中垣:なんかさ…結婚ってもしかすると悪くないのかもしれないというか、
結婚が悪いものとかいう偏った前提
松田:はいはい。
中垣:例えば今髪型を坊主にしてるけど、これを自分でやるのがうまくいかなくても、変になってへんか彼女に見てもらったり、代わりにやってもらったりできるわけやん。
松田:あー、そういうことね笑
中垣:そういう、一人やとできひんけど他に人がいたらできることって他にもあると思うねん。
松田:うんうん。しかもそれ、シンプルに便利っていうだけじゃなくて、もうちょっと意味のあることな気がするな。
中垣:それでこれが彼女との話なら、言うてもずっと一緒にいるかは分からへんから、
松田:うんうん。
中垣:
松田:うん、分かる分かる。個人的にも、
中垣:やっぱそうやんね。
松田:まあ例えばやけど…比較的製品寿命が長い何かを買い替えるときも、ただ付き合ってるだけやと多少の不便に甘んじても今ある物で我慢するっていう判断をし得るけど、この先もずっと一緒にいることを想定できたら、それを前提にしたその場しのぎ的でないスパンの長い投資ができるよな。
中垣:そうそう。だから
みなと:あー、はいはい。
交換と分業、またそれによる知識の蓄積によって文明が駆動されてきたことを示し、現在の人類の繁栄を説明します。 いつの時代も存在する悲観的未来予測を一蹴し、積極的楽観主義を提案する一冊です。
マット・リドレー(2013)『繁栄 明日を切り拓くための人類10万年史』早川書房
中垣:目黒で山原とルームシェアしてるときもそれは思ったな。2年っていう短い期間でも、それが誰であっても、確実に一緒にいることを想定できることで判断しやすくなることってあると思うわ。
松田:あとはだからこそ、意気投合している限りにおいてというのではなく、
自己への信頼と他人の可能性への信頼に基づく最も人間らしい技術として、愛するということを説きます。フロムの代表作であり世界的なベストセラーです。
エーリッヒ・フロム(2020)『愛するということ』紀伊國屋書店
中垣:うんうん、そうやと思う。そう考えると結婚も結構肯定的に捉えられる気がするよね。
みなと:なるほどね。
中垣:あと逆に言えば、
松田:うんうん。
なつき:個人的には最近彼女に子供の話をされてて、いよいよ結婚が現実味を帯びてきてるね。
中垣:はいはい。
なつき:それで彼女には30歳までには子供が欲しいって言われてて…まあ妥当な数字だとは思うけど、あと3~4年かと思うとあれだよね。
どれ?
中垣:どうすんの?
なつき:…まあ早めに結論を出して、もし30歳までに結婚する気がないのであれば別れるべきだよねとは思ってる。
中垣:そう言うってことは結婚する気はないってことやんな。
なつき:うーん…まあそうだよね笑
松田:
みなと:笑
松田:しかしあれやね…
中垣:それは、彼女と一緒に暮らすようになってからってことやんね?
c 賃貸と街の話
松田:そうそう。身動きが取りづらいとか不自由を感じたりっていうのは今のところないな。むしろ、いろいろと見通しが立つようになった効用の方が大きい気がする。
中垣:うん、やっぱそうやんな。これをベン図で考えるとさ、自分の可能性と彼女の可能性があったとき、
松田:重なってる部分は二重やもんね。
中垣:そうやんね。単純にリソースが倍やし…
成長しました
松田:はいはい。
中垣:それこそ、松田が彼女と二人で坂をめぐる散歩に行くとか、そういうのって一人じゃやろうと思ってもなかなかしないわけやんか。
松田:確かにね。
神田川と目白通りに挟まれた、学習院から椿山荘までのエリア、弱い土地から強い土地へのグラデーションが分かりやすくて楽しいです
中垣:つまり、リソースだけじゃなくて動機も二人分になるから、片方が何かをしたいって言ったらもう一人もそれにのることができるし…
松田:うんうん。
中垣:前に彼女に服を買ってあげたときにも思ったな。
松田:それに中垣からしたらそもそも服には興味があるねんから、自分に加えて彼女の服に興味を持っても、追加のコストってあんまかからへんわけやん。
みなと:あー、なるほどね。
松田:そういう意味でも、お互いの動機を都合よく使える感じはあるよね。
中垣:
2021年3月21日
Aux Bacchanales 紀尾井町
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