松田:Apple TV+の『Tehran』っていうドラマがあるねんけど、
みなと:ほう。
松田:
中垣:はいはい。
松田:最初はテヘランっていうタイトルに惹かれて、イランのあのバイブスを多少とも味わえればと思って観てんけど…なんか妙に生々しいねんな。
中垣:ほー。
松田:
みなと:笑
松田:ほんでよくよく見るとディテールが結構すごくて、外国人観光客として現地に行ったときに目につくような特徴っていうのを全部拾ってるねんな。
中垣:はいはい。
松田:物語を描写するのに必要な要素を必要な順に入れているだけじゃなくて、
日本で信号待ちをしているとき、反対側が赤になったからもう青になるだろうと思って歩き出したら、実は次に青になるのは別の信号だったことに気付いて歩みを止める、みたいなことがあると思います。あれが日本ならではのことなのかは知りませんが、もしそうだったとすると、物語の本筋にとっては重要でなくても、その描写をすることでシーンが日本であることを強く印象付けることができると思います。『Tehran』にはそういう描写が数多くありました。
みなと:あー。
松田:例えばイランでは、
中垣:はいはい。
松田:一方で
深夜ここに行くとそういう人がたくさんいます。緩く巻かれたスカーフから見える髪には、渋谷のクラブにいるギャルのへそ出しを見出しましょう
河東:へー。
松田:でも、基本的にイランでナイキは買われへんねん。細々とした輸入で入ってくるのはあるけど、それを買えるのは金持ちだけやねん。
中垣:あれでしょ、ドルが高いっていう。
僕らは豪遊できます
松田:そうそう。だからどうなるかって、
中垣:やば。
松田:その結果、
みなと:笑
河東:それってカメラがバックの現地の人を写したってだけじゃないん?
松田:ちゃうねん。エキストラ的なやつじゃなくて、物語の重要なシーンを演じてる人の衣装がそれやねん。だからそういう服装がイランの特徴っていうことを分かった上で、それを衣装にしてるんやと思うねん。
中垣:そういうことか。
制作はまさかのイスラエル。絶対に現地で撮れないクルー
松田:あとイランの男性って、
みなと:あー、着けてたね。
河東:これ?
みなと:確かに、
中垣:笑
松田:あとはね、反体制的な思想の若者がレイブをするシーンで流れてる曲も、イランで実際に流れてた、
みなと:笑 めっちゃおもしろいな。
松田:なんでそんなことまで分かってるん?っていう。まじで「…テヘランやん?」ってなるで。
河東:
中垣:笑
2020年11月13日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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イランの首都テヘランに潜入した諜報員タマルを描くテレビドラマ『テヘラン』。イスラエルの放送局Kan 11でプレミア放送された後、2020年9月25日にApple TV+から全世界に配信された。
制作はイスラエル。イラン人を演じる俳優の一部は、実際にイランで生まれ母国語としてペルシャ語を話す者が採用されており、撮影はすべてアテネで行なわれた。