中垣:
松田:はいはい。
中垣:なんか今、
松田:そうなんや。
中垣:
松田:うん、それはちょっと分かるな。
中垣:一方で知的財産権は大事でしょとか、漫画村はアウトでしょみたいな気持ちもあるねんで。だって
松田:うんうん。
中垣:だからそれがあかんのは分かるねんけど、sacaiのデザインをパクった服に関しては、それで満足されるのならそれはsacaiが悪いでしょというか、
松田:まあそうやんな。ブランドってそういうことやんな。
中垣:ブランドってそういう、ある種の宗教みたいなものというかさ…
松田:
c ブランドのブティックでふてこい接客されてむかついてんのはおかしくね?
中垣:そうやねん。それにちゃんとしたブランドの服をそのまんまのクオリティで作ろうとしたら、
松田:あー、それもそうやんな。エルメスのバーキンの話やねんけど、エルメスのファスナーのスライダーは特殊で、本物と同じものを使おうとすると調達に手間がかかり過ぎるから、そこはほとんどの場合汎用品を使うしかないねん。
中垣:はいはい。
松田:まあ確かにとは思ったよね。実際かなり変なスライダー使ってるし。だからその辺も含めて
「エルメス」の元従業員含む集団が“バーキン”の模倣品を製造 別件容疑から芋づる式に発覚 – WWD JAPAN
闇堕ちACCALMIME
中垣:やっぱ結構大変やんな。だからほとんどの場合、
松田:そう考えると、
中垣:そう、そうやねん。
お金で物を買うときってさ、その行動の根源にはデザイヤーみたいなものがあるわけやん。でも一般的にお金の話になると、デザイヤーから切り離された数字だけの話になっちゃってて、だから元を取るとか、同じ額で購い得た他の価値と比べるみたいなことになっちゃうねんけど、デザイヤーベースで言うとそんなんどうでもいいことなはずやんな。
Source: commmon
松田:あー、そうそう。ほんまそう。だからやっぱり、おれはルイヴィトンが大好きやねんな。
中垣:
コストパフォーマンスという言葉は、それが何に対してのパフォーマンスかということを主体的に定義できる人間によって初めて意味を持つのです
松田:笑
中垣:でもそういうことやんか。まあ中流家庭にとっちゃそれでいいのかもしれんけど、お金があるのならもっと積極的な使い方をした方がいいよなって。
松田:うんうん。
中垣:それにそういう人がいないと、
松田:確かにな、そうやんな。資本主義に負けた人間か…
中垣:お金を持っていないということではなくね。
松田:分かるよ。資本主義をライドできず、資本主義にライドされてしまった人間ってことやんな。
2020年8月14日
Aux Bacchanales 銀座
エルメスのバッグの最高峰、ヒマラヤバーキンの18K WHITE GOLD & DIAMONDモデル。ヒマラヤ山脈をイメージしたグラデーションに染められたクロコダイル ・ポロサスが用いられているだけでなく、Fカラー、クラリティVVSのダイヤモンド245個がセットされており、ハードウェアに用いられているゴールドは計174.4gにもなる。
この個体は2016年に行われたクリスティーズのオークションで3,000万円以上の値がついたが、よりグラデーションが美しい個体の場合、さらに高額になることもある。