松田:
太郎:あー。
松田:逆におれも、この一年で新しく知ったものリストを持ってきてるねん。それと交換って感じやね。
[toc]太郎
おれを炉心の真下に連れて行ってくれ。
太郎:あー…なんだろうな、ちょっと待ってね笑
松田:じゃあおれが先にカードを切るわ。太郎にはね…
太郎:うんうん。
c 00年代ファッションを懐古しながら考える、Vネックの白Tの着こなし方
松田:それこそイッシーのとこで超深いVネックを出してたりさ。でも一般的な感覚としてはあんな深いVネックなんて着れるわけないし、じゃあどうしようかなということで買った
石崎さん、な
太郎:はいはい。
松田:フィルメランジェなんてひとしきりみんなに相手し尽くされたブランドやと思っててんけど、定番のVネックが結構いいねん。Vの深さはまあ普通、全然街でも着られるくらい。
太郎:うんうん。
松田:やねんけど、なんか身幅の感じがええ気がするねん。肩に対して身幅が結構あるから、
太郎:はいはい。
VICTOR NEWLINDA / ビクター – FilMelange
松田:ほんでそれをタックインしたらええ感じに布が余るねん。もちろんフィルメランジェやから生地もやらかいし、なんかね…
太郎:なるほどね。
そもそもはきちんとした出自でありながら転地している、つまり十分な正統性を持ちながらその正統性が根ざした場所からは離れていること、また気候というプラクティカルな理由もわずかながらあることによって、その無精に幅を利かせしめているような…僕にとってのコロニアルな気持ちっていうのはそういう感じです。
Vネックみたいな服は、エクスキューズがあるのかないのかよく分からないくらいの、しかし堂々とした態度で着るとかっこいいんじゃないですかね。
THE LOVER (L’AMANT) – THE PROJECTOR
映画『愛人/ラマン』予告編 マルグリット・デュラス – YouTube
松田:おすすめって言ってもこれくらいの感じの話でいいのよ。あんま重く捉えんで大丈夫。
太郎:うーん…じゃあ
松田:はいはい。
太郎:普通の白いシャツなんだけど、何にでも合わせやすいし持ってた方がいいよって言われて買って、実際そればっか着てる。
松田:へー、じゃあおれも買おうかな。なんかおれ服は好きやけど、じゃあおしゃれかっていうとまたちゃうのよね。河東みたいにやることやってきてへん、必修科目を落としまくりなのよ。
太郎:あー、うんうん。
河東:あとさ、おれ最近おしゃれになってきたというか、服が似合うようになってきた気がするねんな。
倉留:はいはい。
河東:何が境目やったんかは分からんけど、もうミスり尽くしたんかもしれへん。
倉留:中垣もそれ言ってたな。河東とかタカは全部通ってきてるから、おれもいったんは全部通ることにするって。
Source: commmon
松田:だから正直、安定感のあるええ感じの白いシャツを買うみたいなことしたことないねん。やっぱそういう服もちゃんと買わなあかんわ。
太郎:あとまた全然違う話なんだけど、「この話逃したくないから録音したいけどそういう雰囲気でもないんだよな」っていうとき、
松田:あー、やっぱそうやんな? そのためだけにApple Watch買おうと思ったことあるもん。いつも会ってる人ならレコーダー置いてても気負わず話してくれるけど、やっぱこれ普通は嫌やもんな。
太郎:特にえらい人との打ち合わせのとき、これで録音できるのはめっちゃいいよ。
松田:音も綺麗にとれる?
太郎:わりといける。
もじん
いかにも軽薄っぽい話し方なんだけど、彼には彼でそうする妥当性があるんだろうなと思わされる。
もじん:僕はね、この一年サウナにはまってたの。
松田:サウナ…サウナね。
もじん:まあ語り尽くされてるもんね、じゃあちょっとやめとくか笑 他だと何があるかな…
みなと:今年読んだ本の中で一番良かったのとか、映画とか?
もじん:あー、なるほどね。本は仕事に関係ある専門書しか読んでいないしな…映画だと、みなとはどうせシンエヴァでしょ。
みなと:僕はそうだね。
この一年、シンエヴァを勧めるときの彼の傲慢さと言ったらもう
もじん:今年は何にはまったかな…最近ちょっと記憶が危ういからな。
松田:また適当なこと言うて。
みなと:笑
もじん:いや、ほんとほんと。最近やばいんだよ。でも
松田:あー、行ってねぇ。
国立新美術館・島根県立石見美術館(2021)『ファッション イン ジャパン 1945-2020 流行と社会』青幻舎
もじん:おれは佐藤可士和展に行きそびれて、悔しいなどうしようかなと思ってたらファッション展がやってたから行ったの。それで一緒に行った友達がファッションに詳しかったから、いろいろ教わりながら観て回って。
松田:へー、なるほどね。
佐藤可士和展も気付いたら終わってたわ。もう無理だよ
もじん:それでファッションを勉強し直してるって感じ。
松田:うんうん。そこで言うファッションっていうのは…特にどういった文脈で?
