいなところがあるから、そういうイメージでいいんじゃないかって。

松田:うんうん。

中垣:ほんまはね、ビーサンとかグルカサンダルみたいなものの方がよりコロニアルっぽいとかはあるんやろうけど…

松田:Here we Tokyo ですよ。そのローファーの方が都会っぽくていいよ。

Corno Blu Penny Loafers Black – BRYCELAND’S

中垣:それもそうやし、なんかああいう靴があんまり好きじゃなくて。

松田:うん、別にそのローファーでいいと思うよ。

中垣それを素足履きしてるっていうのが、ちょっといいかなと思ってる

松田:それさ、丈は今どれくらいになってんの?

中垣:丈はね、一回まくってちょうどノークッションくらい。

松田:もうちょっとまくって、裾がより絞られて足首が見えてる感じの方がよくない?

中垣:あー、それでもいいかもしれん。じゃあそうする。

松田:笑

中垣:…っちゅうスタイルですわ、今日は。

松田:はいはい。

中垣:なんかね、パッと見はかなり古いシルエットやん。開襟シャツの感じとか、戦後すぐのサラリーマンの夏ってきっとこんな感じやんか

松田:そうね。

中垣:やねんけど、素材が結構ナウいというか…

松田:確かにね。よく見るとかなりテクい見た目のパンツやんな

H BEAUTY&YOUTHのオリジナル、大好きです

H BEAUTY&YOUTH
Image: UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE

H BEAUTY&YOUTH

中垣:そうそう。…で、なつきはいつも通りですか?

なつき:こればっかり着てんだよね、気に入っちゃって笑

中垣:まあ安定感抜群やからね。

なつき:今日さ、河東が言ってたbarrに行ってきたんだよね

中垣:はいはい、中目黒のね。

なつき:で、ボーダーを買っちゃって。

https://www.instagram.com/p/CElFgZXDaYp/
Source: barr_tokyo/Instagram

松田:へー。

なつき:ボーダー持ってなかったし、いいかなと思って。ロシア軍のデッドストックらしい。

中垣:ちょっとあれっぽい、ORCIVALみたいな感じ

ORCIVAL

娘には何の気なしにオーシバルが似合う女性に育ってほしいです。娘はいませんけど

松田:うわー、高校生のとき思い出すな。てかそのタグがいいね、いかにも軍モノっぽい。

なつき:で、どう着ようかなってのを相談したくて

中垣:そこまでボートネックではないから、ザ・マリンってほどにはならへんよな。ボーダーってそもそも結構着やすいけどね

なつき:あ、ほんと? なんかコミカルになっちゃわないかと思って…

中垣:なんか、部屋着っぽくだらっと着たらええやん。「今日やる気ありません」って感じで。

なつき:あー。

中垣ボロボロでカスカスのジーパンにそれ着てビーサン履いて、「まじでやる気ないっす」みたいな顔しとけばいいと思う

なつき:笑

松田:このシャツなんかあれやな、袖のまくり方を鏡の前でいくらでも試せそう。

中垣:そうやんね。

松田:たぶん、最高のスイートスポットがあると思うねん。

なつき:袖のまくり方はどういうバリエーションがあるの?

中垣:いやー、言うて適当やで。ただ分厚過ぎたらいなたくなるけど…まあ雑でいいねん、こんなん。こうやってギュってしとけば

今日のおしゃれTips
「袖はギュってしとけばええねん」

2020年9月18日
Aux Bacchanales 紀尾井町


ブライスランズ ローファー
HeaderImage: BRYCELAND’S

BRYCELAND’Sのローファー。
ラルフ・ローレンのアジア・パシフィックのメンズラグジュアリー・シニアディレクターを務めたイーサン・ニュートンと、実業家ケンジ・チュンによるBRYCELAND’S。ワークウェアからイブニングまで、エレガンスを犠牲にすることなく無骨さを表現したクラシックなメンズワードローブを提案している。

Corno Blu Penny Loafers Black – BRYCELAND’S