もじん:
松田:はいはい。
もじん:それと一緒で、ファッションにもトラディショナルなスーツスタイルがあって、それをどう崩せるかっていうのがおもしろいと思うんだよね。だから僕は今ポールをすごい推してるんだよね。
松田:はあはあ。
ちょっと待てそれどこのポールだ?
もじん:それが今年の僕の中での流行りかな。
松田:てかあれなんやね、俳句やってるんやね。
もじん:
松田:へー。
もじん:服っていうのはさ、身体に合わせて着るって思いがちだけど、着たい服のために身体を鍛えたりダイエットしたりすることもあるわけじゃない。そういう逆転があるわけだよね。
松田:はいはい。
服は人に着用されることを通して、それを着る主体にとっての客体としてだけでなく、同時に自身と一体不可分な主体の一部としても現れるという点に、その特殊さがあります。
もじん:俳句でもなんでもそれと同じだよね。僕はまだ弁護士として一年目だけど、弁護士としてどれだけ型を守りつつやるかっていうね。
松田:うん、なるほどね。
もじん:
松田:うんうん。
もじん:それをそろそろ崩していってもいいのかなっていう…ごめんね、なんかくだらない話で。
松田:身に沁みるものはあるね。おれは今まで本当に型に従うことができなかったから。
もじん:まあどうなんだろうね。型があるから型破り、型がないのは型なしっていうのはあるけど、それはそれですごく古い考え方だなとも思うし。
松田:でも個人的に思うところはあるねん。今までずっと、
もじん:でもおれも2年くらいヒモしてたよ、司法試験浪人だったから。
松田:あ、そうなんや。でも確かに、今年弁護士一年目ってちょっと遅めやもんね。
人のことはいいんだよ
もじん:司法試験は4浪してるんだよ。その間はバックパッカーしたりしてね。だから不安定な状況を一回通った上で、世の中には型ってものがあるんだなと思ったりもしてて。
松田:なるほどね。
もじん:
松田:それで言うのなら、別に勇気があってこうなったわけじゃないよ笑
もじん:いや違うんだよ、それが常人にはできないんだよ。
松田:笑 じゃあおれのおすすめやねんけど…みなとが今手首に着けてる金のチェーンあるやろ、あれがむっちゃええねん。 ピー っていうメーカーの ピー っていう品番のやねんけどね。
もじん:うんうん。
松田:そもそもチェーンってさ、短く切った針金みたいなんをコマの形に丸めて、それを繋いでいくことで作られているわけやん。
もじん:うん、そうだよね。
松田:そうやって、丸い断面の線から作った丸い形のコマをつないだチェーン、これがチェーンの基本形ね。ここでひとつひとつのコマについて考えると、縦にしたコマをぶった斬るとその断面は上下に並んだ2つの円になるわけで、それが90度ずつ回転しながらチェーンの形に繋がるわけだから、
もじん:あー、うん。たぶん分かるよ。
松田:で、その4つの円からなる図形を、それより少し小さな正方形で角を落とすようにするわけ。そういうふうにしてコマの丸みをカットしたのがこのチェーンやねんけど…
もじん:あー…だからあれでしょ、
松田:そうそう、まさにその通り。そうやって作ったチェーンって、
こんなにスムーズにメイクセンスしてもらえたの初めてです嬉しい
もじん:なるほど、確かにね。普通のチェーンの方がなんかガサガサしてるってことでしょ。
松田:そうそう笑 その上、特にこのチェーンはコマ同士の間隔が詰まった仕様になってるからなおさらやね。いわゆるチェーンという言葉からイメージされるようなガサガサした見た目じゃないから、
もじん:うんうん。
松田:これはこの一年様々なチェーンを見てきた中で…もちろん、いかにも一本の紐然として見えるようなという括りの中ではあるけれど、まあ一番いいと思えるチェーンかな。
もじん:神は細部に宿る、うん。
松田:今のはひどい笑
みなと:でも正直これまじで気に入ってるよ。
松田:だってそのチェーンを見出すまで、商売につながらない大量のチェーンを、サンプルの名のもとフル持ち出しで買ったからね。
請求書の束ほんとしんどい
もじん:うん、でもやっぱこれ綺麗だよ。
2021年12月17日
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